2010/5/31

「レイン・フォール/雨の牙」  映画

 昨年の椎名桔平・主演の映画。ゲイリー・オールドマンも出ている日本映画。
 監督がオーストラリア出身のマックス・マニックスという人で、予告編を観たときは、日本映画らしくない洋画系の画質で期待が大きかった作品でした。ハリウッド風の画質で日本を撮る、それもアクションもので。これは、ひょっとして、いいかも。と思っていました。

 出だし好調。東京が、邦画らしくなく切り取られていいのです。夜の東京の空撮が素晴しい。それから、最初の殺人までは、素晴しい。
 でも、それからが‥‥。どうなってんの?という映画でした。

 日本版ジェイソン・ボーン(映画「ボーン・アイデンティティ」)にしたかったのか、似たようなつくり。ゲイリー・オールドマンまで呼んできて、画作りは素晴しいのですが、ストーリー運びがだるいのです。途中眠たくなる。おまけに、内容もちょっと変です。いくらプロの殺し屋(椎名桔平)でも、良心の呵責もなく殺した相手の娘(長谷川京子)と逃避行するというのはどうなんだろう。それに大した情報とも思えない(高官とヤクザの癒着と談合?)内容の漏えいで、CIAまで出てきて人を何人も殺すのは??な話でした。

 映像の雰囲気は素晴しいので、あまり出番のない清水美沙なんて、ドキっとするほどいいのですが。主役以下、どの登場人物にも感情移入ができないのは、話がお粗末すぎるからですね。多分、参加した役者たち自身(オールドマンも含め)は、充実した演技をしたと思っていると思います。いい仕事をしたと。

 画は素晴しいけれど、話がとろいのです。ダメ映画でした。☆☆。

 
 昨日は、それ以外にツタヤディスカス(最近はまっています)で借りた「トカレフ」(阪本順治監督)を観ました。

 久々に見直して、やはり傑作だと思いました。

 今までのこの手の映画ではありえないことをことごとく意識的にやっていったように、改めて見ると思います。書き込みが足りないようなシナリオも、注意深く観ると映像で確かに伏線が貼られているのです。

 それに、これは、確かに男なら感じる映画だな、と思いました。わが子を誘拐殺害された夫(大和武士)、それも誘拐現場にいながら誘拐されてしまう。呵責の念。妻にも責められて。
 また、その妻(西山由海)が美人で、子どもの葬式での喪服姿が、無駄に美人で目立つのです(もっと美人でなかったら悲劇はなかった‥)。
 それを遠くで見てる真犯人(佐藤浩市)。

 その後、別れてしまうのですが、その別れた妻が、真犯人の佐藤浩市と結婚して子どもを生んでいるのです。

 そして男同士の決闘です。もう妻を取り返すとか、死んだ子どもの復讐でもない、どちらもトカレフ(普通ありえない。それぞれが両方とも偶然トカレフを手にするのです)を持って、男としての尊厳を賭けて決闘するのです。

 リアルな銃操作に、リアルな弾着エフェクト。
 ちょっとないアクション映画だったな、と改めて思いました。

 「トカレフ」とタケシの「ソナチネ」は、私のなかでは、傑出したアクション映画だと思っています。
 それに比べ、期待大だったのにだらしない「レイン・フォール」でした。



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2010/5/20

おとなの落宴  お酒

 昨日は、三条まちなか落語会が主催する「おとなの落宴」に行ってきました。これは、三条の中心地で、昔からの花街として県内でも有名な繁華街で、三条別院の門前町として栄えてきた本寺小路を、落語を通じて活性化を図ろうと、本寺小路とその周辺の料理屋の若主人たちが行なっているものです。
 落語を聴いて、その後に落語家さんを囲んでの酒宴もついて、7,000円です。料亭の豪華料理でお酒も飲み放題、それで本物の落語を生で聴けて、尚且つ、落語家さんと懇親を深めることができる。7,000円では、安すぎると思える企画です。

