2011/3/11 | 投稿者: 木下

 地震、こわかったですね。大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団が13日に名古屋で「たいようオルガン」を再演してくださるので、きのう大阪に練習立ち会いに行っていたのですが、今日新幹線で東京に戻って中央線に乗り換えて新宿に着いたとき地震に遭遇しました。車体がぐわんぐわん揺れてびっくりしましたが、一応そこでは無事でした。

 問題はそのあとで、幾ら待っても運転再開しないので、仕方なく15時くらいに諦めて外に出て小田急ハルクでDVDなどを物色して一時間ほど時間をつぶし、さすがに運転再開しているかと駅に戻ってみたら、新宿駅の人ごみはさらに膨らみ駅は閉鎖されて電車は動く気配なし。すでに道路の大渋滞も始まっていて、バス停は長蛇の列という嫌な展開…。
 仕方ないので青梅街道を歩くことにしました。一泊とはいえ、いつものショルダーバッグに加えてボストンバッグまで持っていて相当重かったのですが、歩くしか家に帰る方法を思いつきませんでした。最初は元気に歩いていたものの、中野をすぎるあたりからだんだん疲れてきて、高円寺につくころには足がだるくなって、心の中で「右、左、右、左」とひたすら唱えつつ機械的に足を動かして歩きました。身内に連絡を取ろうにも携帯は全くつながらないし、公衆電話はなかなかないし。

 やっとの思いで新高円寺着。そこから五日市街道に入って善福寺川までくる頃にはもう足が前に出なくなりつつありましたが、大きいコンビニでトイレを借りてホットコーヒーとスナックを購入、ありがたいことに軽食コーナ−があったので、そこで棒になった足をひととき休ませコーヒーを飲んで暖まり、ウォーキング再開。その後成田、高井戸、宮前あたりの3キロくらいが一番辛かったですね。もはやこわれたロボットのように無表情にぎくしゃく歩き続けましたが、松庵直前でとうとうギブアップ。吉祥寺まであと3キロ弱に迫っていましたが、もう一歩も歩けませんでした。

 バスの臨時便が出ているという話を小耳にはさみ、歩き止めて寒い中バスを待つことにしましたが、なかなか来ず…。やっときたら超満員状態で「このバスは通過します。お待ちの皆さんは歩いてください」という非情なアナウンスと共に去ってしまいました。再び待つこと20分、またしても超満員バスが通過し、三台目でようやく無理矢理乗り込むことができました。乗ってからも満員のままのろのろ運転でしたが、車内は暖かく、疲れきった足も休めることができて本当にありがたかったです。そんなことで地震にあってから5時間半後にようやくマンションにたどり着きました。ヤレヤレと思ったらエレベータが止まっていて、六階まで泣く泣く階段をのぼりました。実に長い一日でした。

 しかし家に帰ってみたら、宮城、岩手あたりは想像を絶する惨事になっていて驚きました。長く歩いたくらいで済んだことを感謝したのでした。しかも地図を見たらあれだけ大変と思った距離はたったの9キロでした。ときどき10キロウォーキングくらいはして足腰を鍛えておかねば。

 東北地方や太平洋沿岸地域の皆さんのご無事を心からお祈りします。