【地縁型コミュニティ・テーマ型コミュニティ】(コミュニティデザイン・山崎亮氏の言葉から)
今年は早稲谷の盆踊り行事が人手不足で出来そうもありません。
昨年までは悪天時を除いて、毎年8月15日に集会所前の駐車場で盆踊りを行ってきました。
早稲谷には高さ5メートルを超える実に立派なヤグラがあるのです。
全ての材にほぞが刻んであり、一本の釘はおろか、カケヤ一つあれば組み立てられるという優れ物。
運営の中心は「親和会」という早稲谷地区にあるいわゆる青年会。
しかし青年会とはいえ、ここ数年若者は入ってこず、平均年齢は毎年一つずつ上がるばかり。(たぶん平均年齢は55歳以上!)
そして年々一人また一人と会から疎遠になっていきます。
さらに今年春残念なことに、ずっと中心に引っ張ってくれた最年少のメンバー(当時39歳)が急逝してしまいました。
太鼓を叩ける人はまだいますが、笛を吹けるのはボクとOBを入れてももう一人のわずか二人です。
先の日曜日は毎年恒例の道普請の日でした。45軒あるうち、共同作業に参加したのは25軒。
昨年よりもさらに減りました。欠席者の理由は主として高齢のためです。
おかげで作業時間も2割ほど増えた感じです。それでも半日で終わっているからよいのですが。
しかし、来年以降はさらに減ることが容易に想像されます。
早稲谷というムラで伝統的に行われている行事や事業の継続が、地域の高齢化、弱体化で困難になる。
つまりこれからは地縁型コミュニティだけでは、今後ムラは守れていけません。
これを乗り越えるには?
期待したいのがテーマ型コミュニティ。
聞きなれない言葉ですが、共通のテーマでつながった、昔からあるサークルや趣味でつながった人たちの集合体のことです。
個を大切にする時代ですから、こうしたコミュニティは増えているし、テーマも多様化しています。
以前のボクならなんとか地縁型コミュニティの活性化のために、ムラの人と一緒に頑張ろう!!と主張していたかもしれません。
しかし最近考えが変わってきました。(それほどわが村は弱ってきているということだと思います。)
これからは地縁型コミュニティにテーマ型コミュニティを融合させる方法を模索したいと考えています。
その一例が堰さらいです。
堰と里山を守る会は山間の農業を守るというテーマでつながったコミュニティですね。
もちろんそれも簡単ではありません。
16年という実績のある堰さらい事業でさえまだまだ問題は含んでいますから。
しかしテーマ型コミュニティを創り上げる、あるいは既存のコミュニティを呼び込むための情報発信、地域資源の掘り起こし、コーディネーターの育成などのきっかけ作りを実践していきたいと考えています。
そしてもし地縁型コミュニティ活性化の道を、地域住民主導で行うのであれば、雲南市などで行われている小規模多機能自治と言う先行例を参考にすべきかと思っています。
豊かな自然に育まれたお米・野菜たちってホントに美味しい!
〜山間の小さな農業を応援して下さい〜
安心な農産物の生産・提携「ひぐらし農園」

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