2010/1/31 | 投稿者: 木下牧子

 数年前に日本現代音楽協会でフルートと打楽器の曲を初演したとき、会場におられた神戸愉樹美さんが私の曲を気に入ってくださって「ヴィオラ・ダ・ガンバ四重奏のために曲を書いてみませんか」と声をかけて下さいました。しばらくして正式委嘱となり今年の5月末に新作が初演される予定です。

 神戸愉樹美ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団は毎年複数の作曲家に新作委嘱をなさる意欲的な団体で、海外でのご活躍も多い日本を代表する団体のひとつ。今回はできたての第一章を持って神戸先生宅に伺い、皆さんに試演していただいていろいろ意見交換してきました。よく知っている楽器だと演奏会直前に曲ができても大丈夫ですが、今回は初めての楽器なので事前になるべく多くの生演奏に触れておきたくて。

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居心地いい神戸宅・練習場で演奏する皆さん。

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主宰の神戸愉樹美さんがお持ちなのが「トレブル」
楽器の構え方はバイオリンと全く違います。

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「テノール」を弾いておられるのは小澤絵里子さん

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「バス」(6弦)弾いておられるのは野口真紀さん

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このバスは7弦。6弦よりさらに深い響きです。
弾いておられるのは橋爪香織さん

 今回持参した第一章はグリッサンドと重音を多用したゆったり幻想的な響きの上にトレブルの多彩な動きが乗る曲ですが、数回合わせただけで曲の雰囲気が立ち上がってきたのはさすがです。もう1章,今度は動きの激しいものを書いて緩急の対比の効いた作品に仕上げるつもりです。本番が楽しみ。

2010/1/28 | 投稿者: 木下牧子

 予定が相当遅れていて、苦しまぎれに大小4曲並行で書いているのですが、どれも良い感じで進み出しました。今年は5〜8月くらいが最も忙しくなるので、それまでにだんだん調子を上げて脳内コンピュータの精度を高めていきたいものです。

 といいながら気が散りそうなデジカメ購入しました。昨秋に落として壊して以来使っていなかったコンパクト・デジカメ。一眼レフもデジスコもビデオカメラも持っているんですけど…、バッグに入れて常時持ち運べる「軽い」デジカメが結局一番使用頻度が高いんですよね。

 今回も前回同様ニコンのクールピクスにしました。値段はとても安いのですが「広角5倍ズーム」。広角なので部屋(写真はうちの居間)の6〜7割が画面に収まります。部屋を撮るのって案外難しくて以前のはもっとずっと視野が狭かったように思います。

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 うちのマンションの真下にある公園にも最近足を踏み入れていなかったので、買い物がえりに久々に立ち寄り、夕暮れの池を撮ってみました。すでに薄暗かったのですが、きちんと撮れました。

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5倍ズームで水鳥くらいなら何とか撮れますね。写真下はキンクロハジロ。

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とにかく軽いし、30GBのSDカードも割引きで購入できたので、当分これで楽しめそうです。殺風景だったブログにもまた写真を少しずつアップしていきたいと思います。

2010/1/24 | 投稿者: 木下牧子

 先日、佐竹由美さんとN響メンバーによるコンサートがあったのですが、そこで4年前に私が作曲した「ヴォカリーズ」も再演されました。ソプラノ、ハープ、チェロ、ヴィブラフォンという個性的な編成の幻想的な作品です。久しぶりに聞いたらとても良かったので、初演時のDVDをお借りしてYouTubeにアップしてみました。…とここまでは公式サイトと全く同じ文章ですが、サイトよりブログのほうが見て下さる人が多いと思うので、こちらにも載せておきます。前回アップした「竹とんぼに」のようなメロディ主体の曲とは違って、声と室内楽が複雑に絡む幻想的な響きとクリスタルなソプラノのテクニックをお聴きいただく曲です。



■ソプラノと室内楽のための「ヴォカリーズ」

 ソプラノ 佐竹由美(なおみ)
 ハープ  早川りさこ
 ヴィブラフォン 竹島悟史
 チェロ  銅銀久弥
 場所  紀尾井ホール
 (2005年12月22日佐竹由美クリスマス・コンサート ライブ録音)

