2007/2/14

こどもたちへ111  葬儀司会


 おねえちゃんは、私が23歳の冬に誕生した。いもうとちゃんは、26歳の春。

 すっかり大きくなっちゃって、12歳と9歳。健康で明るく育ってくれている。

 小さい女の子を見ると、当時を懐かしく思い出す。

 二人を両腕で抱えてよく散歩した…。

 二人とも私が補助なし自転車の練習をさせた…。

 私のどこかを触れていないと眠れないおねえちゃん…。

 顔を私にくっつけて眠るいもうとちゃん…。

 時折、目を覚まして布団をかけなおしてやる…。

 ふだん一緒にいてやれないから申し訳なく寝顔にキスをする私…。

 悪いことは悪いと真剣に叱ってやる…。

 手をつなぐときはしっかりと握ってやる…。

 話しかけてくるときは、しっかりと聞いてやる…。

 そんな風に接してきた。

 世の中に「虐待」という事件が発生しているが意味がわからない。

 しかし、そういう大人たちも同様の「虐待」を受けていたことが多いみたい。

 何が良いことで何が悪いことなのか、ということを偉そうに言える立場ではないが、しっかりと抱いてあげることが根本なのだと思う…。

 おねえちゃんが、私に「私のこと好き?」と聞いてきたことがあった。「大好きだよ。」と返したが「本当?」と聞き返してくるおねえちゃんを泣きながら抱きしめたことがある。

 今、思えば「どうしてパパは私から離れていったの?」と言いたかったのだろう。

 自分勝手な大人の存在が、こどもたちに寂しい思いをさせてしまう現実がある。

 今できることは、私が一生懸命に「生きている」姿を見せること。こどもたちの将来が幸せであるように願いながら明日もがんばろう。合掌

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2007/2/13

こどもたちへ110  葬儀司会


 先週の土曜日。

 「パパ、おはよう!」

 「あーちゃん、おはよう!」

 「パパ、今日、会えない?」

 「午後からは忙しいから、今だったら大丈夫よ。」

 「今から?」

 「そう、今から。どうしたの?」

 「月曜日に工作があるから、木を買ってほしいの。」

 「木?」

 「うん!小さいお家をつくるの。」

 「じゃあ、今からお迎えに行くから準備しなさい。」

 「はーーーい!」

 ということでお迎えに…。玄関に入ると、いもうとちゃんは着替えて準備OK。

 「おねえちゃんは?」

 寝まき姿で出てきた。

 「かほりは行かんの?」

 「行くに決まってるじゃん。」

 「早く着替えんかね。」

 「はいはい。」

 待つこと5分…。

 「パパ、早く行くよ。」

 君を待っていたのでしょう…。まったく…。車に乗り込んだ2人は、機関銃のように喋りまくる。学校での出来事を必死で喋りながら、お互いの話を聞こうとしない。日々、パパに伝えたいことが頭の中でグルグルと駆け巡っているのだろう。お店に着いて、木工用の板を3人で探す。

 3枚ほど買って帰ろうとすると、いもうとちゃんが

 「パパ、小刀とのこぎりもいるんよ。」

 「くぎは?」

 「あっ、くぎもいる!」

 「はいはい。じゃあ、探してみましょう。」

 のところでおねえちゃん。

 「あーちゃん、のこぎりは学校にあるでしょ!」

 「違うんよ。少ししかないから、家にある人は持ってきなさいって先生が言うんよ。」

 「そんなん、もったいなけん買わんでいいの!!だいたい、あーちゃんはわがままなんよ。小刀だって学校にあるやろ。それ使いなさい!!!」

 溢れる涙をふいているいもうとちゃん。

 「泣いてもいかんよ。パパ、買わんでいいけん。」

 いもうとちゃんは、学校でみんなに貸してあげたりしながら人気者になりたい。おねえちゃんは、私の財布を気にしている。そんな姉妹…。

 「まあ、見てみよう。安かったら買おう。かほり、高かったらやめたのでいいやん。ね!?」

 いもうとちゃんの肩を抱いて探した。小さいのこぎりとケガをしないように安全な小刀があったので

 「これやったら安いけん、これ買おうか?(本当は高いのだが…。)」

 「うん…。」

 振り返れば、私の両親は、お金がなくても私の野球用品は最高の物を買ってくれていた。そんな親心が伝達されているのだろうか?

 車に乗っても、口をきかない二人…。

 「さあ、お家に帰ろうか?」

 すると、おねえちゃんが

 「パパ、ゲームのソフトがほしいのだけど。」

 「そんなお金はありません。(キッパリ)」

 「ちがうんよ。お金は持ってきたの。お年玉使わずにがまんしとったんよ。」

 「お金持ってきてたの。最初からそれが狙いやったんやろ。けど、あーちゃんが買えんやん?」

 「あーちゃんも持ってきとる。」

 「あーちゃんも?」

 いもうとちゃんが初めて口を開く。

 「うん。あーちゃんも持ってきたよ。」

 「じゃあ、行きますか?」

 「はーーい。」

 と二人で元気に返事。それから、何を買うか、二人で仲良く話している。さっきまでの空気はなんだったのだろう…。

 結局、二人のほしい物は売り切れていた。のに、おもちゃ屋を出ようとしない二人。仕方なく、マサムネに電話して、ネットで探してもらったらあったので二人からお金を預かって注文した。

