今回は、ハーモニクスだけを使って、おなじみの曲を弾いてみようと思います。ゆっくりした美しいメロディを生かせるように、ていねいにハーモニクスを響かせることを心がけてみてください。特に、3分の1のラインは、中央よりも鳴りにくいのですが、美しい響きが出せるとよいですね。
チューニングはマイナー(DEFGA)。3拍子。
使うハーモニクスのラインは、中央(弦長の2分の1)と、3分の1の位置。
ハーモニクスのポイントとその音は、下の図を5弦カンテレをして、こんな感じです。
中央の位置を◇、3分の位置の位置のハーモニクスを、◇二つで表してみます。
◇
◇ ◇
------------------A--------D-------------------------
-----------------B--------E------------------------
----------------C--------F----------------------
---------------D--------G---------------------
--------------E--------A-------------------
音名と、弦番号で表記します。
スカボロフェア (trad. England)
◇ ◇ ◇◇◇ ◇
D・・|A・・|EFE|D・・|・・|
1・・|5・・|232|1・・|・・|
◇◇ ◇ ◇ ◇◇ ◇
◇◇ ◇ ◇ ◇◇◇◇ ◇
・AC|D・C|ABG|A・・|・・・|・・・|・・D|
・13|4・3|124|5・・|・・・|・・・|・・4|
◇◇ ◇
◇◇ ◇◇ ◇◇◇ ◇
D・D|C・A|AGF|E・・|・・・|
4・4|3・5|543|2・・|・・・|
◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇
D・A|G・F|ED・|D・・|・・・|・・・|・・・|
1・5|4・3|21・|1・・|・・・|・・・|・・・|
もちろん、DEFGA(12345)の音は、ハーモニクスではない地の音でも弾けますので、地の音とハーモニクスをとりまぜることもできます。いろいろなヴァリエーションで表情豊かな演奏をお試しください。
もう1台のカンテレや、ギターなど他の楽器でアルペジオなどの伴奏をつけても美しいですね。

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