2009/7/25 | 投稿者: 木下牧子

 ここ一週間ほど頭が冴えまくって朝昼晩それぞれ別の曲を作曲しています。集中力のあるときは一週間でもかなり捗ります。この調子で8〜9月ずっと作曲すれば、〆切りを落とさずにすむかもしれません。しかし集中力持つでしょうか。

 そんなことでブログがご無沙汰してしまいましたが、今月15〜16日は三鷹「風のホール」でのレコーディング立ち会いをやっていました。私の曲をよく取り上げてくださるソプラノの野崎由美さんが、今回私の作品だけでCD一枚にまとめてくださるというので、丸2日間、ディレクターの古池公美さんの横で、ああだこうだ感想をいいながらレコーディングルームに籠もってました。
 作曲家がべったり立ち会うって演奏者や関係者から見るとさぞ気が重いんでしょうが・・私はとても楽しかったです。三鷹芸術文化センター「風のホール」はとてもいいホールで、しかもうちから車で10分かからない近さなので作曲を放り出して遊びにいってました。
 よりによってピーカン夏晴れの二日間で、立ち会っただけでもぐっっったり疲れたので、演奏した野崎さんとピアノの小原孝さんはさぞやお疲れになったでしょう。特に演奏中はホールの冷房を切るので、いつもひんやりのレコーディングルームにいた私には想像つかない大変さだったのでは。皆様お疲れ様でした。でも野崎さんの歌、小原さんのピアノともにいつもながら素晴らしく、とても質の高い録音になったと思います。出来上がったCDを聴かせていただくのが楽しみ。

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野崎由美リボン日記から借用

 収録曲目は「抒情小曲集」全曲(合唱では「月の角笛」というタイトルです)のほかは新曲という意欲的なプログラムで、昨秋野崎さんの委嘱初演で世に出た歌曲集「古風な月」全曲、それにこの6月に二期会日本歌曲研究会で委嘱初演されたばかりの「動物詩集」全曲です。「古風な月」「動物詩集」とも難易度は高めでどちらかというとプロ向きかもしれませんが、鑑賞用には最適です。とても旋律の美しい作品やちょっとコミカルな作品,ドラマチックな作品など本当にいろんな曲がぎっしり。リリースは野崎さんのクリスマスリサイタル時期になるそうですので、多くの方に聴いていただけたら嬉しいですね。またリリース時期になったらご案内します。

2009/7/14 | 投稿者: 木下牧子

 昨夜はピアニスト・柴田美穂さんの室内楽シリーズ第10回があったので千駄ヶ谷の津田ホールまで出掛けました。メインはブラームスのピアノ五重奏曲(ピアノ+弦楽四重奏)ヘ短調、いつ聞いても本当に魅力的、どの楽器も実によく鳴る曲で、その骨太の展開には圧倒されます。4楽章で40分以上ある曲ですが全く飽きることがありません。

 しかしこのピアノ五重奏曲中の名曲!ですが、最初は弦楽5重奏だったというので驚きます。だってこの曲ピアノが主役みたいな曲なのに、最初はピアノのかわりにチェロが入った5重奏だったんですね。それが不評で今度は2台ピアノ版にして、それでも満足できずピアノ5重奏に行き着いた・・と。弦楽5重奏から突然2台ピアノっていうのが、やや節操ない気もしますが、結果的に歴史的名曲が誕生したのだから面白いですね。柴田さんはいつも以上の存在感で、パワフルにアンサンブルをリードして名演、聴き応えありました。

 その演奏会の前に友人と新宿タカシマヤで早めの夕食。友人お勧めの上品な和食のお店に入って、私が頼んだのは繊細な前菜付きの和牛の鉄板焼き。ジュージューいっているのが届きました。分量的にも上品で少なめだったのですが、霜降りで焼き方は程よいレア、塩こしょうも丁度良く久々においしいステーキを食べました。幸せ〜。でも仔牛の命と引き替えのおいしさ・・。いただいた命を私もしっかり燃やして生きないといけないな、などと仏教的な思いにとらわれたのでした。

2009/7/12 | 投稿者: 木下牧子

 10日の夜遅く帰宅して、たまたまネットでよみタイムというサイトのニューヨーク・イベント情報をぼおっと眺めていたら、7/10日のイベントの中にWeaving Japanese Soundsというコンサートが載っていて、プログラムに私の名前が。Weaving Japanese Soundsというのは「ピアニストの加藤幸子さんを中心に2004年から始まった、日本人作曲家の現代音楽作品をニューヨークで紹介する室内楽規模の演奏会シリーズ」のようだ。今回のメンバーはPf,Vn,Cl,Vc,の4名。この編成だと「ねじれていく風景」を取り上げてくださったんでしょうかね。他に作曲家欄に名前が載っていたのは細川俊夫、池辺晋一郎、田中カレン、岡本加奈子、三浦寛也、貞重譲、の皆さん。それにしても自分の知らないところで作品が一人歩きして演奏されていたりすると嬉しくなります、それも外国で。今書いている室内楽、〆切りにどんどん遅れがちですが少しがんばろうっと。

