3月、ガレージを音楽室にしたこともあり、試奏して簡易録音してみることをしていた。日光へ向かう国道沿線にあるため、車の騒音が気になっていたからだ。そのころは、まだアルバムを作ろうなんて考えもない時期で、ここで真面目に録れるなんて考えてもいなかったし、きっかけも無かった。
朝に、手回しのミルで挽いた珈琲を飲みながら、たまに音楽聴いて、オーディオスピーカーの位置を直したりそんな感じだった。
だからといって曲が出来ていないというわけでもなかった。
僕は歌を作る過程で、いつからか歌詞をあまり悩みすぎずに済むようになっている。河を漂流してゆくものを想像するだけで何かが自然に決まってゆくような感じだ。カバーを歌うことも結構試みるけれど、自分の思いにあった歌詞と素敵な曲を決めるのも以外と気力を使う。自分の歌だと自由な言葉と空気感がつくれるし他人の曲に発生する著作権とか面倒なことを考える必要もない。
そういう面では自分の曲は自由度がある。
フォステックスの録音機機能を確認しながらちょこちょこいじっては録って、マイク位置を変えたり、コンデンサーマイクの指向性を試して録ったり、色んな楽器を鳴らして、箱での響き具合を聴いてみたり、それだけでも小さな発見を感じたりしていた。
時折降る、雨が叩く屋根の音の具合を聞いている。

0
投稿者: マツシマヒデキ情報通信2012/8/25
詳細ページ -
コメント(0) |
トラックバック(0)