2009/7/19
photo:Hideki Suwa 「hibarikan」
最終のミックス作業をやりました。
スワさん宅へ通うのも一応最後でした。
レコーディング自体は、三月にはじまりここでやっとミックスがおわり、
実質日数では二週間程度ですが、四ヶ月半ぐらいに及びました。
まるで他の世界で暮らしているかのような演奏に身を委ねる貴重な期間だったと
思います。
一度こうして洗いざらいさらけ出して、自分を探し、また、自分を知るということを、
やってみるのもいいのかもしれません。
これから外注にマスターリングを頼んで、ジャケットをやって形になります。
秋ぐらいには形になるのだろうか。。。
演奏を録音するということ
自分がどこまで挑戦できるのか考えてみること
いろんな楽器に触れてみること
楽器の響きを研究してみること
楽器が弾けるように新たに磨いてみること
ミックスで曲の質感をつくりあげてゆくこと
何もないところから、それをはじめるということ
そこからどこへ着地できるのかということ
全ては自分の観念の中から細胞のように産まれ、
やがて音楽という無形のモノとなる。
その過程をたどる旅路を綴ったということになるのだろう。
Les Yeux Clairs -

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投稿者: Hideki Matsushima
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2009/7/12
僕らソングライターは、
「言葉とメロディを伝える」ということと共に、客観的にも色々なことを考えながら、
音の構成やテンションや質感を固めてゆく。
ここで一点触れたいのだけれど、好きな曲をカバーして歌うのと、自作の曲を歌うのでは
全くの違いがある。
カバーはもとの詩、そしてメロディありき。だからそれに近いもしくは、
それに真逆の個性がだせれば、面白みがでるかは別として、演奏自体は成立する。
しかし、自作の曲は、そうはいかない。
何を発信し、つたえるのか、そこに併行させるメロディを一から構築せねばならない。
つまり全く、発信する表現に違いがあるのだ。別に偉いというわけではないんだけど、
土壌やそこに張り出す根は全く違うものがある。
ソングライターは言葉を探し、メロディをさがし、その先端で発信することを考えている。
2ミックスも終盤。
2ミックスとは、各曲、歌や色々な楽器が入っている沢山のトラックをまとめること。
通常ステレオというのはLRの2トラックで音がでている。
要するにこの2つに音をまとめるということ。
これはソングライターの直接的な責務ではなく、通常プロは、エンジニアおよび
プロデュースする人のやることである。
しかし自主制作レベルでは、ほぼ全部の作業に関わることは常である。
ミックスも本当の微調整の段階まできた。
スワエンジニアとあと1日、トータル調整をやって終わりになるものと思われる。
アルバム作りは、自分の限界を知らされることもあるけど、積み重ねてきた最終形は、
達成も待ち遠しい。その先に何があるかはまだ何もわからない。。。

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投稿者: Hideki Matsushima
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2009/7/7
世の中には健康でなくて不自由な人もいる。
その痛みや悩みは、当事者や家族にしかわからないのだと思う。
やはりそうなのだ。経験の無い人間には到底、人ごとというか痛みを知ることはできない。
わかろうと思っても、痛みをもって初めてその痛みを知ることができるのだと思う。
ちょっと、それを思い出させるような出来事があった。
世の中にはそんな不自由さを支え、痛みをかかえ生きている人達がいることも忘れてはならない。

話はかわって、はとさんという絵描きに出会った。
つばめタクシーというキャラクターに何故か惹かれた。
ポートレートや、マトリュオーシカはあるが、もっと発展させて絵本もつくってほしいと
話してみた。時をかける少女など大林宣彦3部作でも有名な尾道にある「れいこう堂」という
かなり風変わりな店のことをたまたまお互い知っていて、そこの店長の話ができてたのしかった。
店先に生えている雑草を抜かずに大切に育てていることとか。。。
たまたま知っている者同士がそれについて話せることって、
なかなか無い偶然だから、なんだか嬉しくなった。なかなかおもしろい絵描きさんだったので、
今、自分でつくっているアルバムのジャケットの絵をみてもらった。彼女もアコーディオンの
弾き語りをしている女の人の昭和風のアルバムジャケットをやったことがあるということで
みせてもらった。久しぶりに絵と音楽がつながった。
http://hatogoya.pupu.jp/

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投稿者: Hideki Matsushima
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2009/7/5
久々に隣町、鹿沼のネコヤド大市に娘と足を運んだ。
今日のテーマは、「宝探し」。
受付で¥100払って説明を受ける。路地界隈のお店などのどこかに小さな巻物が隠れている。
それを見つけるというあそび。いろいろなお店の人にヒントを聴く。
しばし物色してもみつからず、大ヒントをもらって娘はアンリロの食器棚をいくつかあけ、
やっとそのポットのなかに小さな巻物をみつけた。
その指令が上の写真ってわけ。
探すということを、ある違った視点からみられた気がした。
ちなみに宝は小さなシャボン玉セットだった。
主旨を想像すると、宝を探すこと自体が、
宝より大事な行動だよ、と思わせたかったのかなと受け取った。

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投稿者: Hideki Matsushima
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2009/7/5
生まれた時点からそうだった私の癖毛。
誰しもコンプレックスというか、悩ましいところというものをもっていることでしょう。
しかし、科せられた自然のものは生かさねばというのがやはりいい。髭だってそう。
湿度の多いこの時期は質感というものが、顕著にかんじられる。昔からそうだ。
理想的なルックスで産まれ落ちる人もいるのだろうが、そればかりにとらわれ、中身が薄いということもあるかもしれない。
どちらかと言えば、みんなそういう身体で生まれたくてそうなってるわけではない。
だから如何に自分を、そうか、そうかとわかってやろうとしながら、共存というよりは生かしてやるのが、からだに対してのお返しにみたいなものだろうか。
私は、直感を大事にしている。
誰かと比較するよりもまずは直感を大事に。
耳に入ってくる気配、空気感、質感、立ち方とか響き方、やさしさ、厳しさ。
そんなものだろうか。。。
Where Do I Go。。。。。

今日もスワさんんと2ミックスを詰めました。
やっと全部の曲に手を付けた。
自分の最初考えていた音の枠から、緩やかに変化していった。
もはや生かされる音を目指しているといった方がいいだろうか。
「何ヶ月目だ?。。。」とスワさんが言った。
足踏みしていたような進み方だったが、やっとトンネルをくぐり抜けた。
ここからはトータルを吟味して修正をかけていく作業。
とにかくもう少しだ。
モチベーションを持続しよう。

Drawing: Hideki Matsushima
http://bluechip.at.webry.info/

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投稿者: Hideki Matsushima
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2009/7/1
● VERVE JAZZ MASTERS / ASTRUD GILBERTO
雨の日が続きやっと梅雨らしい日々です。
この時期にしっくりくるのは、やはり私の中ではうつろなリバーヴのかかったアスラッドの
歌声です。
はかなくて。孤独で。
でも傍で歌ってくれているような。。。
そんな不思議な音楽です。
特にコルコヴァードという曲はそれが際だっていていいです。
生意気なことを言わせてもらえれば、ボサノヴァをわかるか知らないで過ごすかでは、
私は一大事だと思うぐらいです(笑)。
それは過言ではないと思います。それぐらい深くていい音楽。
それに一役かっているのは作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンの存在です。
是非この時期に聴いてみてはいかがでしょうか。

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投稿者: Hideki Matsushima
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