2009/4/28 | 投稿者: 木下牧子

 少し前の話になりますが、友人と国立新美術館にいって来ました。開館当時かなり話題になりましたが、3年経って少しは空いてきただろうということで、展示もさることながら建物見たさで出掛けてきました。

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駅から直結の国立新美術館エントランス

 黒川紀章氏設計の建物は想像以上に個性的でした。壁がすべてガラス張りで曲線を描いており、周りの緑豊かな森が建物内からそのまま楽しめるようになっています。しかも一階から天井まで吹き抜けでやたら開放的。
 
 ご本人のコンセプトは「10を超える展覧会が同時並行で開催できるよう、作品搬出入はあらゆる意味で機能性を重視している。他方で、エントランスロビーのアトリウムは21.6mの天井高で、透明で大波のようにうねる外壁面が特色である。日射熱・紫外線をカットする省エネ設計でありながら、周囲の森と共生する建築である。いつも人々が訪れ、レストラン、カフェ、ミュージアムショップが、新しい東京の芸術文化のサロンとなることを願っている。」とのこと。

 素人目には曲線の総ガラスでは地震に弱そうと思ったのですが、「免震装置による地震・安全対策、雨水の再利用や地下自然換気による省エネ・省資源対策、車いす仕様のエレベーターによるバリアフリーへの対応、さらには地下鉄乃木坂駅に直結する連絡通路など、様々な機能性を追求した施設づくりとなっている」そうです。

 黒川紀章氏といえば、亡くなる直前の都知事選、参院選でのややエキセントリックな選挙運動のことばかりが印象に強いのですが、こういう建物を目の当たりにすると改めて日本を代表する偉大な建築家だったのだなあと実感しますね。

 いくつもある展示室ではいろいろな公募展を同時開催しているようで、平日というのにアトリウムには大勢の人が溢れていましたが、我々が見た企画展「アーティスト・ファイル2009ー現代の作家たち」は案外空いていてじっくり鑑賞することができました。現代音楽と同じで、現代美術というのも何を基準に一流と判断するかが難しいですが、平面、立体、映像、インスタレーションと表現手段の異なる7人の作家の作品はそれぞれに個性的で変化に富んでおり、興味深く鑑賞しました。

 もうひとつ、この美術館で感銘を受けたのはレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」。接客係の応対はイマイチでしたが、料理はとても洗練されていておいしく、おもわず昼からワインを飲んでしまいました。おいしいわりに値段はお手頃です。休日はさぞ混雑することでしょう。

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一階から三階のレストランを見る。宇宙船のよう。


2009/4/15 | 投稿者: 木下牧子

 今日二度目の更新は、YouTube第6弾です。今までピアノ曲(1,2楽章)、歌曲2曲と打楽器アンサンブルをアップしましたが、作品の調性のある無しに関係なく、ピアノ曲や打楽器アンサンブルもかなり反応をいただいて嬉しく思っています。今回はクラリネット・トリオ「ねじれていく風景」の第3楽章。

 あくまでオーソドックスな作風ですが、クラリネットとヴァイオリンのグリッサンドの応酬にピアノが楔(くさび)を打ち込んでいきます。展開が速く飽きずに聴いていただけますので、ぜひ一度通してお聴きいただければ嬉しいです。演奏会ではいつも会場が沸きます。
 ピアニストの柴田美穂さんの委嘱を受けて作曲。演奏は昨年の作品展3のライブ録音版です。日本を代表するクラリネット奏者・武田忠善さん、ヴァイオリン・瀬川光子さん、ピアノ・柴田美穂さんという錚々たるメンバーによる演奏です。


 なお、この曲はCD「ふるえる月」にも全3楽章収録されています。

2009/4/15 | 投稿者: 木下牧子

 桜は終わってしまいましたが、私はその後の新緑のほうが好きなので、まさに今、一年でもっとも美しい季節を満喫しています。うちのベランダからの眺めも、桜のあと一気に新芽がのびて緑一色。

