2018/4/28 | 投稿者: huamiee

数日前、老いた男性が来店されました。

そのご主人がリュックから取り出したのは、くたびれた古い抱き人形。
体長40cmほど、キャンディ風ワンピースの西洋のお顔で、
寝かせるとおめめを閉じる仕掛けのかわいい子。

しかしものすごく薄汚れている…。

というか、いきなりレジ前でお人形だされてびっくり。
絶句する私。

「この子、着替えさせてやってほしいんじゃわ。」

「はぁ…。」

「ずっと家におる子なんじゃけど、服がもう汚れてるじゃろう?」

「確かに…。(服だけじゃなく、すべてが猛烈にすすけている…)」

「イオンのおもちゃコーナーで『無理』って言われて困っとるんじゃ…」

確かにこの大きなお人形に似合うお着替え服は、このあたりじゃ置いてない。
かといって、うちはウィッグアクセ屋。なぜゆえうちをチョイス?と思いましたが、
状況を理解したご縁、できる限り対応する旨を伝えると、とても喜んでくださった。

「しかし、ワシなんでこの店に入ったんじゃろ?
なんかしらんが、スーーーーっと足が向いて、入ってきてしもうた。」

とおっしゃいました。

採寸をしてお帰りいただき、あとで色々調べると、その子はポポちゃんより大きなアメリカンサイズ。
ネットでピッタリ合う既成のドレスが見つかったので、ご主人に確認後、注文しました。
一からドレス作成は避けられて、ほっとしました。

そして今日、お人形と共に再来店され、ご主人に30分、時間をもらいました。
お人形とふたりになって、まずお顔とおててをクレンジング。
びっくりするほど美しい肌色出現。
首裏にメーカー名が刻印されていました。きっとええとこの子。

そして、ウィッグ屋の本領、燕の巣状態の髪を全力で矯正。
地肌にほこりがびっしりでえらいことでした。
これまたびっくりするほど、今どきのレイヤボブーゆるふわスタイルに。

ドレスもウェストを少々すぼめて、ピッタリラインに修正。
カチューシャをして、本当にめっちゃ可愛くなりました。


作業中、小声でずっと
「きれきれしよーねー。あー、かわいーねー。めっちゃかわいいねー。」
って言い続けてました。こんな感覚久しぶり(チロルぶり)。

本当はお写真撮りたかったけど、撮ってはいけないって思わせるくらいに
お人形から肌で神聖な何かを感じてたので、スマホは向けませんでした。

「この子は50年以上前から家におるんだ。きっと、あんたよりお姉さんじゃな。」
「おー、、、(ご主人、ポイントプラス発言)お姉ちゃんなんだー!あなたお姉ちゃんなのねー!」
と、かわいい、かわいいしていたら、
「あんたのとこに偶然きてよかった。ありがとう。」
と言ってくださり、いい仕事ができて私も嬉しいと伝えました。

きっとあの子が私の元に来たかったに違いない…。
謎のスピルチュアル的自信と確信。

お店してるといろいろあります。だから楽しいんですね。
6




AutoPage最新お知らせ