ひぐらし農園のその日暮らし通信

え〜、酒屋は本日が仕事納め。まあ１２月が稼ぎ時とはいえ、もうちょっとゆっくり年末を迎えたいところです。で、当然家の大掃除などに手をつけられるわけもなく、さらに連れ合いと子供たちは年末を長野の実家で過ごすべく帰省中です。まあ静かな夜を晩酌しながら過ごすのも悪くはないです。何て、今から村の青年会（年齢的には微妙ですが、ボクよりも高齢青年者が多数います）の忘年会ですから、静かな夜とは程遠いですが。

新年のお屠蘇には初登場のお酒を予定しております。それは自家製ミリン。今年春先にモチ米と麹、焼酎で仕込んでおいたもの。世間では本格ミリンは今どき結構珍しいようですが、作ってみると案外簡単で、見事に琥珀色のモノが出来上がりました。（もちろん、酒屋さんがドブロクを評価するように、ミリン屋さんの目から見たら、我が家のミリンがどんなものかは判りませんが）

幸い、大晦日は山都独身会の年越しパーティーに便乗しちゃおうと考えております。お屠蘇も皆さんと味わってみましょう。

鶏小屋をまた移動しました。冬に備え１１月に畑から幹線道路脇の田に移動したわけですが、その後話が急展開して、この田に盛土することになったためです。
え〜、話せば長くなるのですが、早稲谷は現在「農村集落排水事業」という集落単位で処理するミニ下水道の工事を行っています、その処理場建設予定地にボクが借りている田んぼが引っかかっていました。そこは小さく導入路もろくにない田んぼだったので、どうぞ使ってくださいという感じだったのですが、この１２月に建設工事が開始され、そこで出た排土を鶏小屋の移動先の田に入れたらどうかという話になったわけです。確かに小屋のある田は元来川原だったこともあり、田植え機やトラクターを壊しかねないほど表土が薄い。鶏小屋がなければ盛土の話は大歓迎なわけです。が、先日やっとの思い移動したばかり･･･｡　とはいえ、小屋は仮設＋いずれ田に戻すつもり＋地主さんの意向ということで、腹をくくって三度の移動となりました。

で、今度の移動場所はすぐ上の田。ここなら資材移動に手間取らないし、日当たりも悪くない。ということで酒屋仕事休みの今日、一気にやってしまいました｡今回は１１月の予行練習（結果的には･･･）のおかげか、一年で一番昼の時間が短い中（何しろ今日は冬至･･･）、最後は発電機の明かりを頼りにしながらも、何とか一日で移動完了。久々の全力仕事でバテバテですが、今年は雪が遅いことも幸いしました。１１月にはヘビーな初雪（３０cm強）に見舞われたのですが、そのあとは大した降雪がなく、雪もすっかり消えて作業効率もアップ。ホント暖冬に助けられました。でも、もう当分はお引越しはなしということで･･･｡

また雪が降りました。一面白に覆われ、まるで墨絵の世界に。でも、そんな中鮮やかな赤があちらこちらで目立ちます。その原因が柿。いまや不人気なのか、ほとんどの柿が収穫されることもなくそのまま放置されています。よいアクセントとなって風景としては美しいのですが、何だかこのまま朽ち果てていくかと思うとちょっと可哀相。そんな訳で一昨年から柿酢作りをしています。が、昨年仕込んだものは見事失敗。発酵しませんでした。今年も懲りずに挑戦します。

５月の堰さらいボランティアにきて頂いた方々へのお礼としてお送りしている「上堰米」を発送しました。ボランティアのみなさま、ほどなく届くと思いますのでお楽しみに。

例年だと品種を分けずに（上堰周辺では主にヒトメボレとコシヒカリが作られているので）みな「上堰米」として混ぜてお送りしていましたが、今年は品種ごとに分けることとしました。また今年は参加者が過去最高ということもあり、一人あたりにお届けする量がいつもよりも若干少なくなっております。ご了承ください。