2011/6/11 | 投稿者: 木下

 このところ、来年夏初演予定の音楽劇のためのテキスト探しで、図書館や大型・専門書店を巡り歩いています。本を探すのは楽しいのだけれど、異常に体力を消耗してぐったりしてしまうのは私だけでしょうか。

 ひとりの歌い手(兼 語り手)と室内楽のための作品なので、台詞のある戯曲より短編小説をそのままナレーションしていく形のほうがいいと判断したのですが、短くて内容の深い短編小説…ありそうでなかなかありません。言葉は音楽に乗せると驚くほど少ししか情報を伝達できないので、テキストはあくまで短く、シンプルでありながら伝えるべき深い主題を持っていること、行間に音楽が自由に呼吸できる余白を持っている事、が不可欠です。

 初演まではまだ時間があるのですが、同時並行で歌曲集や久々のサックス&ピアノ作品などいろいろな編成の作品を書かなくてはならないので、そろそろテキスト決定しておかなくてはなりません。候補はすでに何冊かあるのですが、もっと創作欲を刺激してくれる短編があるはず…。ということで9日は初めて上野の国際こども図書館に行ってきました。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

 短編小説と同じく音楽劇に適していそうなのが絵本のテキスト。必要最小限の言葉と面白いストーリーというのは絵本ならではです。(随分前に)通い慣れた東京芸大への道を少し入った所にこんな素敵な建物があったんですね。明治時代の建物の重厚な外観をそのまま維持しながら中は新しく廊下はガラス張りで、それが不思議なバランスで解け合ってシュールな雰囲気を醸し出していました。

クリックすると元のサイズで表示します

 2階は児童図書を研究する大人向きですが、一階にはこどもが自由に絵本や児童小説を読む部屋(そこでの大人の読み聞かせもOK)があるのですが、そもそも、あの重厚な建物にこどもが足を踏み入れる気持ちになるかどうかは疑問。もっとポップでカラフルでもよかったのかもしれませんが、絵本探しに来たくたびれた大人にとっては実に雰囲気のよい建物でした。

クリックすると元のサイズで表示します

 上はガラス張りの廊下から眺めた中庭。この中庭がまた気持ちいいんですよね。小鳥の鳴き声をBGMにコーヒーフロートを飲みつつぼんやりくつろいでしまいました。中庭ではお弁当などの持ち込みもOKのようです。上野公園の喧噪がうそのように静かな空間が広がっていました。もっとも寛ぎすぎて肝心の本探しはあまり成果が得られませんでした。