2009/3/27

闇の子供たち  映画

 阪本順治監督の昨年の映画。これも見たかった映画。
 「カメレオン」に続いてよく撮ったものだと思うが、タイのロケを考えると以前に撮影が終了していたのかもしれません。

 いや〜重たい。
 作品としては、久々に阪本順治監督らしい、不細工な、イビツな、でも、ドカっと生肉を置いたような映画。

 タイでは、臓器売買は聞いたことがありますが、幼児売春が行なわれているという事実は、あまり知りませんでした。その意味では、スタローンの「ランボー 最後の戦場」と同様に、事実をまず世間に知らせることを目的としている。ただ、スタローンの映画とちがい、こちらの映画は、矛先が作り手側の日本人へ、ひいては、幼児売春ではないにしても、売春ツアーに行ったことのある日本人男性に矛先が向いているのを感じます。

 映画を見終わった後に、時限爆弾のように、後で段々効いてきます。

 映画の質より、メッセージを優先した結果、映画としてちょっとヘンテコな映画になりましたが、阪本順治監督の作家良心を感じる力作でした(撮影では、子供たちに影響がないように、大人と別に撮ったり、かなりの配慮をしたそうです。監督自身失語症になるくらい精神的にも大変だったそうです)
 「カメレオン」より、こちらが彼らしい映画でした。

 でも、ラストの主題歌の桑田佳祐の歌をどうなんだろう?チョット変。
 ☆☆☆☆。


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タグ: 阪本順治

2009/3/25

ザ・マジックアワー  映画

 三谷幸喜の「映画愛」に溢れる作品でした。映画の裏方や映画の撮影現場が出てきます。それに故・市川昆も出てくる!

 劇中劇映画が「カサブランカ」を真似た映画。これがなかなか楽しいのです。

 前作の「有頂天ホテル」より、映画らしいつくりになりましが、まだ舞台っぽいのが気になります。その上この舞台っぽさが、この映画をダメにしているように思えます。

 トップシーンのホテルの建物といい、素晴しい街並みのセット。俯瞰カットには、電線まで、リアル張り巡らせているのが分かります。CGをうまく配し、リアルな空をそこにはめ込めば、セットとは思えない素晴しい街並みになったことでしょう。でも、空は書き割り風。あえてリアル感を否定しているのです。
 台詞で「映画のセットのような町」と言うシーンがあるのですが、それをそのまま出してしまっています。それでは舞台と変わらない。映画にする意味がないと思えるのですが。
 町はリアルに描くべきでした。その上で、本物っぽいけれど、全体の街並みの雰囲気が「映画のセットみたい」になればよかったのです。結局「映画のセットのような町」が「セットにしか見えない町」になってしまいました。 

 この舞台的な雰囲気によって、すべて作り物っぽい映画になってしまいました。室内のセットもよくできてるのですが、役者のトーンといい、全て舞台劇のように人工的。

 話もちょっと中途半端。

 この話のキモは売れない役者、佐藤浩市が、少年時代に憧れていた一作で消えたスター(谷原章介)と年を取ってから出会うシーンだと思います。まるでティムバートンの「エドウッド」のジョニー・デップとマーティン・ランドーの関係を彷彿とさせるいいシーン。銃の扱いもいいアクセントになって名シーンになっています。

 でも全体のストーリーは、舞台なら勢いで見られますが、映画としては無理があります。どう考えても佐藤浩市は途中で気づくはず。それに気づいたほうがいいのでは?とも思えます。気づきながら、あえて気づかないフリをして、自分の役柄にハマっていくほうが、深くなるのでは?
 ラストの「デラ富樫」(伝説の殺し屋)も簡単に逃げてしまうし‥。西田敏行はいつもよりシリアスに演じていいのですが、他の役者が舞台喜劇的な演技で残念。西田が本当に恐い人間と思わせれば、ラストのどんでん返しも生きたと思います。