 それからというもの、毎日毎日、電話がかかってくる。一昨日、届けたら私はそっちのけでおもちゃを持って家に入って行った…。先が思いやられる。昨日、あーちゃんに電話をした。

 「あーちゃん、何してるの?」

 「ゲーム!」

 「宿題は?」

 「全部やったよ。おねえちゃんも全部したよ!」

 「ゲームってこの間、パパがかってあげたやつ?」

 「パパ、そうやけど、パパが買ったのやなくてあーちゃんが自分で買ったの!」

 はいはい、そうでしたね。話しかけてもゲームに夢中のようなのでバイバイと言って電話をきった。こういう風にこどもたちのお話をかけるのも後数年でしょうが、思い出となるよう、何かあったときは、がんばって綴っていこう!そう思うようにします。

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2007/2/7

こどもたちへ109  葬儀司会

 
 先々週の土曜日。

 「パパ、鉛筆が欲しいけんスペース(文房具・雑貨屋)に連れて行って!」

 と、おねえちゃん。

 仕事を終え、お迎えに。

 車を降りて、走って行くおねえちゃんを見ながらいもうとちゃんが

 「パパ、かほちゃん、鉛筆いっぱい持っとんよ。」

 「おもちゃ買うよりは安いからいいじゃん。」

 「違うんよ。ほかの物がほしいんよ。」

 「そうなん?あかりは欲しいものないの?」

 「何買ってもいい?」

 「いいよ。」

 と言うと、おねえちゃんの後を走っていく。

 二人で悩みながら物色している姿がおもしろい。おねえちゃんは、小さいぬいぐるみを手に…。いもうとちゃんは、マジックを手に…。あまりにも長いので

 「帰りますよ〜。」

 すると、おねえちゃんが私に

 「パパ、欲しい鉛筆がなかったけん、この携帯ストラップ買っていい?」

 「いいよ。」

 と言うと安堵の表情。すると、いもうとちゃんが手に掴みきれないほど色ペンを持って私に見せる。

 「あーちゃん、そんなにペン買ってもしょうがないやろ!」

 と、おねえちゃん。

 「・・・。」

 ペンを見ながら悩んでいるいもうとちゃん。と、思ったら返しに行き、

 「やっぱり、いらん!」

 「欲しいなら買っていいよ。」

 「ううん。いらん。」

 ということで店を出た。出たところで、おねえちゃんが

 「パパ、今日は何食べる?」

 「帰って食べなくていいの?」

 「今日は、パパと食べるの。お家に誰もおらんけん。」

 「じゃあ、お寿司?」

 「いや〜。」

 「ラーメン?」

 「いや〜。」

 「じゃあ、何よ?」

 「マック!」

 「またかよ?パパは違うものが食べたい!」

 「だめ。マック!」

 のところで、いもうとちゃんが一言。

 「パパ、けんだまがいるんよ。」

 「けんだま?」

 「学校で使うんよ。」

 「早く言ってよ。」

 夜の7時半で開いているおもちゃ屋さんがあるだろうか?のところでおねえちゃん。

 「あーちゃん、けんだま学校にあるやろ!買わんでいいやん!」

 「だって、練習せないかんのやもん…。」

 「学校にあるの?」

 「パパ、学校に貸し用のがいくつかあるんよ。やけん、買わんでいいよ!」

 「だって、みんな、買ってから練習しよんのに…。」

 でました!半泣き。

 「かほちゃんだって、学校の借りただけよ!」

 「かほちゃんは、あっても練習せんやろ?」

 「そんなことないよ。もったいないけん、買わんかったんよ!」

 「・・・。」

 「まあ、買いに行ったらええやん。」

 「もう、あーちゃんはわがままやね!」

 いちばんわがままなのはおねえちゃんなんですけど…。

 「かほり、パパは、仮にかほりがほしいって言うたら買いにつれて行くよ。あかりも学校でみんなに負けたくないから買いたいんやけん。ねっ!?」

 「パパ、あーちゃんはかっこつけたいだけよ!」

 「ちがうよ!本当に練習せんといかんのよ!」

 「あーちゃん、ほんとパパがおったら強いよね。」

 笑いながら、大きなおもちゃ屋さんに車を走らせた…。到着したら、なぜかおねえちゃんが一番に走っておもちゃ屋の中へ…。本当に子供はおもしろい。

 いもうとちゃんと手を繋いで中に入ると、すぐに「けんだま」があった。980円。

 「あーちゃん、よかったね?」

 「パパ、ありがとう。」

 と私に抱きついてくる。世の父親が娘に弱い理由がわかる気がした…。おねえちゃんはというと、また文房具のコーナーに行って物色中。

 「帰るよ〜。」

 「パパ、これ買っていい?」

 と、何やら手帳のような物を見せてくれる。

 「だめって言っても買うんでしょ!?」

 ニッコリして私の手を握ってくる。今年の4月から中学生のおねえちゃんだがまだまだ子供。三人で手を繋いで車まで歩いた。

 マックに寄ってドライブスルーで持ち帰り。三人で手を洗ってお食事。普段、いっしょに食事することがほとんどないせいか、二人で学校の出来事を機関銃のように喋る。心の中で「ごめん」と呟きながら…。

 子供部屋に行き、宿題をさせる。テストを見せてくれたり、ノートを見せてくれたりと大忙し…。当たり前の日常がそうではない私のこどもたち。父親として反省しながら、二人との「時間」に手を合わせた…。

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