2010/10/25 | 投稿者: 木下

 このところ奥歯の歯根につまった金属片が取り除けなくて困っていました。
もとはといえば10年くらい前に奥歯の一本をセラミックの差し歯にするために神経を抜いたのが原因。歯はきれいになったけれど、その後ずっと歯茎が痛むなあと思っていたのですが、今回歯列矯正でその歯を支柱にしたところ腫れて痛みが我慢できなくなってしまいました。

 それで歯列矯正からその歯だけ除外し、10年前にかぶせた高価なセラミックの歯も外し、土台の歯根の治療を続けていました。治療の途中で、10年前神経を抜いたときの治療で折れたと思われる金属の細い欠片が歯根につまっていることが判明しました。かけらが歯根を塞いでしまい、歯根の奥まで入れるべき薬が入らず炎症を起こしたようです。行きつけの歯医者さんでも大学病院でもこの小さい金属片を取り除くのが難しく困っていたのですが、今回歯根治療専門のすご腕の先生を紹介していただいて治療を受けてきました。

 治療は40分くらいだったでしょうか。治療する歯以外は口の中を全部緑色のラバーで覆って、超高性能の電子顕微鏡を使って、歯根の奥のほうにひっかかっていた2ミリほどの細い金属片を見事に除去していただきました。いくら高性能顕微鏡を使っても本当に細かい作業なので、最後は先生の腕と勘が頼り。やりましたよ、パチパチ。さすが凄腕の先生です。

 もちろん特別の治療には特別の料金。保険が全然効かないので、ちょっとびっくりするほどの高額治療費をお払いしましたが、除去していただいたので大感謝です。このまま除去できなけれなければ何度でも歯根は腫れるでしょうし矯正も再開できないしで困りはてていたのです。これで歯根の奥まで薬を入れることができるはずで、炎症もおさまるでしょう。…たぶん。

2010/10/23 | 投稿者: 木下

ぐったり。オーケストラのコンサートが無事終了したので安心してしまったのがいけなかったようです。まだ10月中に「光はここに」のオーケストラ伴奏作成を仕上げなくてはならず、そのあと月末には「たいようオルガン」の練習立ち会いに大阪に向かわなければいけません。

 しかしぐったりして全然作曲モードに戻れません。演奏会でいただいたお菓子を食べ食べ、YoutUbeで「そこまで言って委員会」などニュース系バラエティを見たり(最近は新聞やニュース番組では触れない問題が多く、却ってラジオやネット・ニュース、怖いもの無しのバラエティ番組などで事の核心に触れていたりします)、DVDで「第9区」「パブリカ」「イキガミ」(今頃「アバター」も…)といったちょっと変わった映画を立て続けに見たり。もともと幻想小説偏愛者なので、映画も現実と夢、生と死が混在するようなスト−リーを好みます。しかしもうそろそろ夢から現実社会に戻らなくては…。

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上の写真はオケプロ2010でいただいたお菓子の一部です。会によってお花をたくさんいただいたり、ストッキングをたくさんいただいたり、いろいろ傾向があるのですが、今回はお菓子です。友人からいただいたお菓子はある程度日持ちする洒落たお菓子ばかり。センスの良さに感心します。ありがとうございました。皆でおいしくいただきます。

2010/10/21 | 投稿者: 木下

 オーケストラ・プロジェクト2010、昨夜無事に終了しました。1,200人ものお客様が入ってくださって現代音楽コンサートとしては大盛況でした。演奏開始の45分も前に始まったプレ・トークにも最初から大勢の皆さんに集まっていただきました。木下牧子・山内雅弘・土居克行・柳田孝義の4名の作曲者がそれぞれの作品に対する思いを語ったのですが、山内氏の名司会のおかげでトークもなかなか好評をいただいたようです。お忙しいところ早くからご来場下さった皆様どうもありがとうございました。

 十束尚宏さん指揮による東京交響楽団の演奏は4曲とも力のこもった熱演をしてくださり、コンサートは大成功だったと言えると思います。作曲家4人とも練習に立ち会いながら作品に手を加えたりテンポ変更したりしつつ、十束氏にああしてほしいこうしてほしいとお願いするので、氏はさぞかし大変だったことでしょうが、敬虔なクリスチャンでとても穏やかなお人柄の氏は、一度も声を荒らげたりなさらず、真摯に対応して下さいました。また東京交響楽団の皆さんも疲れる新作を4曲もまとめて演奏しなければならないのに、実に熱心に対応してくださって感謝の一言です。

