ひぐらし農園のその日暮らし通信

やっと田植え始めました。近隣より遅れること１週間といったところでしょうか。今年から６条植えの田植え機も参加。ご近所からお古を戴きました。昭和５８年製。機械化の歩みは四半世紀遅れ。でもやっていること、目指していることは時代の先取りと自負しております。機械が大きいと田んぼの形の悪さがより一層気になります。しかもこの田は真ん中に電柱が…｡

夏仕込みの仕事も一段落。現在２回目の代かきを遂行中。月曜日から田植え開始です。今年はご近所から６条植えの田植え機を戴いたので能率アップか。でも大きな機械ではかえって効率悪い田もたくさんあります。お手伝い大募集〜！玉ねぎ順調です。収穫は６月末かな。

暑いくらいの日が続いています。こんな時に田植えをすればすぐ活着するのだけど…。でも２回目の代かきや畦の草刈り、野菜の定植、さらに季節はずれの酒造り、さらにさらに地区運動会なんてものに追われ、田植えを始めるのは来週の予定です。ま、想定の範囲内とはいえ、はやる気持ちはありますねえ。
ところで例年だとチョウが乱舞し、アオムシがキャベツやブロッコリー類を食べ尽くさんばかりに発生するのですが、今年はあまり姿が見られません。どうやらこれは会津全体のことらしい。やはり暖冬の影響でしょうか。キャベツが採れるのはまだまだ先。チョウが少ないとはいえ防虫ネットは欠かせません。

本来冬のお仕事である酒造りですが、なぜかこの時期にも１本だけ仕込みます。（夏仕込みを売りとするらしい。単なる自己満足の酒と思われるだけじゃ…。）　で、田植えも終わっていないのに酒造りに引っ張り出されました。　早朝からの仕事だったので、一段落ついたら朝食を取りに市内へ。「じゃ、朝ラー行きますか」　そう、ラーメンの町喜多方は朝からラーメン屋が営業しています。その数確認しているだけで５軒。ほとんどが老舗ですが、今日は新規参入の喜一さんへ。結構美味しかった。
温泉旅館のようなくつろぎ系の宿泊施設が少ない喜多方ですが、それを逆手に街中の小さなホテルや旅館に素泊まりして、夜は飲み屋のはしご、〆はラーメン、さらに朝ラーなんていいと思う。
なお勢い余って坂内食堂で肉そば！なんて朝からヘビーな注文をしないようご注意ください。

会津はどうやら今週が田植えのヤマ場。兼業農家が多いのですから、この土日が勝負といったところでしょう。我が家はやっと代かきのメドが立ったものの、苗の生育が遅く（特に二回目播いたのが発芽ムラひどく困っています。こりゃ一部手植えか…）田植えは来週後半以降の予定です。お手伝い大歓迎！　この間夏野菜の定植など畑仕事をしっかりしておきましょう。あれ、あんな所もバス通り？。いくら僻地でもさすがにあそこまでは…。誰かのイタズラでしょう。ちなみに山都のバスはフリー乗降。手を上げれば、バス停でなくても乗せてくれます。

休耕田、遊休農地が復活しているそうです。理由はお米の消費拡大。といってもバイオ燃料用や飼料用とののこと。日本の水田は減反政策により約３割は転作田または休耕田となっています。減反はあくまでも食用米の生産調整が目的。食用米以外の新たな米の需要があるのならと、減反田が再び田んぼによみがえっているのです。特に生産力に余裕がある東北地方では、新たな産業創出の可能性として歓迎ムードのようです。

ヤマツツジです。そろそろ終わり。今フジの花が盛り。さらに間もなくタニウツギが美しい花を咲かせます。

昨年はクマ襲来にさんざん悩まされましたが、今年も早くも各所でクマの痕跡が確認されています。目下最大の不安は、鶏小屋奥の田んぼの脇に大きなフンがあったこと。（もちろん映像はアップしません）　こんなドデカいのするヤツはクマしかいないだろうなあ。他にも３キロほど離れた田でも足跡やフンがあったとか。（村の人談）少なくとも２頭はいる感じです。クマ情報にもめげず山菜取りをしていたらこんなキノコを発見。キノコはからっきし無知。調べたらアミガサダケといって食べられるらしいです。

