2010/12/30 | 投稿者: 木下

 クリスマスコンサートのお知らせのあと更新が止まってしまっていました。今日になってまだクリスマス仕上げのブログに気づいてあわててデザイン変更しました。二日後にお正月になったらまた替えなければなりません。

19日の大阪コレギウム・ムジクム創立35周年のクリスマス・コンサートはいずみホールが満員の大盛況で、私のアレンジによる混声合唱と金管アンサンブル、オルガン、パーカッションによるキャロル・メドレ−はとても盛り上がり、お客さんにも喜んでいただけたようです。ほかにもいかにもクリスマスという華やかで美しい定番のクリスマス音楽が多く、聴いているだけで幸せになれるコンサートでした。ただ、夜は京都で人と会う用事があったので、打ち上げに参加できなかったのが残念。

 グランヴィア京都に宿泊して、翌日は伏見稲荷を参拝してから東京に戻ってみたら…実家の父が急死したとの知らせが。もう愕然!実家で母と二人暮らしだったのですが、90才とは思えないほど元気で、亡くなる直前まで普通に歩いて食事して元気でした。いつ実家を訪れてもきちんとした格好をしていて、見事な白髪に赤いセーターなど着て、娘がいうのも変ですがとても清潔感のあるお洒落なお爺さんでした。亡くなったのはとても悲しいですが、最後まで寝たきりにならず、丹精こめた庭を眺めて大好きな母と二人でゆったりおだやかに生きてポクっと天国に行ったのですから、ある意味、理想的なピリオドの打ち方だったと思います。父の死は誰にもお知らせせず完全に身内だけで見送りましたが、みんなに愛された穏やかな父だけあって、お葬式当日は雲1つないぽかぽか暖かい晴天に恵まれ、親族で父の思い出話に盛り上がり、心の暖まる式となりました。私もこういう終わり方をしたいものです。でも今の心掛けの悪さと運動不足のままでは無理かも。

 身内だけのお葬式の翌々日は福岡に飛んで、2月に私の作品特集のコンサートを開いてくれる音楽企画集団「らくうた」の練習に立ち会いました。「木下牧子の世界-With Orchestra」というタイトルで、「邪宗門秘曲」の二管オーケストラ版と、「光はここに」の二管オーケストラ伴奏版の初演がおこなわれます。指揮は本山秀毅先生。合唱はらくうた、オケは九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽団とそのOBの皆さん。

「邪宗門」は12分の単独楽章の作品ですがわりと重い曲ですし、「光はここに」は全6章からなる25分くらいもある日本語のレクイエムですから、アマチュア・オケだと負担が大変かもしれないと思っていたのですが、本山先生の的確なご指導のもと、若く頭のいいオケ・メンバーの皆さんの反応がとてもよく、各パートに実力のある人がいてくれるので、一言アドバイスのごとにどんどんよくなっていくのがわかりました。本番がとても楽しみになってきました。「らくうた」合唱メンバーはこの一年半ずっと練習を積んできた実力のある皆さんばかりなので、きっと素晴らしいオーケストラ伴奏版初演を聴かせてくださると思います。

 「光はここに」は若くして亡くなった親族のひとりに捧げたレクイエムなのですが、父も亡くなったので、2月のコンサートは、個人的には父の魂を見送るとてもいい機会になると思います。

タイトル:らくうた第三回演奏会 木下牧子の世界Vol.2 With Orchestra
日時:2011年2月6日(日)15時30分開演
会場:アクロス福岡シンフォニーホール
出演:本山秀毅(指揮)らくうた(合唱)
   古閑恵美(ピアノ)
   九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽団
   木下牧子(ゲスト)
曲目:混声合唱組曲「方舟」
   「邪宗門秘曲」2管オーケストラ伴奏版初演
   「光はここに」全6曲 2管オーケストラ伴奏版初演 ほか

詳細は来年またお知らせします。福岡周辺の皆様、スケジュールに入れていただけたら嬉しいです。

2010/12/18 | 投稿者: 木下

 また直前のお知らせなってしまいましたが、クリスマス・コンサートのお誘いです。今年10月にオーケストラ伴奏による新作「たいようオルガン」を委嘱初演してくださったばかりの大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団が、今回はクリスマス・コンサートで私のアレンジ作品を取り上げてくださることになりました。「神の御子は今宵しも」「もろびとこぞりて」といったスタンダードナンバーのほか現代イギリスの讃美歌なども含む全9曲からなる華やかで変化に富んだキャロル・メドレーです。