 演奏順は一曲目が私の作品「呼吸する大地」。特に導入部から前半にかけての演奏がぴったり作曲者の思いと重なり、素晴らしい演奏となりました。演奏会にいつもおいで下さるけれど今までは「おめでとう」としかおっしゃらなかった方が初めて「とてもよかった、感動した」と言ってくださって嬉しかったですし、柳田孝義作品の英語朗読を担当なさった拝仙マイケル氏(前文教大学学長)が打ち上げのとき何度も何度も良く通る大きい声で「呼吸する大地」を褒めてくださったのも嬉しかった。初演のあとはどんなに演奏が上手くいっても作曲家はナーバスになるものなので、力強く褒めていただけると本当に励まされます。

 2曲目の山内雅弘作品「宙の形象」は精緻なオーケストレーションではっとするような新鮮な響きが随所に聴かれ、ピアノ2台(ソロ/石橋史生、オケピアノ/前田勝則)の好演もあって大変聴き応えのある作品でした。私も次はピアノ・コンチェルトを書きたくなりました。3曲目の土居克行作品「ザ・ブルー…」は本当に必要な音のみ厳選して書かれている成熟した音楽で、作曲者の信念がはっきりと聴き手に伝わる魅力的な作品でした。4曲目の柳田孝義作品「オーロラの彼方から…」は英詩の朗読を伴う作品で、非常に美しい柳田サウンドと朗読の拝仙マイケル氏の深い美声が解け合って独特の甘美な世界を形成していました。

 今回出品の作曲者の皆さんは作曲家としての実力のみならずお人柄も素晴らしく、ミーティングはいつも和やかな雰囲気でした。今回のオーケストラ・プロジェクト2010のメンバーに加えていただけたことは私にとって実に幸運だったといえるでしょう。

 本当は昨夜打ち上げ後戻ってすぐ更新するつもりでしたが、打ち上げ後帰宅したのは午前1時くらい、今日は昼過ぎまでぼうっとしているうち過ぎてしまいました。演奏会当日って作曲家はステージに上がってお辞儀するほかは何もしていないのに、なぜこんなに疲れるんでしょうか。ともかく、ここ数ヶ月の努力の結晶といえるコンサートが成功のうちに無事終わって心からほっとしました。演奏会にお出かけくださった皆様ありがとうございました!

2010/10/19 | 投稿者: 木下

 オケ作曲中の愚痴は何度も書きましたが、肝心の演奏会告知をブログでまだやっていませんでした。あす19日に3度目の練習を終えたら明後日20日はもう演奏会当日です。私のオーケストラ作品の初演はこれで8作目ですが、7作目を発表してからかなり時間があきました。久しぶりの3管オーケストラ作品です。オーケストレーションなどは大きく変わった気もしますが、本質は変わっていない気もします。すでに練習は進んでいますが、質の高い初演になりそうで楽しみです。お時間のある方、お近くの方はぜひお出かけください。

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ORCHESTRA PROJECT 2010

オーケストラ・プロジェクト2010
《感性と理論の現在形》

日時:2010年10月20日(水)19:00開演(18:15よりプレ・トーク)
場所:東京芸術劇場大ホール(池袋西口 03-5391-2111)

指揮:十束尚宏 TOTSUKA Naohiro
ピアノ:石橋史生 ISHIBASHI Fumio
管弦楽:東京交響楽団 Tokyo Symphony Orchestra

○木下牧子:呼吸する大地 オーケストラのための
  KINOSHITA Makiko : The Breathing Earth for Orchestra
 
○山内雅弘:宙の形象 ピアノとオーケストラのための
  YAMAUCHI Masahiro : Sora no Katachi for Piano and Orchestra 

○土居克行:ザ・ブルー… オーケストラのための
  DOI Yoshiyuki : The Blue…for orchestra

○柳田孝義:オーロラの彼方から…オーケストラのための
  YANAGIDA Takayoshi : From Beyond the Aurora Borealis…for Orchestra