 音源の編集ソフトは大体使えるのですが、画像編集はフリーソフトを使って見よう見まねでやっているせいか、鮮明な画像になりません。もっと研究しないと…。

2010/1/19 | 投稿者: 木下牧子

 私の信頼する声楽家のおひとり・神野靖子さんが、3月に開催される広島のコンサートで指揮を務められる関係で、私もトークゲストとして出演することになりました。その練習立ち会いに広島にでかけてきました。

 練習立ち会いの前に少し時間があるというので、「鞆の浦」に連れていって下さったのですが、景色は素晴らしいし、戦火に遭わなかったせいで歴史的な町並みがとても美しく残っていて見応えのある観光となりました。特に江戸時代に薬酒「保命酒」醸造元として栄えた「太田家」(元は中村家)は、当時の繁栄が偲ばれる大きい家屋敷、酒蔵、釜屋、土蔵、どの建物も凝りに凝ったデザインと工夫がされていて、建物自体もしっかり修理・保存されていて見応えありました。瀬戸内を代表する建造物群だそうです。慣れたボランティア・ガイドのかたの丁寧な説明を聴きながら見学できたので、建物の特徴などをしっかりインプットできました。

 鞆の浦では2月中旬からひな祭りが開催されて、歴史的なひな人形が多数展示されるそうですが、「太田家」ではすでに多種多様なひな人形が家中に展示されていて、それを見学できたのもラッキーでした。ここは時間があったらまたゆっくり見学してみたいものです。

 午後からは合唱団の練習立ち会い。広島県東部ママさんコーラス35周年記念演奏会ということで、数団体ずつで「愛する歌」「月の角笛」を、5団体の全員合同演奏で私の「花のかず」を全曲歌ってくださるそうで、皆さんパワフルで若々しい、素敵な合唱を聴かせてくださいました。あと2ヶ月あるので本番はさらに磨きがかかるに違いありません。演奏会楽しみです。夜はおいしいお魚をごちそうになって、翌日はゆっくり羽田に戻り、図書館と本屋巡り。今、音楽劇のテキストを探しているのですが、なかなか言い題材が見つかりません。まだ時間があるのでゆっくり探そうと思います。

 
 

2010/1/13 | 投稿者: 木下牧子

 11日の成人の日に紀尾井ホールで「至福の時」という演奏会がありました。ソプラノ・佐竹由美さんとN響メンバーの皆さん(早川りさこさん(hrp)銅銀久弥さん(Vc)竹島悟史さん(perc))による珠玉のアンサンブル「OKYU-Z」結成5周年記念コンサートです。

 4年前にここの委嘱で書いた「ヴォカリーズ」や「抒情小曲集」も今回再演して下さったのですが、両作品とも何度も再演されているので、既にメンバーの皆さんがすっかり音楽を自分のものにしてくださっていて、のびやかで瑞々しい演奏となりました。初演だと作曲者も緊張してぴりぴりしたりするのですが、今回は心底リラックスして演奏を楽しむことができました。作曲者冥利に尽きます。
 
 そして今回の5周年コンサートの目玉は、あの池辺晋一郎先生による委嘱作品「なんにも書かなかったら」。池辺先生といえば、今年6月初演の新国立劇場委嘱オペラ「鹿鳴館」の作曲大詰めでものすごくお忙しいはず…。
 なのに作品はそんな緊迫した状況を全く感じさせない、のびやかなユーモアとパワーに溢れた作品でした。打楽器の使い方が変化に富んでいて楽しく、ハープとチェロはシンプルな音型を効果的に刻むことではっきりと音色が立ち、ソプラノは無調性の現代的な動きで、テキスト(中原中也)の言葉のニュアンスを見事に表現していました。佐竹さんのテクニックも冴えまくって場内大盛り上がりでした。

 メンバーのお一人、竹島さんの作品も演奏されたのですが、美しくてスケールの大きい堂々たる曲で演奏も情感たっぷりでした。こういうユニークな編成だとオリジナル曲がとても面白くなりますね。後半は有名なクラシックのスタンダード・ナンバーを中心に、心癒す佐竹さんのクリスタル・ヴォイスを堪能しました。一年の初めにこういう素敵な演奏会で自作を演奏してもらえるとは、今年はいいことありそう。
 
