ひぐらし農園のその日暮らし通信

何でいままで気がつかなかったのでしょう。本木上堰周辺はリンドウがたくさん咲いている！　秋はどうも気忙しくていけません。こんなきれいな花を見落としていたなんて。

ここ数日撮った山野草です。ちょっと名前の判らないものもあるので、判る方教えてください。
ツリバナ。５月８日ダングリ堰にて撮影。早稲谷の林にはよく見られる低木です。ニリンソウ。珍しいものではないそうですが、早稲谷では初めて確認しました。５月５日本木堰取水口付近。チゴユリ。５月１０日瀬下げ中に撮影。本木堰下流部には群生も見られます。ミヤマカタバミ。花の時期が短いのか、これも初めて確認しました。４月２８日本木堰取水口付近にて撮影。で、この花の名前が判りません。堰さらい中に撮影したのですが。

正直今年になってから異変に気付いたのですが、クワモドキなる北米原産の植物が急激に会津の荒地を覆っています。この植物、以前はそんなに見なかった気が。背丈が２ｍ以上になりよく目立ちます。調べてみたらブタクサの親類でアレルゲンになるらしい。え〜、では最近畑にでると鼻水ジュルジュルになるのはコイツ等のせいなのか。昔みたいに皆家畜を飼っていて、田畑の畦はもちろん、原から道路端まで草１本ムダにしない時代だったら、こんなことにならなかったのでしょうね。

ヤブカンゾウです。結構きれいな花だと思うけど名前からしてあまり世間に相手にされていない感じですね。同じユリ科なのに、ヤマユリやらヒメサユリとは大違い。ちなみにこの花１日しか持ちません。

台風が関東南部を通過するみたいですが、大丈夫でしょうか。地方的被害妄想と思われるかもしれないけど、関東地方を過ぎると台風ニュースの扱いってグッと小さくなりますよね。ま、大抵勢力や被害も小さくなっている訳ですが。

雑草の話ばかりですみません。これがコナギです。金魚鉢に浮いているホテイアオイと同じ仲間です。宿敵ですが、あまりに美しい姿で育っているので思わず撮ってしまいました。しかも大画面でアップするという太っ腹！　間もなく紫色の花を咲かせます。ちなみに一株で数万個の種を付け、その種は10年間生きるそうです。つまり除草剤のような根こそぎ死滅させる方法をとらない限り、コナギを田から一掃するのは不可能。やはり抑草、共生しかないのです。（とはいえ、この写真に写っている株はのびのびと育ちすぎですね。）ひぐらし農園としてはコナギ抑草方法として、２回代かき、田植え時期を遅らせる、米ぬか散布、大豆輪作などを組み合わせていますが、なかなか上手くいきません。

山野草のように愛でる対象とはなりませんが、田んぼの雑草を紹介します。今回はウリカワ。瓜の皮を剥いた時の形に葉が似ているからだそうです。夏に白い花を着けます。以前はもっと暖地の方に多かったとか。除草剤に弱く、普通の田んぼにはまず見られません。そのためでしょうか。福島県のレッドデータブックには絶滅危惧種�U類になっています。ちなみにアギナシも同様。理解できない…。なおウリカワの横に小さく写っているのがコナギの若芽です。

今年はいつもより抑草が上手くいったみたいです。もちろん世間一般から見ればまだまだ草だらけなのですが。稲の初期成育も進歩。ぼかしのつくり方を代えた成果でしょうか。

田植えもほぼ終わり、久しぶりに周辺の自然に目が行く余裕が出てきました。ガクウラジロヨウラク。何とも長い名前ですが、とっても可憐な花です。田んぼの脇に咲いていました。気が付けば山菜も採りごろを過ぎているものが多い。ま、そろそろ野菜が出てくるころですから、むやみに採ることもないでしょう。そういえばアカショウビンの鳴き声が聴けるようになりました。とってもいい声です。ぜひ姿を見てみたい…｡

スミレはあちらこちらで見られますが、分類が難しい。図鑑を見ても違いが判りません。多分間違いないだろうと思われる写真をアップ。
距が長いのでナガハシスミレでしょう。他にタチツボスミレと思われるものやら、よく判らないものやら多数あります。

早稲谷はやっと桜が散り始めました。ウドやコシアブラ、たらの芽などが取れ始め、待望の山菜シーズン突入です。

いつもより早くカタクリが咲き始めました。食べられるそうですが、何だか可哀相で・・・。早稲谷では大群生地はありませんが、里山から奥山まで見られます。

酒屋の仕事もやっと一段落し、早稲谷をウロウロする時間が取れるようになりました。そこで目に付いた山野草を片っ端からブログでご紹介したいと思います。早稲谷の豊かな自然をお楽しみください。キバナノアマナかも知れませんが、小さいのでたぶんヒメアマナ。我が家の周りでアズマイチゲや福寿草と一緒に咲いています。