今回は施工写真ではないのですが、少し嬉しい出来事があったので書き残そうと思います
昔から馴染みの長いお客様の現場での事、補修内容はいつもとたいして変わらない内容で、いつものように施工していた
その現場には監督さんは居らず、大工さんが1人作業をしていた
自分の作業が終わったので、大工さんに「うちの作業は終了致しましたのでお先に失礼します」と言い、帰ろうとしたら、大工さんが「お疲れ様」と言いながら近づいてきた
すると「いや〜助かったよ」と話しかけてきたので、自分は「いえ、とんでもないです」と返事をした
普通のならここで話が終わり、「また宜しくお願いします」と言ってお辞儀をして失礼するが、大工さんが何か他に言いたい事があるのかと思い、話を続けてきたので立ち止まった
大工さんとは顔見知りではあるが、実際は名前も知らないし、対して話した事もない
そんな大工さんが少し照れくさそうに「あんた、この仕事もう長いよな、俺はあんたのやる仕事に惚れてるんだ、だからまた何かあった時はよろしく頼むな」と言いコーヒーを手渡してくれた
自分はそのコーヒーを受け取り「ありがとうございます、自分でよければいつでも言ってください、ではお先に失礼します」と言って現場を去った
自分はそんなことを言われるとは思っていなかったのでとてもびっくりした
この仕事は監督さんやお施主様から直接「助かりました、ありがとうございます」と言われる事はしばしばあるが、同じ職人からで、自分より倍のキャリアがある大工さんにそう言ってもらえるとは思ってもいなかった
普段の現場では、誰も居らず、1人で作業することが多い仕事なので、キズを治して帰るだけだから、お客さんには実際、誰がやった仕事なのかわからない事のほうが多いはずだけど、やはり見てくれている人がいる、自分がやってきた事は間違いではなかったと改めて実感した
すぐに結果がでる事ではないが、これからも一人でも多くの人に感謝されるようがんばりたいと思います
S.S

25