2007/6/23

愛するこどもたちへ117  葬儀司会

 先日、いもうとちゃんの「参観日」に行ってきました。

 2時からだったのですが、1時45分に到着。児童達が掃除をしている最中でした。いもうとちゃんのクラスに行きましたが教室にいもうとちゃんはいません…。

 キョロキョロしながら待つこと5分…。お友達とやってきました。恥ずかしいのか?私に気づかない振りをしているいもうとちゃん。

 目が合ったので手招きして呼びました。

 「どしたん?」

 と、うれしそうに言います。

 「パパ、お仕事があるから途中で帰るからね。」

 「うん、わかったよ。」

 のところでお友達がやってきました。

 「あーちゃんのお父さん?」

 と、いもうとちゃんに聞いているのに恥ずかしそうに笑っているので

 「そうよ。あかりのお父さんよ。あかりと仲良くしてあげてね!」

 というと、その子が皆にそのことを言いに教室を駆け回っています。

 お母さん達の中に黒背広を着たお兄さん風の私が珍しかったのでしょう。皆がこっちを見ているので「笑顔」で対応しました。

 その時間は、保健の時間で歯のみがき方を習っていました。前方の窓からジーーーっといもうとちゃんの顔を見ていましたが、周りのお友達から何やら言われているようで恥ずかしそうにしているいもうとちゃん。

 30分ほどいましたが、会社に帰る時間になったので、帰るよ!の合図をして学校を後にしました。

 その日の夜、いもうとちゃんから電話。

 「パパ〜。」

 「どうした?」

 「別に。」

 「みんなパパのことなんて言ってた?」

 「みんなね、あーちゃんのお父さんかっこええやん!って言いよった。パパが今日はサングラスしてなかったし、髪も普通やったし、ネクタイもしてくれとったけん、あーちゃんはうれしかったんよ。」

 最近、現場に出ることが多いので髪を伸ばしているせいか、やさしいお父さんのイメージかな?と一人で思いながら喜んでいましたが、クーラーのない部屋で汗まみれになって勉強しているこどもたちに尊敬の念を抱いたパパでした。
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2007/6/10

愛するこどもたちへ116  葬儀司会

 パパは多くの人たちのお葬式に携わってきましたし、これからも多くの人たちを送り出すお手伝いをしていきます。お年寄りから小さな子ども達、そして、赤ちゃん…。人は死んでゆきます。

 数年前、パパといっしょぐらいの年齢のお父さんが亡くなりました。その人には子どもが二人。ちょうど、おねえちゃんといもうとちゃんぐらいのかわいい女の子でした。
 
 お父さんの枕元でいもうとちゃんが「お父さん、お父さん!」って泣いています。おねえちゃんは、じっと下を向いてお父さんの顔をさわっていました…。パパは、辛くて辛くて二人の後ろで泣いていました。

 そんな時、おねえちゃんがいもうとちゃんにこう言いました。「○○、泣いたらお父さんが天国に行けなくなるでしょ!?」いもうとちゃんは、泣きたいのを我慢して、うんうんとうなずきます。そこでパパは二人にこう言いました。

 「泣いてもいいんだよ。我慢せずに泣きなさい。お父さんもきっとそう思っているよ。おねえちゃんも泣いていいからね。」そしたら、おねえちゃんがパパに質問してきました。

 「おじちゃん、泣いてもお父さんは天国に行ける?」

 「うん、絶対に天国に行けるからね。」

 そう言うと、おねえちゃんがわんわん泣き出しました。いもうとちゃんもたくさん泣きました。パパも死んだ人の奥さんもいっぱい泣きました。とてもかわいそうだった事を思い出します…。

 パパは、元気だけどいつ死ぬかわかりません。明日かもしれません。それが人の「寿命」というそうです。パパの周りには大切な人がいっぱいいます。大切な人の死を考えるだけで胸が張り裂けそうになります。でも「死」は訪れます。パパは、そんな仕事をしています…。