我が家の稼ぎ頭。次世代（といっても半年後）を担うホープです。今朝遠路はるばる岐阜からやってきました。ひよこは生まれて１日２日は何も食べなくても大丈夫。しかも我が家で初めて与える食事は玄米です。加えて子供たちがいじくるいじくる。かなりのスパルタ飼育。これで熊に負けない（？）強い子に育て！白っぽく頭に赤の印が付いているのは♂。今年はちょっと多めに購入。その真意は…。

多くの方にお手伝い頂いた本木上堰の瀬下げを行いました。この堰では水路に水を通すことを瀬下げと言います。ちょっと珍しい言い方かも。取水口から流末まで水が届くにはほぼ１日かかります。外出沢と呼ばれる地点までは前日に水を通し、今日その個所から流末までを流しました。取りきれなかった落ち葉を巻き込み、人の歩く程度の速さで濁った水が進んでいくのを見守りながら一緒に歩いていきます。まさに山から恵みの神さまが降りてくる瞬間です。今年も豊作でありますように。これから９月初旬まで水は流れ続けます。みなさん、ぜひ見に来て下さい。

代かきを始めました。いつもより２週間近く早い。今年は２回代かきをし、１回目と２回目の間をなるべく長く空けようと考えています。一旦雑草を発芽させ、２回目の代かきで一網打尽にしようとという作戦。ほんとは四月中にやっておき、間を３０日近く空けたかったのですが。とはいえまだ水路に水は来ていないので、出来る田んぼは天水の入る所に限られます。少しでも６月の草取りを楽にしたい…。

１０日は本木上堰に水を流す瀬下げです。村の田んぼでも一斉に代かきが始まるでしょう。

水路脇で発見。フデリンドウです。昨年土砂が崩れた個所にも関わらず力強く開花。

「はなの舞」という酒米の種まきと、ダングリ下堰という堰の整備を行いました。みな有志による共同作業です。これは早稲谷では初めて且つ画期的なこと。というのは、放棄され荒れていく田を「もったいない」「これ以上村の田を荒らしたくない」という想いから、ボクを含めた早稲谷の４名が共同で耕そうということとなり、今日が実質その最初の作業なのです。（ちなみにダングリ下堰は昨年耕作者がなく、一年間放置されていました）　すばらしい試み！　村のために、将来のためにという気持ち、大切にしたいです。

ところでこの村では堰を３本持つと貧乏になるという話があります。それぞれが長く維持作業の負担は生半可ではない。あちこちに田を持って、ましてや村の水路３本全てに関わるのは得策でないということ。ボク、これが３本目の堰です…。ま、貧乏に関しては今さら？ですからいいんですけど。

ご近所よりやや遅れながらも、何とかジャガイモの定植となりました。連休中は晴天続き。おかげで予定はほぼ消化できました。やはり農業は天候次第ですね。７月には新ジャガが楽しめます。長雨来るなよ〜。

好天のもと、２２名ものボランティアの方々を迎えて堰さらいを行いました。今年は雪が少なかったために崩落個所はなかったものの、水路に溜まっている落ち葉や土砂は例年通り。いやちょっと多いくらいかも。かがみながら延々と続く作業ですから、やはり頭数が多いのは励みになります。
一箇所抜けかかっているところに、塩ビ管を渡しました。この塩ビ管大人６人でやっと動かせるほどの重さ。水路まで引き上げるのに、昨年夏の大雨で崩落した個所を修復している現場用に仮設されていたモノレールを利用しました。モノレール初体験。楽できたし、なによりも面白かった！

お手伝いしてくれた皆さん、ほんとうにありがとうございました。来年も宜しくお願いします！　

山の田んぼは深い。しかも粘土質で重い。だから美味しいお米が取れる。でも作業はいつもヒヤヒヤです。村の人から動けなくなったから助けてとの連絡あり。ボクのトラクターで引っ張ろうとしましたが、抜け出せず。４トンユニックを手配してき上げようとしましたが、これも無理。で、近くの工事現場からユンボの登場です。これでやっと上がることが出来ました。重機ってすごい。水が入っていれば、こうはなりません。だから代かき前の荒起こしが一番の勝負時。脱出しようと暴れているうちに亀の子状態に…。ぬかったら無理せず救助を待つ方が得策と学びました。