10月7日から1週間、インド・ハイデラバードに行ってきました。国連生物多様性条約第11 回締約国会議(COP11) のサイドイベントに参加するためです。
COP11では政府間が条約に関して議論する本会議と、NGOが企画するサイドイベントがあります。ボクは名古屋のNGO・国連生物多様性の1 0 年市民ネットワークが企画した福島第一原発事故が農業に与えた影響を世界に伝えるサイドイベントに出席し、「農業は土や水を通して生態系の保全と関係が深く、農業と原発は両立できない」と訴えてきました。
放射能汚染に対する福島の農家の窮状や、それでも福島で耕し続けることの意義、そしてこれからは社会全体で農業の複合的な機能とその価値を共有し、特に条件の悪い中山間地の農業を維持していく具体的な方法の一つとして、都市住民と一緒になって水路を保全する「堰と里山を守る会」の取り組みを紹介しました。
会場には30名ほどの人が来てくれていました。つたない英語での発表だったために、しっかりと福島の現状や自分の言いたかったことが相手に伝わったか不安はありますが、スライドにて上堰周辺の自然や棚田、堰浚いの様子なども見せたところ、大変好評だったようです。
以下は発表に同席していた友人のフェイスブックに入った、インド人からの感想だそうです。それなりに伝わったようでうれしいコメントです。
“It was an Inspiring Event yesterday evening the way he fought back and brought life to his farm again is an inspiring and a lesson everyone should learn.”
ハイデラバードはデカン高原の真ん中に位置し、人口550万人の大都市です。近年はIT産業で急激に街が発展しているそうです。見渡す限り人、人、人。そして建築中のビル、荒涼とした平原ばかりで、会場近辺には全く農村らしきものがありませんでした。せっかくの機会なのでインドの農村を覗いてみたいと思っていたので残念。
滞在中はほとんどホテルと会場をシャトルバスで往復する日々。しかもどちらも最近開発された工業団地の中にあり、街の様子もよく判らない。
8日から始まった会議ですが、ボクの発表は11日の夕方。時間はたっぷりあるはずですが、他のサイドイベントに出席する余裕もなく、ほとんど発表する内容を英訳するばかり。唯一半日だけ時間をもらってオールドタウンを見てきました。
街のシンボル、チャールミナール
この建造物を中心に四方に道が伸び、商店や露店がひしめき合っています。その活気がすごい。
食べ物には全く不自由しませんでした。インドの食事は美味しい!ビールも美味しい!
豊かな自然に育まれたお米・野菜たちってホントに美味しい!
〜山間の小さな農業を応援して下さい〜
安心な農産物の生産・提携「ひぐらし農園」

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