会津坂下町で行われた小規模多機能自治の勉強会に(こっそり?紛れ込んで)参加してきました。
講師の川北秀人さんのお話を聞くのは4年ぶり2回目ですが、希望と絶望が入り混じる心境になる、聞くたびに学び多いお話でした。
喜多方市議会の総務常任委員会で、この方法の導入に向けて動いている(つまり議会は頑張っている)ようですが、川北氏曰く、市自体の動きがきわめて鈍いとのこと。あの市長では仕方がないですね。
まもなく喜多方市は市長選挙。新しい市長さんには、この新しい住民自治の在り方の導入に向けて力を注いでほしい。
ちなみに会津坂下町は喜多方市よりも数歩先に進んでいる(町職員も多数参加していた)。さらに喜多方市の周辺部(山都、高郷)は会津坂下町よりも高齢化が進行しており、一刻も早く対応しなければならないと思います。
以下備忘録を兼ねて。
@まずは現状がいかに危機的な状況にあるかを把握する。(データは会津坂下町)
・さんざん言われていますが、今は超高齢社会。しかもこれからはけた違いの高齢社会を迎える。(高齢化第二幕)会津坂下町は日本平均より15年先に進んでいる。
・人口は1995年20,000人→2015年16,300人→2035年12,200人に減少
・1995年に生産人口27.9人で85歳以上の人を支えていたのが、2015年8.1人→2035年4.6人。今の仕組みのままで支え続けられる?
・後期高齢者世帯率は2005年6.4%→2025年11.4%に増加。
・高齢の単身世帯の8割は女性。女性の運転免許取得率は11%しかない。(だからまず必要なのは買物支援、移動支援)
・公共施設(ハコモノ)は一人当たりの延床面積が5.9u全国平均の1.8倍。インフラ改善に毎年11億円必要。(公共施設等総合管理計画から)つまりこれからハコモノやインフラ維持が大変になる。ちなみに喜多方は6.0uでもっと高いレベル。改善には74億円毎年必要!
A協働から総働へ
・まちの力は関係の密度がつくる。人口密度より人「交」密度
・自治会は行事を減らして、事業=福祉+経済をやるべき
・福祉、防災、教育をそれぞれ別にやるのではなく、複合的に行う仕組みを。
(町民運動会と防災訓練を合わせて実施。例えば炊き出し競技、担架競争など)
・子供たちをどう地域の担い手として育てるか? 愛着を育てるのではなく、稼ぐ力を育てる。(北海道浦幌町の取組が面白い)
・年金は外貨。せっかく獲得した外貨が町外に流出しない仕組みを。(買物支援も大手スーパーへの移動支援ではなく、地元の商店との連携や自主経営を)
・自治会役員に女性を増やさないとダメ。役員は役ではなく、経営者。
・自治会の持つ問題点はそれぞれ違うことを認識。地域ごとの問題点洗い出しと解決策が必要。
あまりにも学ぶところが多くて、書ききれない(笑)
豊かな自然に育まれたお米・野菜たちってホントに美味しい!
〜山間の小さな農業を応援して下さい〜
安心な農産物の生産・提携「ひぐらし農園」

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