 編成も、混声合唱&金管アンサンブル(トランペット3、ホルン2、トロンボーン3、チューバ)と打楽器、教会オルガンという、いかにもクリスマスらしい祝祭的な雰囲気に溢れた作品です。私は他人の作品アレンジはほとんどやらないので、このメドレーは例外的。自分でもとても気に入っているアレンジ作品です。このほかバッハの管弦楽組曲やポップスアレンジなど親しみやすいプログラムのようです。編成が大きいのでなかなかお聞き頂く機会がないと思いますので、お近くの方はぜひお出かけください。
 
大阪コレギウム・ムジクム演奏会【創立35周年記念】
クリスマス・コンサート

■日時:2010年12月19日(日)15:00開演
■会場:いずみホール(JR大阪環状線「大阪城公園」駅より徒歩3分)
■指揮:当間修一
■管弦楽:シンフォニア・コレギウムOSAKA
■合唱:大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
    大阪コレギウム・ムジクム合唱団
■曲目:
木下牧子(編)/金管アンサンブルと合唱によるX'masキャロルメドレー
J.S.バッハ/管弦楽組曲第3番
さだまさし・当間修一(編)/遙かなるクリスマス
H.シュッツ/「宗教的合唱曲集」より第16曲 SWV 384
T.L.de ビクトリア/アヴェマリア(8声)ほか
■料金:S席 ¥5,000 A席 ¥4,000 B席 ¥3,000
    学生 ¥2,000 高校生以下 ¥1,000

2010/12/17 | 投稿者: 木下

 昨日は久しぶりに寒かったですね。そんな中所用で夕方から出かけたのですが、帰りは行きより更に気温が下がって頬がぴりぴりするようでした。でもこうした寒さは実は嫌いではありません。初詣とか旅行とか寒い日の楽しい記憶がたくさんあるからかもしれません。
 
 ところで最近天気予報でよく「真冬なみの寒さ」といいますが、すでに冬なのに真冬並みというのは何だかおかしくありませんか。夏の場合は真夏なみとは言わず、夏日(25度以上)、真夏日(30度C以上)、猛暑日(35度C以上)という言い方をするのだから統一をとって、冬日、真冬日、酷寒日とかしたらいいのに、と思っていたら、ちゃんと「冬日」も「真冬日」もあるんですね。
 その定義は「冬日」が最低気温0度未満の日、「真冬日」は最高気温が0度未満の日だそうです。だとすると東京の場合、冬でも冬日はほとんどないことになります。「冬日」という言葉を使いたくても、定義上使えないんですね。

 ちなみに東京で月平均の最高気温が25度を超える(夏日以上)月は、6月から9月までの4か月もあるのに、月平均の最低気温が0度を下回る(冬日以下)月はひと月もありません。これって温暖化のせいかもしれませんが、バランス悪いのでは。
 冬日の定義を最低気温5度未満に直せば、東京でも12月から2月までの三か月は月平均気温が冬日ということになるのに…。それともこうした定義は国際基準で変えることができず、単に日本(特に東京)が四季の国ではなくなりつつあると認識すべきなんでしょうか。

2010/12/15 | 投稿者: 木下

 「その2」から一週間もたってしまいましたが。まだ旅の続きです。近鉄鳥羽駅から徒歩10分くらいのところにある鳥羽水族館のレポートです。漁港近くにはよく水族館があるものなので、大した予備知識も期待もなく出かけたのですが、ここは相当レベルの高い水族館でした。水槽も多く、それぞれ凝った作りになっていて珍しい魚やほ乳動物を数多く見ることができました。全部熱心に見て回れば一日楽しめます。

 最近の水族館はこんなに大きいのかと驚いたのですが、パンフには「ようこそ!超巨大水族館へ』と書いてあったので、ここは特別規模が大きいようです。エリアが「海獣の王国」「古代の海」「コーラルリーフダイビング」「伊勢志摩の海/日本の海」「ジャングルワールド」「人魚の海」(以下省略)などに分かれていてそれぞれ見応えがありました。ただ最初にお断りしておくと、魚も哺乳動物も動きが早く、また水族館内は薄暗いのにフラッシュをたけないので(と言い訳…)、どの写真も写りは今ひとつです。

