2017/1/15 | 投稿者: 木下

《柴田美穂 室内楽シリーズXII》
■日時:2016年5月19日(木)
■場所:東京文化会館小ホール
■出演:柴田美穂(Pf)瀬川光子(Vn)大野かおる(Va)
ドミトリー・フェイギン(Vc)林 裕美子(Sop)
■曲目
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第3番
プーランク:歌曲集「くじびき」
木下牧子:「夢みたものは…」他(Sop+Pf4重奏版)委嘱初演
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番
※柴田美穂さん企画出演の室内楽コンサートが今年でシリーズ12回を迎えました。企画コンサートは一度開催するのも大変ですが、シリーズとして12回も開催なさるとは脱帽。彼女の室内楽コンサートでは2004年に、トリオ「ねじれていく風景」を委嘱初演頂きました。そのコンサートのアンコール用に、歌曲「うぐいす」を、クラリネット・トリオ(歌なし)にアレンジしたこともありました。
今回は私の歌曲を、ピアノ4重奏伴奏にアレンジしてほしいとの委嘱を頂きました。原則的にアレンジはやらないのですが、自分の曲だしピアノカルテットという着想も面白そうなのでお引き受けしました。ピアノ伴奏より色彩的、立体的になるのが、アレンジしていてとても興味深かったですね。柴田さんのアイデアのおかげで、自作に新しい光を当てることができました。
ピアノ・カルテットに向いた歌曲ということで選んだのは、「風をみたひと」「おんがく」「夏」「夢みたものは…」の4曲。ソプラノの林裕美子さんは言葉の扱いがとてもうまく、ピアノカルテットの響きに、美しい日本語でのびやかな歌を聴かせてくれました。
2017/1/2 | 投稿者: 木下

《あい混声合唱団第7回定期演奏会
〜オール木下牧子プログラム》
〜オール木下牧子プログラム》
■日時:2016年5月7日(土)
■場所:紀尾井ホール
■出演:相澤直人(Cond)福崎由香、水戸見弥子(ピアノ)
あい混声合唱団
■曲目
木下牧子:合唱組曲「方舟」
木下牧子:合唱組曲「夢のかたち」
木下牧子:10のメルヘン「愛する歌」より
木下牧子:混声合唱とPf連弾のための「たいようオルガン」
※いまや合唱界を牽引する人物のひとり・相澤直人さん率いる「あい混声合唱団」が木下作品のみでコンサートを開いてくれました。どの演奏も作品をよく掴んだ魅力的な演奏でしたが、とりわけ「夢のかたち」全曲の演奏は素晴らしいものでした。最近取り上げられることが少ないだけに、大変嬉しく聴きました。アカペラもいいですが、初期の凝ったハーモニーのピアノ伴奏合唱もとても良いものです。またアンコールでの「ティオの夜の旅」「ネロ〜愛された小さな犬に」の二曲は、アンコールには相当な重量感ですが、緊張から解き放たれて、のびやかなドラマチックな演奏となりました。なおこのコンサートのライブ録音がジョバンニからCDリリースされています。
2017/1/1 | 投稿者: 木下

《彩美歌〜木下牧子をうたうIII》
■日時:2016年4月28日(木)
■場所:紀尾井町サロンホール
■出演:高島敦子(S)木下泰子(Ms)三宮美穂(Ms)
千葉かほる(Pf)
■曲目
木下牧子:歌曲集「愛する歌」全曲
木下牧子:「C.ロセッティの4つの歌」全曲
木下牧子:いっしょに、棗のうた、にじ色の魚 他
木下牧子:「悲しみの枝に咲く夢」全曲
※2013年の木下作品CD録音に参加下さった高島、木下、三宮の3氏が、ピアノの千葉氏を加えて木下作品特集のソロ,アンサンブルのコンサートを企画してくださるようになって今回で三回目。特集コンサートはそれだけで嬉しいことですが、三年連続で特集コンサートを開いて下さった「彩美歌」には感謝!ソリストとして活躍するお三方の、ソロとアンサンブル両方の魅力を堪能しました。
2017/1/1 | 投稿者: 木下