 そんな中仕事の打ち合わせ会議で上野公園に行ってきました。東京文化会館向かいの国立西洋美術館ではルーヴル展をやっているようです。もう少し時間に余裕があったら入ってみたいところでしたが、今回はちょっと余裕が無くて断念しました。

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 噴水広場の桜もすべて散ってましたが、いつ来ても広々して気持ちが良いです。奥に見えている重厚な建物は国立博物館です。今興福寺の阿修羅像が来ているようです。こちらも見る時間なし。
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 やってきたのは旧東京音楽学校奏楽堂。ここの一室で錚々たる先生方に混じって会議です。最初は控え目にしていたはずが、ふと気がつくと厚かましく発言している私。ディスカッションでは、いつの時も客観的に冷静に論理的にありたいものですが、実際はその逆になることのほうが多いような・・。
 下の写真は八重桜が満開の奏楽堂入り口です。この建物、とても風情があって落ち着くので大好きです。私の学生のころは、このホールが東京芸大の奏楽堂としてまだ現役でしたから、とりわけ愛着があるんですよね。

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 今日何気なく入り口の奥に行ってみたら、おやおや滝廉太郎さんの銅像が。若くして亡くなったので、銅像ではいつも青年、というか少年の面影すら残っています。

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2009/4/6 | 投稿者: 木下牧子

 うちの地元の公園では今、桜が満開です。本当は昨日が満開だったのかもしれませんが、きのうは友人のピアニスト・小畠伊津子さんのリサイタルを聴きに行って、シューマンの幻想曲をはじめ充実したプログラムを堪能し、そのあと会場に来ていた高校時代の友人たちとお茶を飲みつつおしゃべりしました。大いに笑い楽しい会話が弾んだのですが、みんなそれぞれの人生をしっかり生きていることに感銘を受けました。高校時代の友人て本当にいいものです。

 さて今日は少し余裕のあるスケジュールだったので昼食後に公園を一回りしてみました。今日から新学期という月曜日なので少しは空くかと思いましたが甘かった。天気もよく桜も満開ということで大混雑ではありましたが、皆幸せそうな顔で歩いてました。では満開の桜の写真を。

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2009/4/2 | 投稿者: 木下牧子

 いよいよ4月。歌曲集はかなり完成に近づいてきました。全7曲ですがどれも短く、通しても12分くらいです。短いとはいえアンコールピース系ではなく、かなり一曲一曲テクニカルでユニークな曲揃いになりました。詩は三好達治ですが、過去回想型でも漢文調でもなく、フランス的な機知に溢れたとても暖かくユーモアのある巧い短編詩ばかりです。こういう極上の短編に曲をつけるのはとても楽しい。委嘱は二期会日本歌曲研究会。6月6日(土)午後1時半から上野の奏楽堂で開催される、二期会日本歌曲研究会演奏会にて初演されます。演奏はソプラノ・野崎由美さん、ピアノ・東井美佳さんです。
 ちなみにこの演奏会では昨年初演したバリトンとアルト・サックス、ピアノのための「父の唄」も再演されます。興味おありの方はぜひお出かけ下さい。

 さてYouTube・・アップにもかなり慣れてきました。技巧的なピアノ曲やパーカッション・アンサンブル作品も予想以上に大勢の方に聴いていただけてとても嬉しいです。先日も打楽器専攻の学生さんから「ふるえる月」の感想メールをいただきましたが、そういうダイレクトな反応をいただけるとアップし甲斐があります。

 さて今回のご紹介は、既にかなり普及している「さびしいカシの木」歌曲バージョンです。演奏は先にもお名前の出てきたソプラノの野崎由美さん、ピアノは小原孝さんです。これは昨年秋の野崎由美さんのリサイタル・ライブDVDを使用させていただいています。野崎さんの演奏は言葉の扱いがとてもうまくて丁寧、小原さんの表情豊かなピアノとの息もぴったりです。ぜひお聴き下さい。