2011/8/27 | 投稿者: 木下

 昨晩、新幹線「のぞみ」で東京に戻る途中豪雨に見舞われ、静岡駅に停車しました。新富士あたりで一時間70ミリの大雨に襲われたようです。静岡のあたりはよく豪雨でストップしますよね。昨晩は相当長く止まっていたので、下手すると車中泊かなと覚悟しましたが、結局停止してから1時間45分後に動きだし、午後11時過ぎに無事東京に到着しました。空腹だったり先を急ぐ旅だったら相当いらいらしたでしょうが、帰宅するだけだったし、昨日はちょっと腰痛があってグリーン車を取っていたので幸いしました。のぞみなら普通車両でも十分ではありますが、グリーン車だと長時間座ったときの腰の負担が軽くて全然楽です。
 
 それから普段は夕方以降駅弁は買わず(夕食に冷たいお弁当は哀しい…)東京駅に戻ってから暖かい夕食を取るのですが、昨日は虫の知らせか早いうちに駅弁を確保、本も週刊誌でなく「ロレンス短編集」を携行していてこれが面白く、満腹状態で読書に熱中していたので全然遅延が気になりませんでした。最近新幹線に長時間乗るのには慣れていて、スリッパも膝掛けも長袖の薄手カーディガンもちゃんと携行しているので、あのまま車中泊になってもOKだったのですが、やはり中央線の終電前に東京駅についてほっとしました。

 地元駅についたら雨はもうやんでいて、涼しい風がそよそよ吹くなか帰宅しました。さて8月も残り少ないですが、仕上げなければならない曲と原稿がたくさんあるので、しばらくは外出禁止です。

2011/8/22 | 投稿者: 木下

 「もうひとつの世界」というのは私の最新作(まだ仕上がっていないですが…ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための4重奏曲(全3章))のタイトルです。現代音楽といってもよくある難解な手法のものでも前衛でもなく、なるべくシンプルな書法の中に私なりの個性と日々の不条理性を盛り込んだつもりです。初演は11月9日の日本現代音楽協会アンデパンダン展第2夜で、8名の現音所属作曲家の作品が演奏されますが、私の作品は演奏順が最後となります。

 演奏者は戸澤哲夫氏(Vn)小野富士氏(Va)藤森亮一氏(Vc)藤原亜美氏(Pf)という大変豪華な顔ぶれ。また近くなったら改めてご案内しますが、もし興味がおありの方はぜひお出かけください。

 話は飛ぶようですが、先日、本屋で短編小説のいいものがないか探していて新潮文庫の新刊「ファンタジーセラー」(新潮社ファンタジーセラー編集部編)というアンソロジー集を購入。タイトルセンスは今ひとつですが、タイトルより大きい字で「もうひとつの世界、売ります」とあったので、何となく親近感を感じて…。

 軽めのタイトルだし、最近読んだアンソロジー集(最近アンソロジーが多い?)はどれもぴんとこなかったので今回もあまり期待はしていなかったのですが、この本は当たりで、幻想小説好きの私を喜ばせてくれる作品がたくさん入っていました。私の定義する幻想小説というのは、圧倒的な想像力、品格のある文体、豊富な「語彙」、深い知識の裏付けによる「描写力」などを兼ね備えた小説のことをいいます。なかなか出会うことができませんが。

 この本には人気作家8人の短編が収録されていますが、私の好みでは遠田潤子、石野晶、宇月原晴明各氏の作品に特に引き込まれました。長編も読んでみようと思います(探しているのはあくまで短編なんですけどね…)。今回のアンソロジーのほかにも、最近では千早茜さんの「魚神」(iogami・集英社)にも感銘を受けましたし、最近才能ある幻想文学(って限定してはいけないんでしょうが)の書き手が多く活躍なさっているようです。もっとまめに本屋チェックしなくては。
 

2011/8/18 | 投稿者: 木下

 昨晩、DVD鑑賞中、突然ベランダから「ジ・ジ・ジ…」という切れかけの街路灯のような大きい音がしたと思ったら、わりと大きい物体が窓ガラスにどすんどすんとぶつかる音がして驚きました。次にその物体がベランダに落ちてあがいている音が聞こえてきたのでやっと正体がわかりました。寿命を終えようとする蝉です。
 
 うちのベランダは大きい恩賜公園に面しているので、夏は樹海のように広がる木々から蝉の声が響き渡るのですが、本体がベランダに落ちてきたのは初めてです。夜中に拾い上げても却っておびえさせるだけですし、6階なので地面におくわけにもいかない、仕方ないのでそのままにして、朝になったら亡がらを葬ってあげようと思っていたのですが、今朝起きたら蝉の姿はもうありませんでした。何とか自力で土に戻ったようです。

 夏の間、日本中で鳴き声を響かせている無数の蝉が、秋の訪れと共に例外なくすべてその短い命を終えて土に戻って行く…、毎年繰り返されることとはいえ、きびしい自然の摂理に改めて厳粛な気持ちになります。蝉よ、安らかに眠れ。

2011/8/12 | 投稿者: 木下

 8月中旬になってしまいました。いろいろ出来事があったのにアップするきっかけがつかめないうち2週間も経過。

 記憶をたどってみると…7月末に仕事場から東京に戻ってきました。東京に戻る途中に京都に途中下車、ソプラノ・松下悦子さんの素敵なご自宅に伺いました。部屋の作り、家具、絨毯など選び抜いたこだわりのお部屋で、どれも私の好みにぴったり、しばらく眠っていたインテリア魂がむくむくと目覚めてしまいました。

 それはともかく、松下さんが9月9日に開催なさるいずみホールでのリサイタルに、私の歌曲集「古風な月」を演奏してくださるとのことで、聞かせていただきました。ドイツ歌曲のスペシャリストで、最近は日本歌曲にも熱心に取り組んでおられる松下さん、コンサートまで間があるのに既に素晴らしい演奏でした。「古風な月」は相当テクニカルな上体力を消耗する曲集ですが、美しい声と全体像を的確に掴んだ知的な演奏でピアノの土居知子さんとの息もぴったり、9/9の本番が楽しみです。

 松下ファンはもちろん、「古風な月」をライブでお聴きになってみたい関西方面の皆さんぜひおでかけください。

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松下悦子ソプラノリサイタル 月のある風景

日時:2011年9月9日(金)19:00開演
場所:いずみホール(JR大阪城公園 徒歩3分)
出演:松下悦子(S)、土居知子(Pf)
曲目:ロマンツエ、月に寄せて(シューベルト)
   魔法の夜、フィリーネ、水の精ビンセフース(ヴォルフ)
   歌曲集「古風な月」全5曲(木下牧子)
   狐二題〜大手拓次の詩による〜(清水 肇)ほか
料金:前売¥3,500 当日¥4,000 
問合せ:エラート音楽事務所 Tel:075-751-0617