2009/1/31

スウィート・ノベンバー  映画

 昨日WOWOWでやっていて、シャーリーズ・セロンに惹かれて留守録。
 今朝、鑑賞しました。意外と拾い物。☆☆☆.5.

 キアヌ・リーブスって、ちょっと「素」な感じがあって意外といい役者だなと思いました。気合が入っている顔と、切なそうな顔がなかなか女心をそそるのかななんて見ていました。
 シャーリーズ・セロンが可愛くて、彼女を見ているだけで楽しい映画でした。

 見ながら、去年の「僕の彼女はサイボーグ」を思い出しました。どちらもとても可愛い彼女が突如としてできちゃうわけですから。
 ただこちらが上手いのは、そのからくりが考えさせられ、納得させられること。最初は、人助け+自分の生きがい(?)で行なっていた「不幸な男を甦らせるボランティア」が、真剣になってしまい、不幸な結末を‥。という感じで、その辺も「僕の彼女ー」と一緒であるが、こちらは人生を良く見つめています。ラストは、韓国映画のような奇跡は起きません。だからこそ彼女は、永遠の存在になる‥。

 脇役も素晴しく、よくできてた映画でした。エンヤの挿入歌はそれが流れるだけで、切ないものを感じさせ、ちょっと卑怯だなとも思いました。

 来年できる村上春樹の映画「ノルウエーの森」もせめてこれくらいのレベルは最低超えて欲しいです。関係ないけど、「ノルウエーの森」をすこし思い起こさせる映画でした。


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2009/1/30

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0  映画

 先日、レンタルビデオ屋に行ったとき、見たい新作が借りられていて、仕方なく何気にアニメコーナーをみたら、押井守の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の「Ver.2.0」なるものを発見。CGで作り直した箇所があったり、音声をまったく入れ直したとのこと。Ver.1(というのか以前出ていたもの)は持っているのですが、気になり早速借りて見る。

 見ると、「蛇足だな‥」と思いました。わざわざ作り直す必要があったのか、と。

 でも、持っているVer.1と見比べると‥。 

 考えを変えてしまいました。いろんなCGに見慣れた目には、やはり10年以上経つと霞みがかかったようにモヤっとした映像に見えてしまいます。音声も。
 それで、改めてVer.2.0を見直すと‥。なるほど、今の目に耐えうるクオリティーだと分かりました。その辺をよく押井守は分かっていたんですね。

 Ver.1のほうに特典として押井守のインタビューが載っていて読んでみると、「実写のようなリアルを求めているわけではない、実写よりアニメの方がよりリアルだと思っているから。リアルかどうかよりもどれだけ情報量を入れ込めるかを考えて作っている」というようなことを言ってました(かなりの意訳ですが)。そうなんですね、もう一度作り直した理由は、情報量をもっと上げる点だったのですね。その意味ではなるほどと思いました。

 もう別な作品なのだと思いました。


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2009/1/27

キネマの天地  映画

 WOWOWで先日、早朝やっていたのを見つけ、思わず見入ってしまい、最後まで見てしまいました。何度見ても面白い。渥美清が泣かせます。

 今回見たら、今では山田組常連の笹野高史が、ワンシーン出ていました。渥美清と落語の小話のような掛け合いを見せて笑わせます。当時舞台中心で「上海バンスキング」で忙しかった時期ではと思いますが。それこそ山田テイストにぴったりの役者。

 何度か見直していますが、いつも思うのは、セットなど美術が貧弱で、損している点です。
 戦前の映画制作風景のセットはあんなに貧弱だったのかもしれませんが、撮影所全体の作りや渥美清たちが住んでいる長屋セットがもうすこししっかりしたものだったらと悔やまれます。夜空に上がる花火のシーンも痛々しい合成ですし。それらが映画自体を安モノにしてしまうことを山田洋次は気にしなかったのでしょうか。予算やスケジュールの関係もあったのでしょうが。残念です。

 またこれは、「蒲田行進曲」の裏バージョンのような設定なのが、今回気づきました。「蒲田行進曲」は、つかこうへいの原作でしたが、蒲田=松竹なのに、なぜか内容は「東映大部屋残酷物語」のような内容。それで、山田洋次は本来の「蒲田行進曲」として「キネマの天地」を松竹・鎌田を舞台に撮った。それは、公開当時から聞いていましたが、よく見ると設定も「蒲田行進曲」から影響を受けている。
 それは、主人公・小春(有森也実)の母は旅芸人の看板女優で、やはり看板男優の子(小春)をはらんで、捨てられる。それを馬の足役だった渥美清が、それを承知で大好きだった母と結婚する。その後、母は死に、渥美清は自分の子として小春を育てる‥という設定。これはまさしく「蒲田行進曲」の銀ちゃん、小夏、ヤスの関係。その子どもの名前が「小春」なんですから、「蒲田行進曲」の「小夏」を意識しているに違いありません。それこそ「蒲田行進曲」の後日談のような設定なのです。(ヤス役の平田満も小夏役の松阪慶子も出ています)

