作曲のスピード

2007/5/29 | 投稿者: KINOSHITA

 先月号の「ぶらあぼ」を読んでいたら作曲家の池辺晋一郎先生のインタビュー記事が載っていて「一時間でなにも書けない人間は一年あっても何も書けない」という言葉にガ〜ン。しかも池辺先生は一時間あれば歌曲が一曲書けるとのこと。更にガ〜ン!

 私は一時間ではなにも書けない人間の典型ですね。なにか外界で興味深いことがあったり刺激を受けたりすると(たとえば日本歌曲コンクールの審査とか・・)、長期的にはその経験が大きく役立つんですが、さしあたって翌日の作曲は全く捗らなくなります。
 どんな小さな曲でも、作曲するときは気持を全部内側に集中させる時間が必要で、大作に取りかかるともなれば、全体像を固めるのにひと月くらい頭の中でもやもやと考えていますし、実際音を書き出す直前2〜3日は特にもんもんと。しかも書き始めても自分だけの響きを探しながら書いていくのでスピード遅いです。しかも推敲の鬼!なので、一旦出来上がってもどんどん変えていくし、初演して変えて、改訂初演して変えて、演奏三度目くらいに決定版が出来ることもよくあります。
 ああそれなのに・・出来た曲は短期間でさらさら書いたように思われることが多いんですよね。作曲時間が長いわりに作品の数はそれほどでもないし。な〜んか燃費が悪いというか、報われないというかね。

 もともと器楽系の私、大好きな歌系の分野に加えてこのところ室内楽や吹奏楽などにどんどん復帰しつつあり、今後さらに大編成復帰予定なのですが、今まで通りこつこつやっていたら作曲時間がますます増えそうで、途中でエネルギー切れしないか心配。作曲のスピードが速い人が本当に羨ましいです。

写真は、今年の2月に福岡で演奏会があった帰りに立ち寄った長崎の黒崎教会です。

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