 パパは長生きしようと健康にも気をつけているけど、もし、パパが死ぬ時は、二人に傍にいてほしい。そう思っています。パパにしっかりと抱きついて二人に見送ってもらいたい。

 パパの勝手で離れ離れになっちゃったけど、二人だけがパパの命を引き継いでいます。小さな赤ちゃんだった二人が少しずつ少しずつ大きくなりました。明るく元気に育ってくれました。

 いつも叱ってばかりのパパですが、大切に思っています。パパの「宝物」。いつの日かこのブログを読んでくれて、パパのことを少しでも分かってくれる日が来ることを祈っています。

 大切な人が不治の病にかかっても、その人の最後を大切に思える人に育ってくれることを願いながら、数年前の悲しい別れが頭を過ぎったのでここに記しておきます。おまえ達の明日が幸せでありますように…。
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2007/6/4

愛するこどもたちへ115  葬儀司会


 土曜日の夜の11時、いもうとちゃんからの電話。

 「パパ…。」

 「あーちゃん、どうしたの?」

 「明日は、ばあちゃんちに行きたいんやけど迎えに来てくれる?」

 「うん、いいよ。」

 「それからね…。」

 「うん、それから?」

 「やっぱりいいや。明日話すね。」

 「うん、わかったよ。」

 翌日、昨日のいもうとちゃんの様子が気になり、ちょっと早めに家に電話。

 「はい、もしもし?」

 「あかり?」

 「ちがうわい。かほりよ!」

 「あら、あかりは?」

 「寝よる。」

 「かほり、えらい早起きやけど今日は部活?」

 「昼からやけど、雨が降ったらお休み!」

 「そしたら、後であかりに電話するね。」

 と、切ろうとしたら

 「パパ〜!」

 と、大きな声で…。

 「どうした?」

 「あかりは、パパが迎えに来るん?」

 「そうだけど。」

 「そしたら、10時に来てや。」

 「君は部活でしょ!?」

 「いいけん。10時に来て!!」

 「はいはい、わかりましたよ。」

 で、10時にお迎えに行くと、おねえちゃんが張り切ってお出迎え。

 なぜか、私服を着ている…。

 「かほり、あんまり雨が降ってないのに部活があるんじゃないの?」

 「雨が降ったら休みやけん、いいんよ。」

 「あかりは?」

 「あーちゃん、早く行くよ〜。」

 で、パンツのままいもうとちゃんが登場。

 「パパ、早いんよ。」

 「いいから早く着替えなさい。」

 で、待つこと10分。ようやく車に乗り込んできた。

 道中、機関銃のように中学校のお話をするおねえちゃんとあくびばかりしているいもうとちゃん。そこでいもうとちゃんに質問した。

 「あーちゃん、昨日、お話があるって言いよったのは何?」

 「パパ、あーちゃん、いっぱい泣く夢見たんよ。」

 「どんな夢?いじめられた夢?」

 「違う。パパがね、遠い国に行ってしまう夢。あーちゃんが行かないでって言いよんのに、送りに来てるみんながサヨナラの歌を歌いよんよ。やけん、あーちゃんはいっぱい泣いて辛かったんよ。」

 「ほうなん。やけん電話してきたん?」

 笑顔でうなずくいもうとちゃん。

 「心配せんでも、パパはずーーーっと松山におるけんね。いつでもすぐに会えるよ。わかった?」

 「うん、わかった!!!」

 「二人ともアホやん。」

 と、おねえちゃんが笑っている。

 子供心に、いろいろと考えながら日々を送っている。申し訳なく思いながら、いもうとちゃんの手を握って運転した…。

 こどもたちの将来を思いながら、生きていかなくてはならない。いつの日か、おねえちゃんのように親離れしてしていくであろういもうとちゃんだが、それまでしっかりと手を握って、幸せな思い出を作ってあげなければいけない。今更ながらにそう感じた昨日であった…。
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