 その上、この設定がラストこの映画に生きてくるのです。劇中劇(映画のなかで映画を撮影している設定)で、小春の役は旅芸人。地方の大ダナの若旦那と恋に落ちる。若旦那は駆け落ちしようと言うが、小春の旅芸人は、若旦那を不幸にするだけだと首を横に振って断るー。このシーンの演技に監督からダメ出しが出て、撮休になる。それで途方に暮れる小春。その小春に、父の渥美が、演技のアドバイスをしながら思わず内緒にしていた生い立ちを話してしまうのです。ここが泣けます。あくる日、小春は、自分の母を思いながら、そのシーンを演じるのです。一発でOKになります。またここの有森也実の演技も泣かせます。

 「蒲田行進曲」を下敷きに、山田洋次流の「蒲田行進曲」の答えを見た思いです。



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2009/1/22

オバマさん  政治

 昨日の大統領就任演説の訳が全文、新潟日報の朝刊に載っていました。

 読んでみるとなかなか感動的で、米国の沈滞した気持ちを鼓舞する内容でした。しっかり歴史を踏まえて、今いる米国国民の位置を確認し、その上で困難に立ち向かえる勇気を与える。
 やはりアメリカは民主主義の聖地ですね。理想が現実政治に素直に反映されている。

 演説自体が、ひとつの「コラム」のように魅力的な文章でした。
 昨年のキムタクのTVドラマ「CHANGE」でもこれくらい理想を吐いてもよかったのに。

 米国では、実際の大統領が、映画を見ているような演説をしている。いやはや凄いですね。

 それに引き換えわが国は‥。漢字テストをしているのですから‥。
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2009/1/14

僕の彼女はサイボーグ  映画

 監督は、「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」のクァク・ジェヨン。

 この監督もワンパターンという意味では、自分の世界を確立している点で作家性があるのかも知れません。半分冗談ですが。

 評判がいい映画で、とても見たかったのですが、イマイチでした。
 もてない男のオタク映画のような内容で、「出会い」をスッとばし、恋愛関係になりたい願望のオタク映画。本来「恋愛もの」って、出会いから恋愛に落ちてゆく過程が面白いと思うのですが、それがない。
 全然もてなかった未来の死にそうな80歳の自分が、唐突に現在の自分へ慰めのようにかわいいサイボーグ(綾瀬はるか)を送り込むのです。

 綾瀬はるかはエバンゲリオン風の容姿でこれがよく似合っている。サイボーグの演技はなかなかいいです。そのサイボーグとの擬似恋愛が中心になるわけですが、それが中途半端に終わります。それでまたこの監督特有の(ワンパターンの)エピローグがあるのです。それでこのエピローグで泣かせるという寸法。

(まだ見ていない方で、これから見る人はここからは「ネタばれ」なので読まないように)

 ラストはサイボーグは死に、なぜかサイボーグそっくりの130年後の彼女(綾瀬はるか)が、サイボーグの記憶と感情を受け継いで、もてない「僕」がいる現在に来て、そのまま居残りハッピーエンドになるのです。画的には、同じ綾瀬はるかなので、なんとなく見せますが、普通考えたら「あれっ??」と思いませんか?これはこの監督の得意技(?)。「猟奇的な彼女」でもそうですし(この映画ではそれなりの葛藤があった)、「僕の彼女を紹介します」でもやっていたと思います。ルーツはこの監督が影響を受けたという岩井俊二の「ラブレター」だと思います(「ラブレター」でも、最初に出てくる中山美緒とラストの中山美穂の役は違う人物なのに、なんとなく亡くなった元彼と思いが通じたように終わる。最初の方の中山美穂の思いは??)。
 よい方に考えれば、意識の普遍性とか、魂の輪廻とか、個人を超えた魂のつながりを描きたいのかもしれませんが(この監督の「ラブストーリー」は、恋愛を成就できなかった親の思いをその子どもの代に結ばれる話だし‥)、対象がいつの間にか替わっているのは、ちょっとおかしいと思うのですが。

 綾瀬はるかのサイボーグぶりが一番の見所。彼女の表情を楽しむ映画なのかもしれません。文句を言いつつラストの涙目の彼女のアップはグッときます。
 相手役の小出恵介のダメ男ぶりも良かったです。

 驚くのは100%日本映画でありながら、監督が違うとこんなにパワフルな映像が日本でも作れるのかということです。CGもふくめ、街中でのカースタントなど日本映画にないテイスト。 ストーリーをつっつくと大甘でやってられないと思えるのですが、それなりに見せる力量は大したものです。

 私も毎回文句を言いながら、意外とこの監督の新作を楽しみにしていたり‥。
 ☆☆☆。


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