ひぐらし農園のその日暮らし通信

今年３回にわたり大手流通さんにお世話になり出荷した「あいづ耕人会たべらんしょ」のセット野菜にはアンケートを同封し、その感想を消費者の方にお聞きしておりました。先日担当者が来年度の打ち合わせを兼ねて会津に来られ、そのコピーを見せてくれました。そこには「おいしい！」「味か濃い」とたくさんお褒めの言葉が。とっても単純なことですが、やはり励みになります。それにしてもこんなに好評だったとは。（流通側にとっても味・品質に関しては予想以上の好結果だったようです。）日頃、ひぐらし農園の野菜は直売のみで顔が見える関係の中で消費されており､美味しいという言葉を頂くことが多いのですが、今回も同様の反応を頂き、正直ホッとしております。おかげ様で来年度もセット野菜は継続となり、単品でも何か出せないかオファーを頂きました。来年も頑張りましょう！

お世話になっている東北農業研究センターの研究員の方と一緒に、下記のような研修会を企画しました。主に新規就農を希望する方向けのものになる予定です。夜には交流会も行います。会場の黒森山荘は宿泊も可能です。興味のある方、ぜひご参加ください。

お問い合わせ　higurasifarm＠（迷惑メール防止のため全角となっています。半角に置き換えてください）mail.goo.ne.jp


自然と共に生きる農業・生活に関する研修会

新たに有機農業を目指す方のための研修会を企画しました。有機農業についての考え方や技術、新規就農のポイントなどについてお話しする場です。多くの方のご参加をお待ちしております。
日時：　２００９年１０月３１日（土）　１３時３０分〜
場所：　黒森山荘（山都町「いいでのゆ」から徒歩３分、0241-30-3531）
内容：　第１部　自然と共生する農業・社会に向けて：　長谷川浩（東北農業研究センター、日本有機農業学会事務局長）
　　　　第２部　ひぐらし農園の歴史とこれから：　浅見彰宏（喜多方市山都町）　
　　　　第３部　農園見学と意見交換
　　　　第４部　交流会（芋煮会）

春先、あれだけプンプンしていた熊の気配が、この秋は全くといってよいほど感じられません。理由は？　周辺の山では今までみたことないほど、今年はドングリが豊作です。農作業をしていると、ドングリの落ちる音が聞こえるほど。奥山も同じなのでしょうか。

３回にわたる会津学研究会の「地域の調べ方講座」に全て出席してきました。万難を排した甲斐があり、本当に有意義な時間を過ごせました。その内容はとてもここでは書ききれません。別にもったいぶっている訳ではなく、余りの情報量に実は消化しきれていなくて上手くお伝えできない････。とにかくこれから冬の間、空いている時間を使ってご近所のお年寄りに昔の暮らしの様子のお話しを伺いに行きたいと決意を新たにしたのでありました。

プラス　ぜひ菅家さんに、山都町で会津学についてお話しして頂く場を作りたいと思っております。山都にはたくさんのＩターン者がいますから、きっと刺激になるはずです。

なお１８日には、菅家さんとカヤの調査のために奥会津に来られていた学生さんに、本木上堰を見ていただきました。山間地ではどこでもこのような水路があるものと思っておりましたが、上堰ほどの規模の水路は珍しいのではないかとのことです。確かに南会津町の方が見学された時も同様のことを言っていました。水路沿いに生えていたスゲを調べているところ。

秋晴れが続いています。脱穀も順調に進んでいますが、およそ半分くらいまで終わったでしょうか。その合間をぬって子供たちと一緒に水路沿いにある野生のブルーベリーのナツハゼ採り。地元ではオトコヤマと言われているそうです。甘酸っぱい味からはちょっと似つかわしくない名です。水路沿いに何本かあるのですが、木によって実の大きさが全然違うのが不思議です。

今年はぬかる田も少なく、機械の故障にも見舞われることなく、比較的順調に稲刈り終盤となりました。（襲来した台風にはびびりましたが）　最初の稲刈り日から２週間余り。次は脱穀へと進みます。

夜はいまここカフェで行われた会津学研究会主催の「地域の調べ方講座」に参加してきました。講師の菅家博昭さんは、ボクが会津に移住した当初より、自然保護活動などで存じ上げておりますが、お話を聞くたびに彼の向学心に感嘆させられます。特に、研究者ではなく生活者としての視点で常に地域を捉える姿勢と視野の広さ、知識の豊富さには感服しました。講座はあと２回行われます。万難を排して参加する予定です。

ちょっと前のことですが、今年の１月に農を変えたい！東北集会in福島がおこなわれまして、その時、次世代リーダーのリレートークなるコーナーを担当しました。その動画がこちらにアップされたようなので、興味のある方ご覧下さい。直前まで発表メンバーが確定しないというドタバタにも関わらず、発表者の方々のユーモア溢れる素晴らしいお話が満載で大変好評でした。
http://www.yuki-hirogaru.net/eventreport_index/video20090124.html

各地で大きな被害をもたらした台風１８号ですが、ちょうど正午ごろ会津若松市上空を通過。さぞや悪天に見舞われるかと心配でしたが、思ったほどというか、ほとんど被害もなく通過してくれました。台風襲来前の朝８時頃が強風のピーク。雨も激しく降ることなし。おかげでもっとも心配していたハザの倒壊もありませんでした。思えば２年前の９月７日にも台風が真上を通過したことがありますが、このときも意外なほど穏やかな天気でした。ひとまず安堵。
しかし同じ県内でも浜通りなどでは家屋浸水のところもあったようです。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

昨年より山都町の新規就農者が中心となって「あいづ耕人会たべらんしょ」というゆるいグループを結成し、有機農産物を扱う大手流通にセット野菜を出荷しています。今回はその最終回。今年も大きなトラブルもなく納めることができました。セットなのは各人の規模が小さいために単品での納入が難しいから。それと相手の方が、その事情を察して好意的にセット野菜を受け入れてくれたことに寄ります。来年も上手く続きますように。え〜、ちなみにひぐらし農園の個人向けセット野菜はまだまだ続きます。ただ今葉モノが旬ですよ〜。あ〜、でも台風が心配だ･･･。

彼女、今年春に７匹生まれたマロンの愛娘の一匹。もっともマロンに似た子で、ご近所にもらわれていきました。その彼女に受難が。ヤブで遊んでいる時になんとマムシに噛まれたというのです。すぐ血清を打って大事には至らなかったものの、顔はこの有り様。でも翌日にはすっかり治っておりました。

好天のもとでの稲刈りはとても気持ちよいです。午後もこちらは引き続き稲刈りですが、子供たちは山都町中心街で行われているみちくさ通りのイベントへ。すっかり恒例となったサンバカーニバル。会津という土地柄とのミスマッチがいいみたいで、たくさんの見物客ありとの情報です。気持ちはよく判ります。

例年より数日遅れて稲刈り開始です。今年は周辺の農家も遅いようです。やはり寒い夏が影響している模様。さて今年の出来はいかがなものか。先日発表された作況指数は１００。つまり例年並だとか。ここは比較的抑草＋イネミズゾウムシ対策に成功した田。チェーン除草の効果でしょうか。