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海といえばサンゴ礁の海。

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これは日本の海…だったかな

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愛嬌者のスナメリ君。可愛さが今ひとつお伝えできなくて残念。

 一番印象に残ったのは「伊勢・志摩の海」ゾーンの人気者「スナメリ」ですかね。小型のイルカの一種ですが、さすがに頭のいい哺乳動物だけあって気に入った客の前に来て愛嬌を振りまいたりするのがとても可愛い。もともと笑ったような顔立ちですし。ちなみに世界で初めてスナメリの繁殖に成功したのが、この鳥羽水族館だそうです。

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ジャングルに住むアフリカマナティー。

 写真ではわかりにくいですが、マナティは巨大(全長3.5メートル!)で尾が大きいしゃもじのような形をしています。分類上はジュゴンと同じく海牛目(カイギュウモク)で外見も良く似ています(ジュゴンのほうが一回り小さくて、尾ひれは三角形をしています)。しかしマナティもジュゴンも相当もっさりした動物で、これらが人魚のモデルというのは想像力がたくましすぎる気もしますね。ちなみに同じく海にすむ哺乳動物クジラよりもゾウのほうが近縁だそうです。そういえば穏やかに水草を食べて巨体でゆっくり動く雰囲気がゾウに良く似ています。

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おなじみのラッコ。

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お約束のアシカショー

アシカ君はまだ訓練はじめてひと月ということでしたが、担当のお姉さんの話術が巧みで一番お客さんが集まっていました。

 大人になると動物園や水族館にはなかなか足を運ばなくなりますが、私の子どもの頃と比べるとこうした施設は本当に進化しているんですね。こんなに見応えあるなら入場料も安いものです。旅の終わりに思わぬ楽しい時を過ごすことができました。もっともこうして優雅に水槽で泳いでいる魚たちには「美しい」とか「癒される」「神秘的」といった感想しか浮かびませんが、実際の海の中ではBBCドキュメンタリー「ブループラネット」のように、日々食うか食われるかの過酷な生存競争が繰り広げられているわけですね。その話はまたにして…、鳥羽にいかれたら鳥羽水族館はお勧めです!

2010/12/7 | 投稿者: 木下

 鳥羽の海をぼんやり見ているだけで癒されるものの、今回のメインは伊勢神宮参拝なので、一日かけてゆっくり出かけてきました。

 神社というのはご存知のように神道の祭祀施設のことですが、その中で特に規模の大きい神社を大社や神宮と呼ぶようです。そして神宮とは規模の大きい神社の中でも特に天皇や皇室祖先神を祭神とする神社のこと。『日本書紀』のころには伊勢神宮と石上神宮のみが「神宮」と呼ばれていたようですが、現在は全部で25社ほどが存在していて、その中でも「伊勢神宮」は皇室の祖神とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)を奉っていて他の神宮とは別格のようです。ここのみザ・神宮ということで正式名称は「神宮」。他と区別するために地名をつけて伊勢神宮と呼ぶのは通称です。

 神社の場合、建物は木造で地味(専門家の皆さんには素晴らしいんでしょうが)、特に伊勢神宮は拝殿がなく本殿には入場もできないのですが、では何が素晴らしいかというと神社を囲む鎮守の杜ですね。もともとロケーションの素晴らしい奥行きのある杜に神社が立てられ、長い年月のうちに杜中に霊気が充満した感じ。伊勢神宮は天照大神を奉った「内宮」とそのお食事を司った豊受大神をまつった「外宮」からなるのですが(そのほか多くの別宮や関連神社あり)、特に外宮に凄い霊気を感じました。

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外宮・ご正殿前。中には入れない。

 外宮は午前中元気なうちに参拝したせいもあるでしょうが、参拝客も少なく、杜はその霊気をたっぷり保っている感じで、鳥居をくぐった時点ですごい「気」を感じました、もうはっきりと。まあ、空気のオゾンが濃かっただけかもしれませんけど。外宮は天照大神のお食事を司っていた豊受大神を奉っているとのことで、建てられたのも内宮より500年後、どう考えても内宮にはかなわないはずですが、私は外宮により魅力を感じました。内宮はもちろん素晴らしかったですが、あまりに美しく整備されていて人も多いし、外宮参拝後でぐったり疲れていたせいか、霊気はそれほど感じませんでした。伊勢神宮に参拝なさる方は、お時間と体力があれば外宮から参拝なさることをお勧めします。ちなみに江戸時代に庶民に爆発的に流行った「お伊勢参り」は食の神である豊受大神(外宮)への参拝だったようです。

