昨日は、午後が大型カンテレの個人レッスン、夜が5弦カンテレのサークル練習日でした。
私たちの5弦カンテレのサークルは、長く弾いている方も、その日始めたビギナーの方も一緒に練習していて、長い方ではだいたい10年くらい。そのうち何人かの方には大型カンテレや15弦のカンテレも、お教えしています。
大きいカンテレを弾くから5弦は卒業かというと、そんなことはないのがカンテレの面白いところ。
5弦の曲は、音域としては10弦でも36弦でも弾けるし、また実際、素材として魅力的でもあるのですけれど、5弦で弾いたときの味は出ないし、また例えば10弦ではむしろ弾きにくかったりするのです。
10弦と15弦にしても、演奏のしかたがだいたい同じなので、つい音域の多い方を選びたくなるようですが、10弦の、扱いやすさというか、弦が手の中にすべて収まる感覚は、15弦より音の数が5つも少ないことを差し引いて余りある魅力だと思います。同じ理由で、ベース弦つきカンテレも、11+4弦と15+4弦、必ずしも大きいほうがいい、とは言えないと思っています。
ところで、昨日のサークルでは、フィドラーのアルト・ヤルヴェラが5弦カンテレ用に作曲したUmreeという曲を弾きました。明るくて楽しげなリズムがなんとなくアルトの人懐こい笑顔を思わせるような曲。
そういえば、アルトが、ハルモニウムの魔術師ティモ・アラコティラ、スウェーデンのフィドラー、ハンス・ケンネマルクのトリオで昨年録音した ”NORDIK TREE”というかなりトラッドなアルバムも、とてもいい感じです。


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