2007年も終わりが近づいてきました。
おかげさまで、今年も元気に一年を過ごすことができました。
皆様、ありがとうございました。
この一年の感謝を込めて、
ものすごく個人的な10大ニュースを挙げてみることにします。
いちおう、自分の音楽活動とその周辺に限定。
1、アルバム Moon Drops 制作、6月発売。

1月から録音にとりかかり、でもまた少し間を置いて新規巻き直しで、3月から5月にかけて録音。
当初は、フィンランドの曲をもっと入れようと思っていたのが、録音を進めるうちオリジナル曲と即興が主体に。作っているうちに、無意識の「たが」がだんだん外れていったようで、結果的にずいぶん好き勝手をしたアルバムになりました。扇柳さんの笛、嵯峨治彦さんの馬頭琴、飯田雅春さんのベースがとてもいいテイストを加えて下さったし、写真の藤倉孝幸さん、デザインの市川草介さんのお陰で、ビジュアル的にもとても気に入ったアルバムになりました。感謝。
そして、徹底的につきあってくれた扇柳さん、あらためて、ありがとう。
出来上がったあと、国内外のいろいろな方からいただいたレビューやコメント、ご感想も嬉しかったです。ありがとうございました。
2、東京ライブ(11月)と秋田ライブ(12月)

11月は、東京では初めてのソロコンサートを、2カ所でやらせていただきました。下里しおん保育園での「おひるねコンサート」の、赤ちゃんを抱っこしているような気持ちよさは、忘れられません。とても美しく響きのいい自由学園明日館ではRivendellとのジョイントコンサート。東京のカンテレファンの方がたにもいろいろ助けていただきました。それから、このときの上京では、東京のカンテレ奏者はざたさんとも、ものすごく久しぶりにお会いできました。もちろん、FRIFOTコンサートも鮮烈。
上京中、ずっとサポートしてくれた、なまらやさん、がんすけさん、ありがとう。
冬至の秋田でのライブは、老舗のお茶屋さんの風情のあるお座敷と、ビルの中のスタイリッシュなギャラリーという、それぞれとても魅力的な場を用意していただいて、そこに集う素敵な方たちにお会いできました。秋田では、初めて演奏させていただきました。あたたかい素敵な時間をいただいた、その余韻が、いまも残っています。
3、Maritti Pokela、Toivo Alaspaaの両カンテレマイスター逝去。
初めて私がカンテレの音を聴いたのは、Martti PokelaのCDでした。前のアルバムGardenに収録した「五月」を聴いて「日本語に翻訳された5月だね、好きだよ」と言って下さった。これから弾いてみたいMartti Pokelaの曲も、たくさんあります。
Toivo Alaspaaの温かい音色も好きでした。
訃報と言えば、学生時代に愛読していたカート・ヴォネガットも今年亡くなりました。Moon Dropsに収録した「猫のゆりかごのポルスカ」は、ヴォネガットの作品からタイトルをもらいました。
4、フィンランドでカンテレCDラッシュ!
カンテレに勢いがあるように思います。Ritva Koistinen, Eva Alkula, Vilma Timonen Quartet, Eija Kankaanranta,など、例年にないくらい、たくさんのカンテレアルバムが発表されているほか、良い楽譜もいろいろ刊行されているようです。また、ノルウェイのSinikka LangelandもECMからアルバムを発表。これからますます、いろいろな表情を持った多様なカンテレが楽しめるようになるのではないかと期待が膨らみます。
ああ、まだ、レビューを書くのが追いついていません。。。
5、MySpaceを始める。
今年の1月にMySpaceに登録しました。試聴サイトがこれまでなかったので、自分の音源をネット上にアップできたのはよかったと思います。
ずっと前から大好きだった海外のアーティストとメッセージのやり取りをするようになったり、これまで知らなかった素敵なミュージシャンの音源を聴いたり、意外なオファーがあったり、面白いことがいろいろありました。ちょっと時間をとりすぎて、実はこのところあまり熱心ではないのですけれど、来年の活動にもいろいろつながっていくのではないかな、と思います。
http://www.myspace.com/hirokoara
6、扇柳さんの笛の大幅入れ替え。
北欧の笛がものすごく増えたこと、バスリコーダーが加わったこと、オーバートーンフルートもライブに登場するようになったこと。aasian kukkaの音に、より北欧っぽいテイストが加わったのでは、と思います。たぶん。
7、面白いコラボ、いろいろ。
ハンマーダルシマーの山口智さん(from奈良)と初共演。
即興部分の多いライブ、時間が進むに連れて、いい感じに深まってきたようでした。
いい刺激をいただきました。またご一緒するのが楽しみです。
馬頭琴の嵯峨くんとの共演は、いつもぐんぐん気持ちが引っ張られます。
夏の「のや」も、秋のお寺のコンサートも面白かった。
女優の二木てるみさん、NHKのアナウンサーの方たちの朗読との共演。
声の力はすばらしい。
ほか、福井優子さんのキャンドルとのコラボレーションも、とても心地よいものでした。
8、カンテレ教室盛況。
いちばん長く続いていて、メンバーも多い「札幌カンテレクラブ」は、長い方もずっと続いていて、新しい方もずいぶん増えました。10月の発表会コンサート「午後のカンテレパーティ」もなかなかヴァラエティ豊かで、楽しい会になりました。
「じょじょ」や小樽の道新文化センターで新しくカンテレを始めた方たちも、それぞれ、ゆったりした雰囲気で、長くカンテレを楽しむスタンスで、レッスンを楽しんで下さっています。
今年も、優しく寛大なカンテレ愛好者の方たちに囲まれて、楽しくレッスンさせていただきました。
9、ナカムラ・カンテレ製作所の、5弦カンテレ第1号完成。
くりぬき型、トラッドタイプ。美しい。これからが楽しみ。
10、3年1組カンテレ・ブーム
合奏したり、作る子がいたり。
ついでながら、5年1組サルミアッキ・ブームもありました。案外好きな子が多いのです。
。。。。。。。。。
ということで、今年も大変お世話になり、ありがとうございました。
どうぞ、皆様、良いお年をお迎えください。

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