2007/8/15

寝ずの番  映画

 久しぶりに映画の話。
 役者の津川雅彦が「マキノ雅彦」の名で初監督した作品。
 (津川雅彦は、日本映画の創始者的存在の牧野省三の孫、東映で一時代を築いた名監督マキノ雅弘の甥にあたる。)

 ストーリーは、噺家の師匠(長門裕之)がまず亡くなり、次に一番弟子が、そしておかみさんもと立て続けに亡くなってしまう。それでそれぞれのお通夜で“寝ずの番”をする弟子やゆかりの人たちが、思い出話にしてゆき、段々興が乗ってきて‥。

 面白い。☆☆☆.5。

 まず噺家の師匠役の長門裕之がいい。私はあまりこの人は好きではなかったのですが、今回ははまり役でした。そのほか役者連中が楽しそうに演じているのがいいです。
 笹野高史はいう及ばず、岸部一徳が微妙な役をまたもや上手く演じてます。富司純子が通夜っぽい、じゃなく艶っぽい!
 中井貴一はしっかりいい仕事をしています。木村佳乃は相変わらず、大根といえば大根だが、伸び伸びしていて気持ちがいい。最初のエピソードの「おそと」の話は楽しくドキドキしました。
 あと「木下ほうか」(初めて見た役者)がいい。あまりエピソードがないワリにおとうと弟子ながら毒舌を吐くのですが、いい間というかいい塩梅にそれが入るのです。
 これは、通夜話なのですが、艶話にかけて、猥談のオンパレード。仏様を前にして寝ずに番をしながら、酒も入り段々不謹慎にも興が乗ってきて艶話に花が咲くというわけです。その話に出てくる高岡早紀の色っぽさ!

 結局笑わせながら、人間賛歌になっているという構図です。
 ちょっとまったりしてキレはよくないですが、楽しい作品でした。
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