2010/8/20 | 投稿者: 木下牧子

 以前ブログにも書きましたが、予約を取るだけに2時間半もかかった歯科大学病院、ようやく予約日になって再度出かけてきましたが、CTをとるか悩んでいるうち時間が経ってしまい、結局今回も治療に入らず終い。ぶつぶつ文句をいいながら病院をあとにしたのは午後5時ごろ。もう家に帰っても集中できそうになかったので、友人のピアニストを呼び出して映画を見に行きました。

 超多忙な友人なのに、たまたま夜空いているというので、新宿バルト9で落ち合い、今話題の「インセプション」を見ました。最近はもっぱらレンタルDVD頼みな上、ここのところ、ずっと作曲カンヅメ中なので、ちゃんとした映画館は本当に久しぶり。

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 「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督が、オリジナル脚本で描くSFアクション大作。人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブに「インセプション」という最高難度のミッションが与えられる、という筋。

 夢の何層も奥深くに入り込んで潜在意識を操作するという複雑なストーリーのわりにわかりやすく、何層もの夢の中の戦いが最後にひとつに集結していくラストは見応えありました。激しい撃ち合いや爆破シーンが多く、幻想よりアクションのほうがメインのようです。とはいえ完成度の高い上質のエンタテインメントで、とくに映像が素晴らしいので映画館まで出かけた甲斐ありました。

 主役のレオナルド・ディカプリオ以外はいろいろな国の俳優を使っていて、日本代表・渡辺謙は格好良く、他のキャストも皆好演。映像はスタイリッシュでゴージャス、音楽もブラスの低音を聞かせたミニマル系の音楽が心地よく、さすがハリウッドだけあってお金と技術をたっぷりかけた映画でした。世界中から才能を集めているんですね。

 ところで久しぶりに映画館に行ってひとつ驚いたことがあります。それは暴力的なほどの音響の大きさ。クラシック作曲家の繊細な耳がこわれるかと思いましたよ。ま、30分もするうち慣れましたけど。大画面と大音量、これが聴衆を魔法にかけるためのコツなんだろうけれど、あれ毎日聴いていたら絶対難聴になると思う。映画館の雰囲気そのものは好きなんだけれど…。

2010/8/16 | 投稿者: 木下牧子

 最近、夜はぐったり疲れているので、ブログを書く元気が残っていなくて、明日書こうと思った話題がいつの間にか一ヶ月前のことになっていたりします。

 ということで、ちょうどひと月前の話題ですが。
「石川県婦人コーラス連盟」からのお招きで金沢に行って来ました。ここ数年腰は痛いし腱鞘炎がひどくて講評を書くのもつらいしで、合唱に限らずコンクール関係はほとんど辞退させていただいているのですが、今回は前半講演(というか雑談)とモデル演奏へのアドバイス、後半は30団体の演奏への講評ということで、ずっと同じ姿勢で座っていなくてもよさそうなので久々にお引き受けして出かけてきました。

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 前半の講演は、あまりシリアスな話をしても皆さんを退屈させてしまうかなと思い、いつも感じていることを気軽にお話しました。後半の皆さんの演奏は、緊張感の中にも華やかさや娯楽性があり、それぞれの団体の個性もよく出ていて、演奏を楽しみながらコメントを書かせてもらいました。

 皆さんとてもよくしてくださったのですが、特にうれしかったのは、最後の打ち上げパーティの時に、出席者の皆さんが自然発生的に「夢見たものは」をアカペラで歌ってくださったこと。男声合唱ではよく見る光景ですが、女声合唱の会では初めての経験で、わりと難しい曲なのに皆さん楽譜なしで楽しそうに朗々と歌ってくださって嬉しかったですね。アカペラを書いた甲斐があったというものです。

 話は前後しますが…。講習会の前夜金沢入りしたのですが、猛暑の中会長さんがリムジンバスの到着をお待ち下さっていて、おいしい和食のお店に連れていって下さいました。旅行者にはなかなか地元のおいしいお店って発見できないので、こういう経験は貴重です。おいしい記憶っていつまでも残ります。おみやげもいろいろ頂戴したのですが、特においしかったのが「和三盆」。

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 高級な和菓子に使われる砂糖ですが、そのまま食べてもとてもおいしく、口に入れるとホロホロくずれる食感や、上品で味わい深い甘さが何とも言えず、いくつでも食べられてしまいます。しかし…糖分摂取過剰にならないよう気をつけよう。

2010/8/5 | 投稿者: 木下

 相変わらず暑いですね。今年は外出は控えめにして作曲に集中する予定にしていてよかったです。とはいえ作曲ばかりしていてネタがないので、今日は今年の春リリースした「ピアノ連弾曲集 迷宮のピアノ」から第1曲「愉快なシネカメラ」をお届けします。


■「愉快なシネカメラ」(ピアノ連弾曲集「迷宮のピアノ」より)
■作曲:木下牧子
■演奏:小原孝、五十嵐稔

 公式サイトのトップページには随分前からアップしているのですが、あまり目立たないので、ブログにも…。YouTubeに参加するようになって1年半経ったにしてはまだ15曲しかアップしていません。秋に少し集中的にアップしたいものです。

 現代音楽系の作品や難易度の高い器楽曲は聴かれる回数は多くないんですが、時々外国から、YouTubeに載っている曲の楽譜を購入したいと問い合わせが来たりするので、世界に発信できているのを実感して嬉しくなります。

2010/8/3 | 投稿者: 木下牧子

 あっという間に8月…。ちょうど一ヶ月前に岸信介さん指揮による「舫の会」の第十回演奏会がありました。岸氏が指導なさっている合唱団が27団体集まって、数年に一度、個々ではできない大きい活動をするイベントです。今年は。信長貴富、松下耕、鈴木輝昭、新実徳英の各氏と私、合計5作曲家の新作!が委嘱初演されました。皆さんの大作が並ぶなか、私の作品はどちらかというとスペクタクルより内面重視、短編ながら深い味わいのエミリー・ディキンスンの詩にじっくり向かい合って作曲しました。しっとり大人の味わいです。聴きに来て下さった皆さん、特にデザイナーや編集者といった玄人筋の方々に作品、演奏とも評判がよくて喜んでいます。

 私の曲、女声合唱曲集「自然と愛と孤独と」(詩:エミリー・ディキンスン/訳・中島完)を初演してくださった皆さんは次のとおり。

指揮:岸信介
ピアノ:五十嵐稔
合唱:あんさんぶる・どるちぇ
   ヴォーチェ アルジェンティーナ
   コール・青梅
   しらたま
   STELLA MARIANO
   浜松フラウエンコール

 以上の6団体。合同演奏だと往々にして細部まで気がまわらないものですが、今回は大勢なのに言葉もとても丁寧で意味もよく伝わってきましたし、豊かな表現でディキンスンの世界を表現していただきました。皆様、初演ありがとうございました。短編集とはいえ例によって転調だらけですが、大人の作品に取り組みたい皆さん、ぜひ演奏なさってみてください。もちろん精神的に大人なら実年齢はティーンでも大丈夫。出版も決定していますので、詳細が決まりましたら、またご報告します。

 それから、10月20日にオーケストラ・プロジェクトという演奏会で久しぶりに3管編成のオーケストラ作品を発表するのですが、そのブログを作りました。今のところ演奏会情報とプロフィールが載っているくらいですが、せっかく作ったのでぜひ一度ご覧ください。プログは作ったのに、作品はこれから…。長く熱い夏になりそうです。

オーケストラ・プロジェクト2010