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 コンサートのあとは、聴きにきてくれた友人たちと新年会をかねてホール近くのカフェに移動し、音楽よもやま話…現代日本プロ・オケ経済事情などについていろいろ興味深い話を聞いたりしました。それにしても紀尾井ホールからオー・バカナル(カフェ)に向かう大通りにたくさん入っていたブランド・ショップが全部店じまいしていたのには愕然。少し前まできらびやかなショーウィンドウが続いていたのに全部シャッターが降りていました。オケだけでなく、どこも不況は深刻そうです。

2010/1/4 | 投稿者: 木下牧子

 今年は正月明け早々6日に2つの〆切りがあるので、それほどのんびりできなかったのですが、とはいえどっさり頂いた年賀状を読みながらおせちを食べたり、新年会でわいわい騒ぐという行事は欠かしませんでした。

 6日の締め切りは男声版「方舟」改訂と、「鴎」2管オケ改訂版作成です。「方舟」はずっと手書き初回アレンジのまま出版になっていましたが、そろそろきちんと浄書するというので、この機に納得のいく改訂をすることにしたものです。2年前に締め切りだったのが、ずるずるのびて各方面に迷惑をかけてしまったので、さすがに6日には送らないとまずい状態です。

 「鴎」は一昨年に2管アレンジしてパート譜レンタルになっているのですが、思ったより大人数合唱で演奏されることが多いようなので、大きい改訂ではありませんがオケの音を少し華やかにすることにしました。この2つの締め切りを終えてから、今年の予定が本格始動します。

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 上は2日の新年会で頂いた「寅」の和菓子。かわいいので食べるのは気が引けましたが、とてもおいしいお饅頭でした。

 今年の正月はのんびりできないといいつつ、2日は親族の新年会、3日は友人との新年会に出かけて楽しんできました。親族のほうは本格おせち料理で、友人とはおいしいフレンチで。今年は歯の治療中なのでご馳走は控えるつもりだったのですが、結局三が日食べまくってしまいました。酷使した奥歯が痛い…。

2010/1/1 | 投稿者: 木下牧子

あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 昨年は9月末に作曲の締め切りが3つ重なって疲れ果て、その後ペースダウンしてしまったせいで、年末に仕上げる予定だったヴィオラ・ダ・ガンバ四重奏組曲と女声合唱曲集が今年に大きくずれ込んでしまいました。う〜ん、今年はただでさえ大作中心のハードな年なのに、こんなにずれ込んで大丈夫でしょうか…。
【作曲と初演】
 5月にピアノ連弾曲集(レコーディング済/演奏初演)とヴィオラ・ダ・ガンバ四重奏曲、7月に女声合唱曲集、10月には東京で3管編成のオーケストラ作品、大阪で2管オケと混声合唱のための作品初演があります。ほとんどをこれから作曲します…と書いているだけで手に汗が。3管オケは久しぶりなので、本当に欲する音楽をじっくり書きたいと思っています。秋にはバリトン歌曲集も作曲予定。
【CD】
昨年末に野崎由美さんのCD「月の角笛」(歌曲集「抒情小曲集」/「動物詩集」/「古風な月」を収録。全曲木下作品です。)が出たばかりですが、今年は4月末にピアノ連弾曲集が出ます。すでに何度もお知らせしていますが、とても楽しめる内容ですのでお楽しみに。
【出版】
新しい歌曲集が2冊と、既に出版されている歌曲集の増補版が出ます。合唱では男声版「方舟」改訂版、「絵の中の季節」増補版(タイトル変更になると思います)、混声合唱曲集ほかいろいろ。'08年の室内楽個展で大好評だった「打楽器コンチェルト」も出版予定です。

そんなことで、今年は相当体力を消耗する年になりそうですが、昨年始めた「お茶」も奥深くて面白いので、時間を作ってぜひ続けていきたいと思っています。今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。

そうそう、公式サイトを少し読みやすく並べ直してみました。旧ホームページからのデータ引っ越しはまだ続きますが、それが完了したら、「ひとりごと」なども再開しようと思っています。演奏会情報はいつも更新していますし、各種データも揃っていますので、こちらもぜひご覧下さい。