2010/3/31 | 投稿者: 木下牧子

 28日の日曜日は、同志社大学CCDアルマ・マータの演奏会ゲストとして京都に行ってました。パイプオルガン伴奏「光はここに」を皆さんの母校・同志社女子大学栄光館で演奏してくださるというので楽しみにしていました。初めて同志社に伺ったのですが、歴史のある素晴らしい大学ですね。ロケーションからして違う。なんといっても京都御所の真ん前。いかにも格調高い雰囲気です。私が京都の定宿にしているのは京都ブライトンホテルで、早朝はよく御所の散歩をしていたのに、目の前に同志社大学があることには気づきませんでした。

 お話していると皆さん、同志社大学に対する深い愛と誇りを持っているのがよくわかります。伝統ある学力の高い大学なのは知っていましたが、明治六大教育家の一人である新島襄により創立された学校なんですね。建学精神はキリスト教精神に基づく「良心」。「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」、これらを通じて「一国の良心」たる人物を世に送り出すことを目指している(ネット情報から転載)…と。

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今回の会場、同志社女子大学講堂・栄光館。

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構内の建物をバックに桜が美しく咲いてました。

 最初にオルガニストの中山幾美子さんとレジストレーションをご相談。そのあと通しリハーサルが始まったので、私は2時間ほど時間つぶしに近くの鴨川公園でくつろぎました。東京ではまだあまり咲いていなかった桜が京都ではもう5部咲きくらいの感じで、鴨川公園のしだれ桜は満開でした。

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 よく見ると、桜の花の蜜を吸いにメジロが大勢いたので、デジカメのズームをぎりぎりまで上げて無謀に撮影。ピンぼけですが、安物デジカメで野鳥を撮れたんだから上出来です。

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 翌日、午後から本番。第1部後半のドブロゴスのミサはジャズっぽく華やかで、ピアノを中心とした小オケも効果的で聴き応えありました。第2部は「木下牧子の世界」ということで私の歌曲ステージと「光はここに」とを並べてくださいました。特集というのは、ひとステージ演奏してくれるのとは違った特別のうれしさがあります。

 ミサ曲ソリストの先生方(松下悦子、福永圭子、畑儀文、小玉晃の各氏)が私の歌曲小品を歌ってくださって、私も大いにリラックスして楽しませていただきました。
 「光はここに」は日本語(詩:立原道造)によるレクイエム(のようなもの)で、日本人の心に深く染み入る素晴らしいテキストを選んだと思っています。そんなことでこの作品を取り上げていただけるのはとても嬉しい!合唱は聴き手の心に迫る熱のある演奏で、中間のアカペラの章でのとりわけ美しく繊細な表情が印象的でした。曲の構成やオルガンとのバランスも良くて、2階席でしみじみ聞かせていただきました。

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栄光館後方のオルガン。リハ後に撮りました。

 オルガンがホールの後方にあるという変わった構造なので、演奏者の皆さんは立ち位置を決めるのが大変だったようですが、このホール独特の歴史的風格が演奏の雰囲気作りにも大きく貢献して、荘厳な雰囲気となりました。

2010/3/22 | 投稿者: 木下牧子

 昨日は松本市音楽文化ホールで私の作品を特集したコンサートが開催され、お招きいただいて聴きに出かけてきました。タイトルはずばり「木下牧子合唱作品展」。音楽監督とすべての指揮は中村雅夫さんで、氏の率いる7つの合唱団によるハイレベルな演奏会でした。

1.混声のための「アカペラ・コーラス・セレクション」
  演奏:べーレンコール
2.混声組曲「方舟」  演奏:信州大学混声合唱団
3.女声「月の角笛」より 
  演奏:アンサンブルルミネ、アンサンブルこーろこーろ 
    コーラスグループひまわり
4.男声「いつからか野に立つて」  演奏:信州大学グリークラブ
最終ステージでは松本市音楽文化ホールの委嘱で2年前に書いたパイプ・オルガンと混声合唱のための「光はここに」を、上記の出演団体全員と大町混声合唱団の皆さんで。

 合同演奏会というとあまり練習時間をとれずお祭になってしまいがちですが、今回のコンサートはどの合唱団も練習を丹念にして下さって個別の演奏も素晴らしく、合同演奏はパイプオルガンとのバランスもばっちりで、大変聴き応えのある演奏会になりました。松本まで出かけた甲斐がありました。

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リハーサル風景

 「光はここに」が2年前にここで初演されたときも、公募合唱団の皆さんの熱意に胸が熱くなりましたが、今回、指揮の中村雅夫さんとオルガンの保田紀子さん(ホール専属オルガニスト)は初演に引き続き2度目で作品を熟知してくださっており、合唱も中村さんが日頃から鍛えておられる合唱団200人による息の合った演奏ということで、音楽が格段に熟成した感じでした。大人数の混声合唱とパイプ・オルガンの対比と融合が非常にうまくいった演奏だったと思います。皆様、質の高い演奏をありがとうございました!

