2006/3/26

網走番外地」と「菊次郎の夏  映画

 「亡国のイージス」以来、「ねちっこい邦画アクション」が見たくて、「網走番外地」(1965年)とタケシの「菊次郎の夏」(1999年)(「菊次郎の夏」はアクション映画ではありませんが)を見ました。「網走番外地」は、私が小さい頃、よく隣の三条東映さんからこの主題歌が流れてきました。それで、いつの間にか憶えたものです。

 「はるぅかぁ〜ぁ はるかかぁ〜なたは〜ぁ オホオーツゥク〜ゥ〜‥」

 当時は(5〜6才)はまだ見ることはできませんでしたが。この歌は、なんとなくウラ寂しくて、オトコっぽくて好きでしたね。後年映画は見ましたが、テンポがいい映画で台詞がなかなかしゃれてました。
 ケンさん(高倉健)が、網走に降りて最初の台詞が有名な台詞ですが、

 「身体じゅうツララと思えば寒くぁねぇや」
 (カッコイイでしょ!)

 改めて今回見て思ったのは、監獄ものとして「アメリカ映画」のようにカラっとしています(邦画のようなジメジメした暗さが無い!)。まあ、え?!と思う設定や展開もありますが、娯楽作品ですし、多少のことは目をつぶると本当に楽しめます。昔はこんな感じのイキのいい映画がいっぱいあったんだなと思いました。
(渡り鳥シリーズとか)

 それと、

 北野武の「菊次郎の夏」は、傑作です。初めて見ました。

 前作の「HANAーBI」がちょっと合わなかったので(ベネチア映画祭のグランプリだったようですが)、それ以降、たけしの映画は敬遠して見ませんでした。笑って、泣きました。笑いながら泣けてくる映画です。悲しい映画ではなく、北野武という人のあったかさに泣けます。

 ストーリーは、夏休みに、小3の男の子・正男が、事情があって遠くにいる母に会いに行くのに菊次郎(たけし)が連れってやるというもので、いたって単純なのですが、本当に映画って見せ方なんだなと思いました。
 もうほとんどタケシは「映画」を、自分のおもちゃのように遊んでいる感じで、撮っていきます(フレームの使い方は「無声映画」のようです)。たけし流のコントを積み重ねながら、なんとなくお話は進行していき、ちょっと苦いラストを向かえます。

 でもそれで終わらないのです。たけし軍団の義太夫や井出らっきょたちが、たけしとともに主人公の男の子とコントのオンパレードをはじめるのです!映画での常識から外れていると思われるくらい、こんなのあり?と思えるコントです。くだらないなあと思いつつ、こちらも笑ってしまうのですが、だんだんそれがあったかくてタケシ流の思いやりとしてジワっと伝わってくるのです。
 ちょっと奇跡的な展開です。
 内容としてではなく、コント(映像)の繰り返しによって感じてくるのです。笑いながら、泣けてくるのです。

 たけしは、やはり「映画の常識」から外れた「天才」です。

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