7月は、小学校の総合学習のお手伝いで、子供が歌を作るのに関わった。
4年生の子供たちと一緒に、学校の屋上にのぼって、それから校舎の周りを散歩。校舎は海を見下ろす丘の上にあって、山がすぐ近くに迫っている。
教室で一人ひとり詩を書いて、メロディーをつけてみる。言葉はすぐに出ても、曲なんてどうしていいのかわからないという顔をしている子には、「この『空が』っていうのを、ソファミ、でもミレミ、でも思い浮かんだ節で歌ってみればいいのよ」というと、顔がパーっと明るくなって、あっというまに曲が出来あがってしまう。そう、絵を描いたり作文を書いたりするように、歌も自分で作れるんだよ。
ピアノのそばで、一人ずつ歌ってもらって私が採譜していく。音程やリズムが五線紙になかなかおさまらない子も多いのだけれど、確認しながら繰り返してもらうと、ちゃんと本人の中ではすでに完成していることが良く分かって気持ちが引き締まる。採譜が追いつかなかった子の分は録音してもらってあとから譜面にし、次の週、クラスみな一人ずつ、ピアノに合わせて歌ってもらった。
ちょうど飛んでいたポプラの綿毛のようにふわふわと遠くまで飛んでいった子、曇り空で水平線がぼんやりしていたのを海と空が仲良くしていると表現した子、すべり台の向こうのがけに、秘密基地と楽園を見つけた子…。
23の素敵な歌が出来ました。

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