《蜘蛛の糸〜木下牧子 声楽作品演奏会》
■日時:2016年4月17日(日)
■場所:サントリーホール ブルーローズ
■出演:駒井ゆり子(S)榊原紀保子(Pf)草刈麻紀(Cl)
村松真貴子(朗読)木下牧子(トーク)
■曲目
木下牧子:歌曲集「花のかず」より「愛する歌」より
木下牧子:湖上、風をみたひと、もう一度の春
木下牧子:音楽物語「蜘蛛の糸」(原作:芥川龍之介)
〜朗読/ソプラノ、クラリネット、ピアノのための
※音楽物語「蜘蛛の糸」は2012年にDEUX LILAS(榊原紀保子・加藤千春のお二人によるユニット)により委嘱初演されました。有名な芥川龍之介の短編をほぼすべてテキストに使って、歌い手が語りと歌を行き来、アンサンブルも単なる伴奏ではなく、ピアノや、クラリネットが主役の場面もあり(打楽器も効果的に使用)、3人のみで濃密な音楽世界を作っていきます。ピアニストの榊原さんがもっと多くの人にこの作品を聴いてほしいとご尽力くださり、今回のコンサートになりました。このコンサートがきっかけとなって、更なる再演の輪も広がっていきそうです。
2017/1/1 | 投稿者: 木下

《東京音楽大学打楽器専攻有志による
アンサンブル演奏会》
アンサンブル演奏会》
■日時:2016年4月14日(木)
■場所:練馬文化センター小ホール
■出演:東京音楽大学打楽器専攻有志
■曲目
"beFore John 5"より Jose(Aurel Hollo)
Third Construction(John Cage)
ふるえる月(木下牧子) TEN・IDATEN(池辺晋一郎)
ラプソディ・イン・ブルー(曲/G.ガーシュイン 編/菅原 淳)
※東京音楽大学打楽器専攻生の皆さんによる演奏。一度大学に練習立ち会いに伺いましたが、和気あいあいとした雰囲気で、音楽性の高い4人の打楽器専攻生が私の曲を熱をこめて演奏してくれました。どうもありがとう!「ふるえる月」は三台のヴィブラフォンとマリンバのための作品(その他タムタム、クロマティック・ゴングなど)。初演時にヴィブラフォン三台はなかなか揃わないから再演は無理だろうと言われたものですが、最近は音大の打楽器アンサンブルで時々取り上げていただけて嬉しい。
2017/1/1 | 投稿者: 木下

《松下悦子 木下牧子作品を集めて》
■日時:2016年3月26日(土)
■場所:大阪市中央公会堂3F
■出演:松下悦子(S)土居知子(Pf)木下牧子(お話)
■曲目
木下牧子:歌曲集「晩夏」より「六つの浪漫」より
木下牧子:おんがく 竹とんぼに
木下牧子:歌曲集「太陽は空の中心にかかる」全曲
※'15年夏に歌曲集「太陽は空の中心にかかる」を委嘱初演くださった松下悦子さんが、せっかく初演したので一回では終わらせたくないとのことで、この初演作を中心にいろいろな木下歌曲を集めてコンサートを開いてくださいました。私もお招きいただき、トークで参加しました。このコンサートを叩き台に、夏にはCD録音も行われました。2017年3月末、ナミレコードからリリースの予定です。
2017/1/1 | 投稿者: 木下

《果てしなく美しい調べ〜木下牧子に出会って》
■日時:2016年2月20日(土)
■場所:La Lyre
■出演:北島佳世(S)上田隆晴(Br)宮下幸平(T)
小林萌里、三浦コウ(Pf)
■曲目
木下牧子:歌曲集「愛する歌」より「花のかず」より
木下牧子:黒田三郎の三つの歌より「古風な月」より
木下牧子:「迷宮のピアノ」より「抒情小曲集」全曲 ほか
※東京音楽大学の大学院生や卒業生の皆さんによるサロン・コンサート。木下の親しみやすい歌曲やピアノ連弾曲などを。企画の中心となった北島さんの「木下さんの曲を多くの人に知ってもらいたくてコンサートを開いた」とのスピーチにちょっと感動。演奏家にそう言って頂けるのは作曲家として喜びです。