 役者では、妻夫木聡が良かったです。表情の変化が楽しい。佐藤浩市との掛け合いも面白い。

 三谷作品は前回の「有頂天ホテル」もそうですが、もう一歩で傑作になるのに‥、と思ってしまいます。やはり三谷幸喜は脚本家に徹して、ちゃんとした映画監督が撮ったほうが面白くなったのでは。


 でも色んな映画のパロディが見られて、それなりに面白い映画でしたが。見ている間はバカ笑いをしながら見てしまいました。(とくに「カット」の話は笑える。)
 それだけにすこし残念な映画。

☆☆☆。


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2009/3/25

おくりびと  映画

 ようやく見ました。 

 確かに面白い。
 米国アカデミー賞外国語映画賞を取ったので、へんなバイアスがかかって見てしまいます。まっさらな状態で見たかった気がします。

 出来は確かにいいですが、いつもの滝田洋二郎監督の丁寧な娯楽作品のひとつにすぎないと思います。本人もそう思っているのでは。これを評価するなら、他の作品ももっと評価してくれ、と監督は言いたいことでしょう。「新宿鮫」や「僕らはみんな生きている」「病院へ行こう」など、よく出来てました。

 今回は、企画、題材の勝利でした。それと、シナリオ、音楽、演出、役者、それぞれがきっちり仕事をして、しっかり落ちるところに落ちてゆく心地よさ。100点は取れないけれど、80点は取れる堅実さ。

 変な、賞取り狙いの臭さもない。しっかり娯楽映画に徹していて。次回作「釣りキチ三平」も娯楽作品としてしっかり楽しませてくれるでしょう。
 ☆☆☆☆。


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2009/3/18

越淡麗のお酒  お酒

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 先日の「酒の陣」で、いろいろ飲んだなかで、値段も含めてコストパフォーマンスが高いと思えたお酒がありました。三条市のとなりの加茂市にある蔵元(株)マスカガミさんの無濾過しぼりたて生原酒 純米吟醸「春の陽に」(720ml ¥1,575)です。

 このお酒は、新潟の新しい酒米「越淡麗」で仕込んだお酒です。
 この「越淡麗」は、新しい酒米ですので、私自身の印象ですが、出来にかなりバラツキがあるように思います。同じ蔵元でも、吟醸はいい出来なのに純米大吟醸は、ちょっとバランスが悪かったり、味が乗りやすいのか、全体に締まりがない味だったり。あくまでも私自身だけの印象なのですが。なかなか蔵元さんも「越淡麗」の良さを引き出すのに少し苦労されているような印象がありました。

 そのなかで、今回の「酒の陣」で試飲したマスカガミさんの純吟生原酒「春の陽に」は、香りといい、味といい、バランスがよく、少し甘めながら、しっかり切れがよい、いいお酒に仕上がっていました。値段も720mlで、¥1,575とそれほど高くありません。

 早速注文して、昨日入荷しました。是非、ワンランク上の晩酌酒として、お仲間と飲まれるときに、ご検討ください。
 越淡麗らしい、いい味が出ていますので、是非ご賞味ください!
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   無濾過しぼりたて生原酒 純米吟醸「春の陽に」 720ml ¥1,575
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2009/3/16

にいがた酒の陣2009  お酒

 昨日は、「にいがた酒の陣」に行ってきました。カミさんと子どもを連れて行きました。今年で6回目で、回を重ねるごとに大盛況になってきたように思います。今回は、一昨日の土曜日で3万5千人が来場したとか。昨日は日曜でしたので、それ以上に入場したのでは、と思います。

 新潟県内約90蔵元が500種類の清酒を出品しているとのことです。もう全てを味わうことは無理ですので、私は、取引先の蔵元を中心に回りました。
 カミさんと子どもはお昼すぎに帰ってしまい、ひとり残されて私は、一緒に来ていた仲間と結局飲食ブースに腰を落ち着けてしまい夕方まで飲んでいました。

 やはり、新潟のお酒は美味い!とつくづく思った一日でした。日本酒バンザイ!

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三条の蔵元「福顔酒造」さんのブース。右側は営業の神保さん
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