カンテレの音に、水のしずくを感じることがときどきあるけれど、このLPは特にそんな気がする1枚。
アルバムすべて5弦カンテレだけで演奏したもので、「5弦カンテレのための新しい音楽」というサブタイトルのとおり、1曲Rissakkaという5弦トラッドのテーマを用いている以外はすべて新しい作曲。
Heikki Laitinen、Martti Pokela, Hannu Sahaの3人が曲を作り演奏しているA面の幻想的な美しさは特に素晴らしい。
B面は、ポピュラー作曲家のToivo Karki,現代音楽のPekka Jalkanen, アイリッシュ音楽のミュージシャンSeppo Sillanpaaなどの作曲で、新しい5弦の技法をいろいろ追求しようとしている。1986年。


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