2008/1/31 | 投稿者: KINOSHITA

 外出が続いて書き込みが遅れてしまいました。「三つのオレンジへの恋」の感想です。
 良かった点は、1.ゲルギエフの溌剌とした音楽、2.オケのブラスの力強い音色、3.男声合唱の低音の強靱さ。プロコフィエフなので音楽自体が骨太なんですが、ブラスや合唱の音色が強靱で厚みがあり、特にオペラ開始10分くらいはそのメリットが充分に発揮されて、ぐいぐい引き込まれました。本当の深いバスの音色を持った歌手って日本では少ないので羨ましく聴きました。
 プロコフィエフ先生の書き方自体、1幕目はいろんな登場人物が出てきてオーケストラは絢爛、合唱も変化に富んでいてエキサイティングですが、2幕になるとセリフが増える分オーケストレーションが地味になり、合唱の登場も減ります。音楽がやや地味になる第二幕で視覚的にいかに演出で見せるか、というのを今回楽しみにしていたんですが・・。

 華やかに祭りが開催されたり、魔法使いが登場したり、オレンジから王女様が生まれたり、王女様がねずみになったり、演出の工夫し甲斐のあるストーリーなので、最近は技術も進んでいることだしわくわく期待していたのですが・・。期待を越える面白い演出ではなかったですねえ。ちょっとやぼったい感じがしました。別にリアルな装置を使う必要はありませんがお金をかけずとも、もっと洒落た工夫ってできないものでしょうか。演奏はよかったけれど演出がややチープだったのが残念。