1日に第3回地域づくり勉強会を黒森山荘で開催。今回は上越市桑取地区で地域活性化活動を行っているNPO法人「かみえちご山里ファン倶楽部」の女性スタッフを迎えて、NPO法人の概要や日々の活動内容、実際に彼女が体験し感じていることを話してもらいました。参加者はIターン者を始め、総勢13名。大盛況!
様々な取り組みの中で、ぜひ山都でもやってみたいと思ったのが、技や知恵のレッドデータブック化。かつて暮らしの中で培われ、伝承されてきた技術・催しは、いわゆる近代化、利便性の向上という言葉とともに古いものとして捨てら忘れられてきました。しかし果たしてこれらが本当に不要なものであったのか、それを掘り起こし記録していく必要はないのか。(この視点自体にも様々な議論がありますが)そういう視点のもとアンケート調査を行い、お年寄りが持っている技術のデータ化・視覚化しを行ったそうです。これにより地域では危機感が生まれ、そしてより危機的状況、途絶えてしまう可能性の高いもの・早いものを記録・伝承していく作業のサポートをこのNPO法人が行ってきたとのこと。
過疎の度合い、風土、地形など山都町と状況が極めて似ているところですが、最大の違いはNPO法人のスタッフはその分野のスペシャリストとして(かりにまだ修行の身だとしても)その仕事に特化しているということでしょうか。山都の場合はすでに地域に根ざして、そこで暮らしている、あるいは暮らそうとしている方が多いので、同様の活動をする場合には時間的な余裕がない。
またNPO法人の収入の60%以上は上越市からの受託事業とのこと。それ自体は安定的な収入とは言えず、自主事業の比率を上げるべく努力されているそうですが、やはり山都に当ててみても、資金という壁は立ちはだかるだろうなという印象でした。自主財源を生み出す方法を考える。これが我々の課題。
ところで総務省が地域活性化の一つの方法として2008年から集落支援員という制度を作りました。⇒
http://white.ap.teacup.com/higurasi/550.html この制度はかみえちご山里ファン倶楽部のスタッフの活躍をヒントに作られたらしい。なるほど都会の若者が体当たりで地域づくりに取り組む姿は大きな可能性があり、全国に同じような人材が広がれば素晴らしい。しかし現実はそう簡単ではないようです。
実は2日には山都地区担当で集落支援員を委嘱されている方とお話する機会(単なる酒飲みともいう)がありました。喜多方市では集落支援員を7名委嘱しておりますが、みな地元の方です。つまり地域とのつながりは強いはず。しかしいざ対象となる高齢化率の高い集落に相談に行ってみると、相手の警戒心や抵抗感はかなり強く簡単に集落に入っていけないとのこと。集落の危機的状況をデータ化し目で見える状況にすることが必要なのでしょう。あらためて集落支援員としてノウハウ、行政のバックアップの必要性を感じました。
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