2006/12/28
こどもたちへ108 葬儀司会

今日のご葬送も素敵なお見送りができました。
帰り際に親戚の皆様が「立派なお葬式をしていただいてありがとうございました。」と…。ニコッとして頭を下げながらお見送りをする私…。
今日の最後は、故人様が携帯の着メロにするほど大好きだった「ゴッドファーザー愛のテーマ」を贈らせていただきました。
奥様が「ありがとう」と…。今日の日に感謝です。合掌
さて、12年前の今日は、おねえちゃんがこの世に誕生した日です…。
朝、【かほり、12歳のお誕生日おめでとう。いつまでも、かわいいパパの子供です。】とメールをしました。…が、返事はありません。
納棺の始まる前におねえちゃんから電話です。
『かほり、お誕生日おめでとう!』
『そんなことはいいけん。11:30に迎えにきて。』
『なんで?』
『誕生日プレゼント買いに行くんよ。』
『パパ、今からお葬式やけん、今日は無理よ。』
『なんでよ?』
『お仕事だから仕方ないでしょ!お葬式の司会せないかんの!!』
『じゃあ、いいよ。』
はい、切れました…。でもパパは腹が立ちません。おねえちゃんは、生意気なようですが、本当は心根のやさしい子なのです。上手にあまえることができない性格なのですね。きっと、なにか買ってもらいたいのではなく、パパに会いたかったのでしょう…。
いつの日か、このブログを見てくれる日が訪れるでしょうが、父としての思いを少しだけ綴ります。他の人にわからなくてもかほりだけに伝えたいメッセージです。
『パパは、かほりの思いをわかっているつもりだからね。何を言うのも照れくさいのだろうね。かほりが生まれたとき、この子のために、がんばろう。どんな辛いことがあっても我慢してかほりの幸せだけを考えようと思いました。毎日、毎日、二人で手を繋いで寝ました。家を出るときも、家に帰ったときもかほりを抱っこして…。パパ、パパと私にひっついて離れなかった…。いつの間にか、大きくなってすっかり女の子になってしまって、ちょっと、寂しいパパです。今日は、12歳の誕生日。来年は中学生です。おじいちゃん、おばあちゃん、おかあさん、そして妹のあかりに感謝して、これからもやさしいままのかほりでいてくれることを願っています。誕生日に傍で祝ってあげれないパパだけど、ずっとかほりの幸せを祈っています。パパは、ずっと、ずっと、かほりの味方です。生まれてきてくれてありがとう。ありがとう…。愛するかほりへ。パパより』

2006/12/25
こどもたちへ107 葬儀司会

本日の葬家をご自宅までお送りして只今帰社した。
毎日、通夜、葬儀、通夜、葬儀なので疲れが半端でなく…。
本日の葬儀も素敵な「お別れ式」であったと思う。合掌
さてさて、久しぶりに「こどもたちへ」編。
式場を出て、火葬場への道中にいもうとちゃんに電話。(おねえちゃんは、メールを打っても何の反応もないので…。)
「パパ、なーに?」
「あーちゃん、通信簿もらった?」
「うん。もらったよ!」
「◎は何個あった?」
「はい、19こ!!」
「すごいね〜。」
「うん!!」
「おねえちゃんは?」
「知らん。」
「代わって!」
「なぁ〜ん?」
「かほり、◎何個あった?」
「数えてないけん、わからん。」
「ちゃんと、数えなさい。」
「わかったけん!」
と、うざそう。ムカッときたので言い返そうとすると
「パパ、それでなんなん?」
と、あーちゃんにバトンタッチされた…。(はぁ…)
そして、先ほどいもうとちゃんに電話。
「はーーい!」
「あーちゃん、メリークリスマス!」
「メリークリスマス!!」(超元気ないもうとちゃん…。)
「ところで、あーちゃん、姉ちゃん、◎何個?」
「パパ、ねえちゃん、今寝とるけんチャンスよ。ちょっと待って。」
(小声になった)ゴソゴソしている。
「パパ、ねえちゃん、5個。」(小声である)
「なかなか、やるね〜。」
「でも、あーちゃんの方が偉いやろ?」
「あーちゃんは、昔から偉いけど、ねーちゃんは○のない人やけん。」
「けど、ねーちゃん、誰にも見せずに隠しとんよ。」
「じゃぁ、こっそり返しとって。」
「うん、オッケーイ。」(小声になった…。)
今日は終業式。昔は「パパ見て〜」と何でも見せてくれたのに、今では会話すらしてくれないおねえちゃん。今月の28日で12歳になるおねえちゃん。
早いものだな〜…、と感慨深く涙が込み上げる。
自身の「責任」を考えながら、クリスマスを過ごそう…。
こどもたちが、良い「人」となれるよう祈念して…。
