2007/3/28

一位は「〆張鶴」!  お酒

第10回「人酒会」~名酒バトル〜結果報告

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 去る3月16日、当店にて第10回「人と酒が出会う会」〜名酒バトル〜と銘打って、きき酒会を行いました。(参加者8名)

 越乃寒梅白ラベル(普通酒)、〆張鶴・月(本醸造)、五十嵐川特別本醸造、緑川本醸造、真野鶴辛口本醸造の5種類、いずれも価格帯が1.8Lで2,000円前後のものを選んで飲み比べをしました。方法は、すべて常温の状態で、鑑評会のやり方を真似て銘柄名を隠して、美味しいと思った順に順番をつけていきました。ですので、先入観で選んだのではありません。それを1位=5点、、2位=4点、3位=3点、4位=2点、5位=1点と点数化し、集計した結果、
1位は〆張鶴・月でした。
2位は越乃寒梅白ラベル、3位が同点で、緑川本醸造と真野鶴辛口本醸造でした。
4位は、残念ながら地元の五十嵐川特別本醸造でした。

 ただ言えることは、どれも美味しい大変素晴しい酒で、本当に甲乙つけがたいものでした。
〆張鶴の月が一位になったのは、香り、味ともバランスの良さが万人受けしたのかもしれません。また、体調によっても左右されます。今回のは、目安程度にお考え頂ければと思います。

 私は、あまり飲んだことのない(数が少ないもので)越乃寒梅の口当たりの良さに驚きました。香りはほとんどないのですが、常温でお燗なみの口当たりの良さと甘さでないコクを感じました。さすが、だと思いました。

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                           チロリでお燗 

 私なりの評価を以下に載せます。
・五十嵐川特本:ヒヤで少し雑味、燗して味が出る
・寒梅白ラベル:口当たりの良さは絶品。香りがないため熱燗にするとアルコール臭が気になる。ヌル燗お勧め。
・〆張鶴月:味、香りともバランスが良い。燗してもバランス良く崩れない。
・真野鶴:ヒヤですっきりした味。ほのかな甘みを感じる。燗すると辛口が際立つ。
・緑川:淡麗だが、〆張鶴、寒梅と比較すると少々重たい。お燗するとほのかな吟醸香、味が柔らかくなる。

只今、今回同様のきき酒セットを企画中。その節は、あなたも是非きき酒をしてみてください。
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              後半は、小松酒店5代目の息子も飛び入り!
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2007/3/26

デスノート前編」「セックスと嘘とビデオテープ」「魔界転生  映画

 最近年度末のせいか、なにかとバタバタしていてブログも休止状態でした。
 申し訳ありません。(書きたいことは、あれこれ浮かんでいるのですが‥)

 そんな中でも、「デスノート前編」などポツポツとビデオで映画を見ていました。
 (見るのは大体、朝5時ごろから‥)

 「デスノート前編」は、期待が大きかったせいか、普通に面白かったですが、期待ほどではなかった。金子修介の安定した演出力が、破綻もないかわりに面白くなくさせている気もしました。まあ前編ですから、後編を見てないと評価はできないとは思いますが。☆☆☆

 「セックスと嘘とビデオテープ」
wowowで以前録画したものですが、「トラフィック」「オーシャンズ11」のスティーブン・ソダバーグのデビュー作にしてカンヌグランプリということで期待大でしたが、これも期待ほどではなく、普通に面白い。やはりそつのなさで損している気がする。見せないことで想像させるのは、かなりエロチック。もっと期待してしまいました‥。
 結局主役二人はハッピーエンドで、浮気した夫は、離婚され、仕事も躓いてしまう。因果応報?18年前では斬新な映像表現だったと思うが、今見るとそれほどでもなく、普通の娯楽作品。それがもしかして彼の持ち味?(彼は、映像作家というより職人派?)☆☆☆。

 「魔界転生」
2003年の平山秀幸版。「OUT」「愛を乞う人」「レディジョーカー」の監督とは思えない出来。戦い主体のストーリーに絞ったわりには、肝心の殺陣が他人まかせ(アクション監督が別にいる)で、まるで”仮面ライダー”時代劇版。☆☆.5
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2007/3/9

単騎、千里を走る。  映画

 チャン・イーモウ監督の一筆書きのような、シンプルで鮮やかさのある映画。
 
 ストーリーはありますが、高倉健という人物ドキュメンタリーのよう(健さんの無骨で、不器用で、曲がったことが嫌いで、実はとても暖かい人柄がそのまま映画になっている)。

 チャン・イーモウは高倉健とただ一緒に仕事がしたくってこの映画を作ったのでしょう。観客はそのおこぼれとしてその仕事の結果(映画)を見させてもらって、チャン・イーモウと同じように健さんに憧れる。

 だから、ストーリーにまったくこだわってなく、設定もある意味いいかげん。出てくる人物は、健さん以外は、素人ばかりのようです。それがいい味になることを、ちゃんとちゃん・イーモウは確信していたんでしょうね。私たちはうまく乗せられた格好です。こんなスカスカな設定、脚本でも鮮やかな感動を残す映画になっていることに驚きます。