(以上演奏順。ちらしの表記とは異なっておりますのでご注意ください。)

■チケット:全席指定4,000円
■お問合せ:
 東京交響楽団チケット・センター 044-520-1511
 イープラス
 チケットぴあ 0570-02-9999
 東京芸術劇場チケット・サービス 03-5985-1707
 東京文化会館チケット・サービス 03-5685-0650
■主催:オーケストラ・プロジェクト
■協力:(財)東京交響楽団
■助成:芸術文化振興基金、(財)朝日新聞文化財団
    (財)ローム・ミュージック ファンデーション
■後援:(社)日本作曲家協議会、日本現代音楽協会

2010/10/16 | 投稿者: 木下

 9月末にオーケストラのための「呼吸する大地」を仕上げて後、一日だけ休んでずっと「たいようオルガン」のオーケストレーション作業に没頭していました。15日朝ようやく全90ページが完成、東京ハッスルコピーにデータをメール添付したので(パート譜作成、校正、製本、郵送など全部おまかせ)もう大丈夫です。長い暑い夏の4か月間、ずっと「呼吸する大地」「たいようオルガン」を並行して作曲し続け、9月は「呼吸する大地」の仕上げ、10月前半は「たいようオルガン」の仕上げに費やしました。長い間よくがんばりました!…と自分を褒めてみる。

 でも冗談でなく、4か月間作曲作業に集中すると精神的に疲労困憊するのですが、そのわりに2曲とも今までにないほどパワフルな曲です。オーケストラ作品発表は今回で8曲目ですが、「呼吸する大地」は初めて金管楽器を全面に押し出した作品になりました。「たいようオルガン」は別に詳細に載せますが、こちらも相当パワフル、打楽器も炸裂します。どういう心理的な変化なんでしょう。

 ともかく今日は一日オフ。いい天気でベランダからは土曜日ののどかな公園風景が見渡せ、世界はこんなに美しかったのかと再確認。というのは大げさですが、作曲に集中している時は本当に公園を眺める余裕が全然なくなってしまうんです。大編成の2曲をともかく〆切内に仕上げて、こうしてベランダから公園の池や武蔵野の雑木林を眺める幸せ〜。

 とはいえこれで一段落したわけではなく、10月後半は「光はここに」全6章のうち終わり2曲のオーケストラ伴奏版作成が残っています。これも時間的にはぎりぎりです。やはりお休みは1日だけで、すぐ仕事モードに戻らなくてはなりません。それがあがって11月になったら、ずっと内側に集中させてきた心を解放します。審査や講習の仕事もですが、旅行や食事の予定も一杯入れてあるし、次の作品の構想やらテキスト探しやらで、図書館や書店、古本屋通いもしなければならないし、来年は室内楽や面白い編成の委嘱も来ているので、新たな展開に向けて充電もしなければ。とりあえず今日はこれから大掃除です。

2010/10/4 | 投稿者: 木下

 作曲用のメイン機ではないのですが、ウェブサイト制作、原稿とメール用に日々フル回転していたMacBookが逝ってしまいました。1年前に1度だめになったのですが、ぎりぎり三年保証内だったので中身とキーボード全取り替えしてもらって使っていたのですが、中身の交換後も今ひとつ調子が良くなくて、だめになるのは時間の問題でした。よく考えたら丸4年酷使したのだから仕方ないか…。

 オーケストラ曲を仕上げて後なかなかエンジンがかからなかったのが、ようやく次の作品「たいようオルガン」オーケストレーションに集中できるようになったところなので、しばらくMacBookはこわれたまま放置ということになります。サイトの更新ができませんが、どちらにせよ、10月末までは〆切続きで大きい更新はできませんので、それほど大きい穴はあかないでしょう。なにかあったらブログでお知らせすることにします。

 11月になって時間ができたら、Mac本体とソフトを大幅にパワーアップしようと思います。ノート型は目に悪いし姿勢も悪くなるので、デスクトップのメイン機を最高機種にアップグレードして音楽も画像編集もサイト制作もすべての作業を一台にまとめようと思っています。モニタも30インチくらいなのを購入してと…。なんだかわくわくしてきましたが、年末に大出費の予感。