2009/7/12 | 投稿者: 木下牧子

 9日の大阪いずみホールでのコンサート無事終了しました。お忙しい中お出かけ頂いた皆様、ありがとうございました。今回は礒山雅先生の企画によるいずみホール主催コンサートでした。普通は演奏家や演奏団体の主催ということが多く、たまに自分の思い通りにやりたいときは作曲家主催の個展を開くということになります。でも今回はホール、しかも大阪のホール主催という珍しい形態の演奏会でした。

 「日本のうた」というタイトルからすると「唱歌」とか「童謡」のイメージを持つ方も多いでしょうが、今回は私の作品の中でも「月光」「へびとりのうた」「涅槃」といったかなり難易度の高いオリジナル歌曲作品がずらっと並ぶ、東京でもなかなか聴けない意欲的なプログラムで、演奏も非常に質の高い素晴らしいコンサートとなりました。こういう冒険的な企画を立ててくださった礒山雅先生に感謝したいと思います。

 もちろん別のステージでは「抒情小曲集」(「うぐいす」や「月の角笛」が入っています)や「風をみたひと」「鴎」といった親しみ易い作品も並び、アンコールでは「ロマンチストの豚」「さびしいカシの木」なども歌われ、私の硬軟両方の作品をお聴きいただける企画でした。

 ソプラノ・佐竹由美さん、バリトン・宮本益光さん、ピアノ&作曲・加藤昌則さん、お三方とも素晴らしかったです。さすがに第一線で活躍の演奏家は本番になると特別なオーラを放つんですねえ。礒山先生のリードをいただいて、トークも私や演奏家の皆さんのいろいろな表情を引き出していただけました。こういう贅沢な演奏会を企画していただけて、まさに作曲家冥利につきるという気分でした。これ、東京でもやりたいなあ。

 幸せな演奏会のあとは楽しい打ち上げで気持ちよく酔い、翌日は演奏会に着てくれた大阪在住の友人とランチをとりながらおしゃべり。そのあと東京に戻って、今度は信頼する演奏家がCDレコーディングするのでその練習立ち会いをしました。私の曲を集めて演奏してくださるのですが、難曲だらけ。でも演奏はとてもいい感じに仕上がっていて、あとはレコーディングを楽しみに待つばかりです。CDリリースになりましたら、具体的にお知らせしますね。

 ということで、あっという間に7月も三分の一終わってしまいました。7月仕上げるべき曲は3曲。ピアノ四重奏の1楽章とピアノ連弾の4曲目と、混声合唱組曲の2曲目。どれも危ないかも。しばらく大人しく作曲します。

2009/7/5 | 投稿者: 木下牧子

 一月前にもお知らせしましたが、いよいよ今週の木曜日に、いずみホール主催公演「日本のうたー木下牧子を迎えて」が開催されます。
 関西で私の歌曲作品を特集してくださるのはたぶん今回で二度目。1度目は10年くらい前ライムライト・プランニング主催で開催されたバリトンの三原剛さんのリサイタル。三原さんが私の曲だけでプログラムを組んでくださって、私がピアノ伴奏を務めました。そのとき三原氏に献呈した曲が「へびとりのうた」です。その模様はライブCD「へびとりのうた」(fontec)で今もお聴き頂くことができますので、よかったらどうぞ。
 私の場合、歌曲は合唱よりかなり遅れて興味を持ったのですが、この10年間で随分たくさん曲を書き、作品も全国で取り上げられるようになってスタートの遅れを挽回しつつある感じです。特に東京ではここ数年、東京室内歌劇場とか二期会日本歌曲研究会で初演や特集をしていただいたり、野崎由美さん、松井康司さんの委嘱初演もありましたが、関西では10年ぶり二度目・・。何となく緊張します。

 そうそう前回書き忘れてしまいましたが、今回は礒山雅先生が解説してくださって、私もトークをすることになっています。礒山先生といえばバッハ研究の第一人者で、いずみホール・プロデューサーでもいらっしゃいます。研究者というと無口なイメージがありますが、以前どこかのコンサートで礒山先生のお話を伺ったとき、その話題の豊富さと知的な話術の面白さに感動したことがあります。なのできっと私の話も引き出して面白くしていただけるのではないでしょうか。
 
 佐竹由美さん(S)、宮本益光さん(Br)、加藤昌則さん(Pf/作曲)の素晴らしい演奏と礒山先生の面白くためになるトーク!滅多にない企画ですので、関西方面の方ぜひお出かけ下さい!

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いずみホール主催
「日本のうたー木下牧子を迎えて」

●日時:2009年7月9日(木) 開演:19:00 
●場所:いずみホール 
●出演:佐竹由美(S)宮本益光(Br)加藤昌則(Pf)
   礒山雅(企画・解説)木下牧子(ゲスト)
●プログラム
*第1部 なつかしい心の歌
  秋の月(滝 廉太郎)少年(諸井三郎)、
  きつね(石桁真礼生)ほおずき(三善 晃)ほか
*第2部 魂のこもった歌
  木下牧子:月光、へびとりのうた全曲、涅槃
*第3部 楽しく口ずさむ歌
  木下牧子:サッカーによせて、風をみたひと
       竹とんぼに、鴎(歌曲版初演)ほか
*第4部 受け継がれるメロディ
  加藤昌則:あしたのうた、遠い空の下で ほか

 チケット 一般4000円 学生2000円
 お申込 電子チケットぴあ 0570-02-9999   
     いずみホール 
    いずみホールチケットセンター 06−6944−1188




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