 「光はここに」はなぜか東京では演奏されないんですが、関西では本山秀毅さんの指揮で何度も演奏されていて、先日は当間修一さんも指揮くださるなど、大きく広がりつつあります。

 来週の28日は同志社大学のOB合唱団アルマ・マータの定期演奏会でも演奏予定で(開演:午後3時/場所:同志社女子大学 栄光館)、そちらにもゲストとして伺う予定です。お近くの皆様ぜひお出かけください。

 そうそう来年2月には福岡でオーケストラ版による「光はここに」初演も行われる予定で、初演メンバーの募集がおこなわれています。オケ伴の初演ステージに乗りたいと思われる方はこちらもぜひ。

2010/3/15 | 投稿者: 木下牧子

 桜模様は使える時期が限られるのでなかなか大変です。特に着物柄や茶器、和菓子といった和文化系はとりわけ季節感が大切なので時期が限定されますし、はがき、切手といったものも桜模様がきれいだからと購入すると、開花時期にたまたま使う予定がなかった場合一年のお蔵入りになって次の桜シーズンまでに色褪せてしまいます。

 でも繊細な季節の変化を感じ楽しむことこそ日本の美であり文化なので、季節感を楽しむ贅沢は惜しんではいけません。ずっと使うチャンスがなくて反り返ってしまった桜の切手も、今年こそ開花時期までに使ってしまおう。

2010/3/7 | 投稿者: 木下牧子

 昨秋の川井敬子さんのピアノ・リサイタルで、私の作品「9つのプレリュード」から4曲演奏してくださったのですが、それがとても曲の特徴を摑んだ質の高い演奏だったので、川井さんにお願いしてリサイタルDVD画像をお借りしYouTubeにアップさせていただきました。先週ブログに第8番を載せましたが、今回は第9番です。

 第8番はしっとりした幻想的な曲ですが、終曲の第9番は和音の連打が特徴の骨太の曲で、川井さんの演奏も力強くて格好いいです。自分では9曲のプレリュードの中で一番好きな曲です。ぜひ一度お聴きにになってみてください。

●木下牧子:プレリュード第8番●
(「9つのプレリュード」音楽之友社刊より)

■ピアノ:川井敬子(「川井敬子ピアノ・リサイタル」DVDより)
■開催日:2009年11月30日
■場所:川口総合文化センターリリア音楽ホール にて
■撮影:スタジオ スペース・フォト

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●「9つのプレリュード」(音楽之友社)表紙●
デザインがシャープで気に入ってます。

2010/3/7 | 投稿者: 木下牧子

 3月から使っているブログのデザイン、タイトル回りのデザインが可愛かったので気に入ったのですが、それ以外全部ピンクなのには驚きました。ブログを開けるたびにびっくりしています。ま、せっかくなのでしばらくピンクのままで。

 5日は、来年書く予定の音楽劇について、委嘱下さった若手演奏家お二人と打ち合わせしてきました。詳細が決定するまでは秘密ですが、ソプラノ、朗読、クラリネット、ピアノで素敵な1ステージ物にしたいと思っています。打ち合わせに使った喫茶室がとてもゴージャスで、しかも喫茶室には珍しく個室がいくつかあって、とても落ち着いて打ち合わせができました。ドアはないものの、ちょっと奥まったスペースが仕切ってあって、団体でわいわい騒いでいる奥様方も全然気になりませんでした。使用料は高そうですが、私も何かの打ち合わせに次はここを使ってみたいものです。

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夜の銀座ヤマハ店

 打ち合わせのあと、改装後初のヤマハに立ち寄りました。前より内装がゴージャスで大人っぽいのが気に入りました。ちょっと座るスペースもあって落ち着けます。品揃えもさすがで、なんと私のCDもたくさん置いてあって感激!このところ相当な大手CDショップでも邦人クラシック物は全然置いてなかったりしますから、銀座ヤマハの存在意義は大きいです。これからはなるべく銀座ヤマハで買い物するようにしようっと。

2010/3/4 | 投稿者: 木下牧子

 昨日3/3東京オペラシティコンサートホールで「合唱とオーケストラの楽しみ」という演奏会があり、私の作品「鴎」のオーケストラ伴奏版も演奏されたので聴きにいってきました。3階席までびっしり超満員!一応関係者ということで私も大入り袋いただきました。昨冬のオペラ「アリス」以来の大入り袋。ま、自分の曲は正味4分の「鴎」一曲なのであまり集客に貢献はしてませんが、やはり嬉しいです。

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 最初は武満徹のアカペラ作品集、そして「鴎」のオーケストラ版が演奏されたのですが、当日の聴衆はこの2作はあまり知らない世代が多かったみたいです。 
 この日のメイン「筑後川」と「土の歌」は、誰もが認める合唱作品の不朽の名作ですが、どちらもオーケストレーションが骨太で大変聴き応えがありました。東京混声合唱団はもちろん、若きマエストロ・山田和樹さん指揮の東京交響楽団が大熱演で、特に佐藤眞さんの「土の歌」はオリジナルが4管編成のオケ伴奏というだけあって(昨日演奏されたのは2管編成ヴァージョンとはいえ)、金管楽器炸裂の実に華やかなオーケストレーション、東響もいきいきと躍動して超満員の会場は大盛り上がりでした。しかしこれを聞いてしまうと、もうピアノ伴奏版には戻れないかも…。

