2017/12/25 | 投稿者: huamiee

うちの店はアクセサリーの修理もしています。
本日朝一はネックレスを修理してほしいとの老婦人。
もってこられたものを見せていただくと、一見普通のプラスチック玉のロングネックレスの中のワイヤーが切れていました。

ご婦人がボソッと切り出しました。

「…これ、20万以上のものに見えますか」

「え…これ20万するんですか!!(正直、ワイヤーの端処理があまりに粗末)」

「買ってまだ3カ月なのに、その店に持っていったら、『納品業者に新品交換してもらえるか、無料で修理できるかもわからない』って言われて…。」

いろいろ聞いて、そのジュエリーショップ、20万の商品に対してアフターとかどうなってんだ…?って感じたところに、


「これ、健康食品の店で買ったのよね…」


で、でたーーーーーーーーーーっ!!!!


私、「(絶句)あたたたー…、それは…・・・。」

「年寄りばっかり集まって、健康の話聞いて、ついつい釣られて…。」

「…ティッシュもらって速攻帰る図太さがなければ、そうゆう店には一切関わらないほうがいいですよ。」

「私、お金ないのに、こんな高いの買ってしまって…」

「いえいえ、20万即買いなんて余裕あるからできるんですよ。本当に毎月ギリギリならご飯しか買えないですよ。」

「息子には絶対言えなくて…。怒られるから…。」

「確かに。言えないですね…(私が家族ならブチ切れるな…)」

「でもネックレス切れてから、肩の動きが悪くなったから、やっぱり効果あるんだと思う」

「…効果の実感あるならこれからも身に着ければいいですね。20万の価値ありましたやん。」

などなど、同情しつつ、慰めつつ、最後に、

「うちで修理すると、2時間ほどのお渡しで修理代は材料と工賃込みで2000円以下でさせていただきますよ。」

とお話したところ、

「え、1000円くらいでできると思ってた。」

とすぐに帰られました…。


ちーん…。


余談ですが、
正直、ビーズをワイヤーにデザイン通り一粒一粒通す作業は手間も時間もかかるんです。
1時間かかれば工賃は大阪府最低時給の909円は頂きたいです。
物品には多額のお金をかけても、サービスへの賃金の発生を理解してもらえないというお客様、結構多いです…。


あとから思ったのは、このご時世で、2000円でも20万でも200万でも、お金が払えるということは、それだけで本当に幸せなことです。
今、財布に入っているお金は、どこから派生した自分への対価で、その対価を自分はどこに流すのか。
他者が首をかしげることでも、自分にとって生きたお金の使い方ならそれでよし。
お金はそこそこ大事にして、老後に周囲に金銭の負担をかけない。これ大事。

そんなことを巡らせる2017年年末です。メリークリスマス。
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2017/12/19 | 投稿者: huamiee

2017/12/19(昨日売上分)の楽天部門ランキングにて、
当店のエクスティアラスーパーロングとロングタイプが1位・2位同時獲得しました。
ありがとうございます。

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2017/12/12 | 投稿者: huamiee

かなりお年を召した一組の老夫婦がご来店されました。
「お揃いの指輪がほしいのだけれど、本物は買えない。お値段の安いものはありますか?」

と。
そもそもうちは貴金属店ではないので、ジュエリーの類は扱っていません。
いわゆるファッションリングは一応置いていますが、ペアリングとなると皆無…。

「ペアリングではないですけど、サイズ違いで同じものというのはどうですか?」
と提案しました。
しかし、ご主人の指がかなり太くがっしりしたサイズで、元々女性用しか置いていない当店のリングは
どれも合うものありませんでした。

「残念ながらうちではご用意できませんが、商店街の時計屋さんは良心的なので、比較的お安めのものを提案してもらえるかもしれません。」
といって、道順をご案内してお見送りしました。


で、レジ内に戻り、さっきのやりとりを思い返してみました。

もっと他にうちの店が相談に乗れることはなかったのか
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「ペアの指輪がほしい」「ない」でおわったが、ご夫婦の要望をもっと深くまで聞き取りできていたら、
もしかしたら指輪にこだわっていたわけじゃなかったかもしれない。
なにかお揃いの身に着けるものを、直感で「指輪」と発想されただけなのかもしれない。
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うちにはペアのものはないけれど、例えば天然石のブレスレットならつくることができるし、
しかもおふたりだけのオリジナルデザインという希少価値もつけることができる。
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今のこの時代はペアリングより天然ブレスのほうがはるかに需要がある。
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あぁ、どうしてそこまで頭が回らなかったのか。
おそらく時計屋さんでも3千円くらいではペアリングは見つからないだろうに。

寒い中を老夫婦がお揃いを求めてさまよってられるのか…と思うと、居てもたってもいられなくなって、
店をとびだして商店街まで見に行ったのだが、どこにも姿はなかったのでした。

私が店主として至らぬが故に、会話を「提案」まで掘り下げられなかった。
問われたらその答えを返すということは誰にもできる。
話を聞いて、お客様の選択肢を増やして視野を広げてもらうということがプロだと思う。
たとえその提案が却下されても、意に沿った提案なら、なにかしら心に留めてもらうことができただろう。


接客はむずかしい。日々勉強・・・そんな2017年冬です。
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