2006/7/17

化学反応を起こさない「容疑者 室井慎次」  映画

 ようやく「容疑者 室井慎次」を見ました。
 TV「踊る大捜査線」のスピンオフ(その作品中の脇役が主役になる別作品)企画もので、昨年の劇場公開映画です。

 残念ながら失敗作でした‥‥。

 まだ脚本が練られていないまま作品にしてしまったような映画、何かスポンサー向けのパイロット版のような作品でした。

 もしこれが、スポンサー向けのパイロット作品であれば(費用がかかりすぎますが)、凄い出来です。傑作を予感させます。面白い題材、いいキャスティング、凝った演出プラン、撮影プラン、全て素晴しいです。うまくすれば、「踊る大捜査線」の脚本家だった人の脚本、監督作品ということで、彼が、「正義」にこだわり、警察機構の矛盾をテーマにしてきたひとつの集大成的な作品になったかもしれません。

 結局、化学反応が起きていないのです。「警視庁の捜査を指揮する管理官が容疑者になる」という最初の設定、その後のストーリー展開、とその結末は出来ているのですが、そこを埋めるものがない。シーンシーンは凝っているのですが、ドラマがない。まあドラマらしきものはありますが、骨子に毛が生えた程度のものに思えます。そこで役者たちは演技をするわけですから辛かったかもしれません。とくに主役のひとりの田中麗奈は。見せ場がないのですから。

 見せ場がないといえば、哀川翔、以下新宿北署の「汚い刑事ら」のまともな活躍の場がないのは勿体ない!田中麗奈も、がんばっているのに、まったく謎解きの中心になっていないのです。その上、犯人割り出しが、別なところから急に解決するなんて、アリ!?

 まあ、思いつくままに書きましたが、とても残念な作品に思えました。結局、制作スケジュールに追われ、中途半端なシナリオで作ってしまったのかな?と思いました。

 残念!
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