 私も今年は管弦楽曲やオケ伴奏の合唱作品をたくさん書くので、とてもいい刺激を受けました。

2010/3/3 | 投稿者: 木下牧子

 少し前にもお知らせしましたが本日午後2時から東京オペラシティコンサートホールで「合唱とオーケストラの楽しみ」というコンサートが開催されます。東京オペラシティの主催によるプロによる合唱名曲コンサートです。合唱は東京混声合唱団、オケは東京交響楽団。
メインは「土の歌」「筑後川」ですが、私の作品「鴎」も取り上げられます。「鴎」オケ伴奏版お聴きになったことない方、ぜひお出かけください。
チケットは予定販売枚数完売とのことですが、当日販売する場合もあるそうなので、詳細は下記宛お電話でお問い合わせください。開演が午後2時なのであまり時間ありませんが。

■東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
■電話受付 10:00〜18:00/店頭受付 11:00〜19:00

 なお「鴎」は最初に演奏されるようです。4分くらいの曲ですので、ちょっと遅刻するとアウトです。チケットをお持ちの方ぜひお早めにお越しください。

2010/3/1 | 投稿者: 木下牧子

 昨年の11月30日に開催されたピアニスト・川井敬子さんのリサイタルのライブDVDから、私の作品「プレリュード」8番と9番(「9つのプレリュード」より)を川井さんのご承諾をいただいてYouTubeにアップしました。とてもクールで格好いい演奏ですので、ぜひお聴きになってみてください。

 すでにYouTubeチャンネルには2曲ともアップしていますが、ブログでは一曲ずつアップしていきます。8番はトリルを特徴とする幻想的な作品、9番はリズムを強調した骨太の作品で、まず今回は第8番をお届けします。川井さんの演奏はそれぞれの曲の個性を巧みに演じ分けて聴き手をぐいぐい引きつけます。

●木下牧子:プレリュード第8番●
(「9つのプレリュード」音楽之友社刊より)

■ピアノ:川井敬子
■開催日:2009年11月30日
■場所:川口総合文化センターリリア音楽ホール にて
 (「川井敬子ピアノ・リサイタル」ライブDVDより)
■撮影:スタジオ スペース・フォト

 オリジナルDVD映像はとてもクリアなのですが、YouTubeにアップするためMPEG-4に変換したら画像が荒くなってしまいました。どうやれば画像を荒くせずにアップできるんでしょう。


2010/3/1 | 投稿者: 木下牧子

つい数日前ブログをせっかく梅のデザインに変えたばかりのに、もう三月。春のイメージのデザインにまた変えました。

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 上の可愛らしいミニチュアひな壇は、ひな菓子の金平糖とあられの入っていたケースですが、あまり可愛いので載せてみました。ちょっとハレーション。
 
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 上もひな祭り用お菓子の詰め合わせがおひな様の顔のかたちの箱に入ったものです。神戸のグルメな友人からもらったもので、すぐ食べてしまうのはもったいないきれいなお菓子なので一枚記念に写しました。これはちょっと暗かった。先日購入したクールピクスは広角レンズゆえのメリットがありますが、オートの性能は前機のほうが良かったかな。

2010/3/1 | 投稿者: 木下牧子

 大阪音楽大学のオープン講座、大勢の聴講の方がおいでくださって無事終了しました。新大阪には早めに着いたのに、のんびり移動していたら何故か10分ほど開始時間に遅刻…。皆様お待たせしてごめんなさい。でもメイン講師の里井宏次先生の具体的なアドバイスとモデル合唱団ザ・タロー・シンガーズの素晴らしい演奏のおかげで充実した講座になったのではないかと思います。聴講の方が予想以上に大勢いらしてくださって嬉しかったです。ありがとうございました。

 「日本語歌唱」について、最近の合唱や声楽の皆さんは常識的なことはみんなご存じなんですね。でも知識として知っているのと実践できることの間には相当暗くて深い川が流れているようです。

 最近日本歌曲の研究会はとても盛んで、スペシャリストの先生方が発声と発音両面から指導する場がいろいろあります。瀬山詠子先生、関定子さん、塚田佳男さんといった日本を代表する日本歌曲のスペシャリストの先生方が全国を飛び回って講習会をなさっていますので、合唱の指導者の皆さんもぜひ一度聴講なさることをお勧めします。目からうろこが落ちます。

 講習会のあと、里井先生ご夫妻とザ・タロー・シンガーズの皆さんとお食事して、日本語のローマ字表記の統一問題、クラシック音楽や音楽大学の今後などといった興味深い話題で盛り上がりました。皆様、最後まで大変お世話になりました。
 比較的体調がよかったので、日帰りの新幹線往復も何とかクリアできましたが、やはり日帰りだと飛行機のほうが体が楽かな。