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幻想的な池。たしか内宮の復路の奥まったところにあった

 計画を立てたときには、外宮・内宮あわせても2時間くらいしかかからないだろうと気楽に考えていたのですが、外宮の雰囲気に感激して隅々までお参りしたうえ、外宮・内宮間の距離が予想以上に離れていたこともあって、内宮参拝を終えるころにはぐったり、足が棒になってしまいました。機会があれば体力をつけてまたお参りしたいものです。

2010/12/5 | 投稿者: 木下

 11月の疲労困憊したムードを終わらせ12月から新たなスタートを切るため、11月末〜12月にかけて旅をしてきました。いつもなら温泉でまったりが定番ですが、運動不足を少しでも解消するため、私にしては遠出して歩き回るプランを立てました。といっても鳥羽の海沿いのホテルに宿泊してのんびり海を眺めたり、伊勢神宮参拝したり、ホテルそばの鳥羽水族館を見たり、という軟弱コースですが。

 東京から新幹線で名古屋まで行き、そこから近鉄特急で鳥羽まで。駅からホテルの送迎バスで5分くらいで到着。わかりやすいルートですが何やかやで家からホテルまで片道5時間くらいかかりました。

 ホテルはネットで熟考の末決定した、鳥羽の海を一望できる鳥羽国際ホテルです。今年リニューアルしたばかりのホテルでネットでの評判が高かったので決めたのですが、ホテル・サイトの写真どおり部屋が広々していて一面の窓からは鳥羽の海が一望できる最高のロケーションでした(今回の宿泊はオーシャン・ウィングの7階です)。一面の海を鳥の一群が渡っていくのを見ることもできて感動(野鳥の会会員の血が騒ぐ…)。部屋には双眼鏡も置かれていてナイスでしたが、倍率がもうちょっと高いと尚よかったなあ。
 
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部屋からの眺めの一部。海の雄大さを写真で撮るのは難しい。

 レストランもバーも大きい窓から海が一望でき、リニューアルしたてということでどこも新しくインテリアも洒落ていてゆったりした気分になれました。特にロビー階の海に面した屋外テラスが最高でした。料理もおいしかったし、ハイセンスなのにゴージャスすぎない程よさも心地よくくつろげました。このホテルはおすすめです!

 ということでホテル到着後はバーでウェルカム・シャンパンをいただいてのんびりゆったり、夕食はフレンチのフルコース(もちろん伊勢エビ料理つき)という豪華版。運動不足解消に出かけたにしては栄養を取りすぎですが、今年の誕生日は作曲の〆切前でお祝いどころではなかったので、遅めの誕生祝いということで。

2010/12/4 | 投稿者: 木下

 ご無沙汰してしまいました。10月末までの激務ののち、11月はずっと体が熱っぽく頭はぼんやりして、一応スケジュールはこなしたものの、ほとんど記憶が残っていません。やはり疲れが出たんでしょうか。そんなことでブログの更新も止まってしまい、10月頭にMacBookが逝ってしまってから公式サイトの更新もできないままでしたが、12月を迎えてようやくどちらも復活です。サイト制作は完全にMacProに移行しましたので、データはいつもハードディスクにバックアップし安心度がずっと高まりました。しばらくは一台で音楽関係、サイト制作、写真・動画編集、ワープロ、メールなどをまとめて行い様子を見ようと思います。

 なお、公式サイトはマイナーチェンジして、コンサート情報も12月以降のものに一新しましたので、一度ご覧ください。旧ホームページにある「ひとりごと」「Q&A」は当初新しいサイトに移行するつもりでしたが、情報量が多くて面倒なので、このまま旧サイトに置くことにしました。新しい「ひとりごと」はブログに折々書いていくことにします。今、公式サイトの情報では肝心の「全作品リスト」が2008年で止まってしまっているので、なんとか年内に2010年まで追加したいものです。
 リンクはできましたらブログでなく公式サイトのトップページのほうにはっていただけると嬉しいです。