 日本側のシーンは、それに比べ、堅くてあまり魅力がない。日本側監督は降旗康男、キャメラは木村大作。演出も堅い感じだが、映像も中国側とコントラストをつけるためか、色彩を押さえた堅い感じ。
 でも「お竜さん(藤純子)」の娘(寺島しのぶ)が健さんの息子の嫁なんて、チャン・イーモウは、本当に健さんファンなんだなと思いました。

 これを劇映画と呼べるのか?と思えますが、なかなかチャーミングな映画でした。
☆☆☆
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2007/3/6

ゆれる  映画

 西川美和監督、オダギリジョー、香川照之 主演。

 この監督は、すごい!2作目の新人監督とは思えない。ベテラン以上に映画を知っているというか、演出技術が的確。女性監督ならではの感性も感じます(トップシーンなど。)

 話は、故郷を離れて東京でスチールキャメラマンをしている次男(オダギリジョー)が、母親の一周忌で故郷に帰ってくるところから始まります。家業(ガソリンスタンド)を継がざるを得なくて故郷に残った兄(香川照之)との関係が、殺人事件をきっかけに裁判を通してあらわになっていくのです。法廷でのやりとりは、黒澤明の「羅生門」を彷彿とさせます。法廷でのそれぞれ証言は、それぞれの思い込みやウソで本当に起こったこと(殺人か、事故か)は、曖昧なかたちで観客になげかけられます。兄弟同士で自分でも気づかなかったエゴや偽善がさらけだされ、ラスト兄弟の関係が切れてしまったようにみえたのですが‥。
 見ていない人のために書きませんが、ラストがいいです。

 設定が、どこかで聞いたような‥。自分自身と重ね合う部分もあり(ウチは長男の兄が東京で好きな仕事をして、私が家業を継ぎました)、感情移入しやすかったのかもしれませんが、よく出来ています。
 登場人物が皆自然で自分の周りにも居そうなリアルさがありながら、ドキュメンタリー的な突き放した感覚ではなく(この映画のプロデューサーの是枝監督作品のような醒めた感覚と違い)、しっかり熱い人間ドラマになっている。映像にリズムがあるし、画面の切り取り方もうまい。

 主演のオダギリジョーはいつもながらいいですし、香川照之が小市民的な弱さとずるさが出ていて出色です。検事役のキム兄(木村拓一)もなかなかうまくて驚きました。

嫉妬心が湧く位、素晴しい出来!
☆☆☆☆.5点
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2007/3/5

日本沈没」と「日本以外全部沈没  映画

 昨日、好対照の2作を見ました。「日本沈没」(06年版)と「日本以外全部沈没」(06年作)。

 「日本以外全部沈没」は、筒井康隆が73年に小松左京の「日本沈没」のパロディで出した短編小説が原作。今、巷でチープな特撮もので話題の「電エース」などの河崎実監督作品。

 ビデオ撮り作品で、TVドラマ以下のチープな作り。演技は、型通りというか、バラエティ系レベル。「電エース」も出てくるし。くだらないと思いつつ(途中寝てしまいました)、適度に現在の世界情勢皮肉り、難民問題について面白可笑しくシミレーションして見せ、一国しか残った日本というかたちで、結局現在の米国のエゴ(超大国のエゴ)を皮肉っているともとれます。現在の環境問題への警鐘もならします!

 村野武範(TV版「日本沈没」の小野寺役)のノー天気総理や、藤岡弘(映画版「日本沈没」の小野寺役)の国粋主義者の防衛庁長官、それに我々の分身のような小市民的な役柄の小橋賢児と柏原収史が可笑しく愛らしいのです。そしてラストでしっかり感動させます。いろんな思いを最後に「小さなろうそく」に集約する力量は大したものです。
 なんかまるでティム・バートンの「エド・ウッド」の監督のような人ですね。この監督は。点数は☆☆☆!


 それにひきかえ「日本沈没」は、何を作りたいか理念がない。
 結局「日本沈没」という設定のみを利用して、ハリウッド映画のようなものが作りたかったのか、と思えます。まるで「アルマゲドン」。それも本家ほどに話ができてない。話がまだよくできていればそれなりに感動するものの、設定ありきのシナリオで、ストーリーがしっかり転がっていかない。
 なんで、あそこで草薙は柴咲と結ばれないのか?
 雷管(?)をわざわざあんなに大変な目をして設置しなければならないのか(事前に設置して埋め込めばいいんじゃない?)?
 ラストでなんであんな山奥に東京消防庁がましてや柴咲が身内を助けに来られるのか?

 でも前半の30分ぐらいの流れはよかったし、大地真央はなかなかいいし。柴咲や草薙もそんなに悪くない。撮り方もうまいなあと思えるシーンはあるのですが、結局ストーリーに理念がない(旧作は、難民としていかに日本人は生きて行くのかという日本人のアイデンティティーについての考えなどがあった。もっと重たい作品だった気がする)。

 この監督は、画作りはアニメ風に緻密なので、次回作を見たい気はします。前作「ローレライ」もそうだったけれど、またストーリーで落胆しそうですが。点数は☆☆。
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