 昨日は、本寺小路の中間にある青玉小路にある料亭「福海老」さんが会場でした。落語家さんは、今売り出し中の実力派・春風亭一之輔さん。私は、開演間際に会場に着いたのですが、運良く、まん前が空いていました。一番前で落語が聞けました。とても通る声で、なかなかリズムのある話し方で、アッという間に噺の世界に引き込まれました。まだ二ツ目の一之輔さんですが、この実力は、真打もすぐではないかなと思いました。

 酒宴では、一之輔さんと同じテーブルというまたまた幸運をもらいました。酒宴では、普段着に着替えて出てこられた一之輔さん。まったく雰囲気が変わり、ちょっと海老蔵風なイケメンの若者になってこられてビックリ。落語を話されているときより一回り小さく見えるのも驚きました。落語を話されているときは、凄い迫力で体がでかく見えるのでしょう。

 生の落語は、面白いです。それに福海老さんの料理も大変美味しく、落語と料理を堪能しました。
 
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2010/5/15

三条祭り!  

 昨日から、地元のお祭り、「三条祭り」が、始まりました。

 今日は、そのメインの大名行列がありました。うちの中一になる息子も、4年生まで「お鷹持ち」(鷹匠です)で行列に参加していました。私もいつもその付き人で出ていました。
 息子が小学校を卒業したので、私もお役御免なのですが、今回、人手が足りず、急遽出ることになりました。12時〜15時ごろまで行列に参加していました。

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 上の写真は、出発前の鷹匠の面々です。下は小学2年から上は4年生まで。まだ元気に写真を撮られていました。これから約3時間歩くのです。それもいつもと違う歩調で(時代劇の大名行列で歩く歩き方です)。
 初めて参加の2年生の男の子がいました。勝手がちがって思うようにならないこともあったようですが、見事無事大役をはたしました。

 昔、息子が初めて参加したころを思い出して、懐かしくて、私自身も楽しんで歩きました。
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2010/5/15

「プライド」  映画

 監督が金子修介という安心ブランドだったので、見てみました。
 ☆☆☆.5。

 話の内容といい、シナリオといい、映画というより、TV向きなお話。

 でも、映画の匂いがするのは、この監督の力だと思います。結局、見せる部分を手を抜いていない。きっちり見せる。

 主演のステファニーという子は初めて見ましたが、演技以前の演技力ながら、その辺が、ある意味ドキュメンタリー的で、表情の変化をうまく映像で切り取っていて引き付けます。歌もオペラシーン以外は実際に歌っていますし。歌いながら呼吸をする表情がなんとも色っぽい。
 素人の素材の良さが出るのもTVドラマ的。まあS40年代の東宝の青春もの(森谷司郎、恩地日出夫ものなど)は、主人公の素人っぽさが初々しさになり、作品自体の活力になっていたのと似ています。

 かたや相手役の「愛のむきだし」の満島ひかりは、またこれがいい意味で力の入った演技を見せ、好対照で面白い。

 脇を固める及川光博、高島礼子、五大路子、それに渡辺謙の息子の渡辺大も含め、ありえないぐらいマンガ的でリアルじゃない人物を血の通った人物として演じていて楽しいのです。ミッチーのパパ役の鹿内孝なんてクサっくてこの映画にピッタリでした。

 そんな、お膳立てもばっちりのなかで、映画的なのが、この主役二人の歌を歌うシーン。もう、見ながら歌の素晴しさ自体に感動させます。この辺が映画とTVドラマの違いだな〜と見ながら思いました。

 くさいけれどとても映画の匂いのする作品でした。さすが金子修介です。

 そういえば、金子のお気に入りなのか映画「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」で主演した新山千春が、キラリと光る脇役として友情出演していました。


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2010/5/13

「それでも恋するバルセロナ」  映画

 ウデイ・アレンの映画「それでも恋するバルセロナ」を見ました。

 「インテリア」あたりまで、好んで見ていましたが、最近とんとご無沙汰のウデイ・アレンでしたが、なかなか楽しめました。
 語り口滑らかで、編集のセンスもあり、スペイン風のノリノリの音楽で、うまいもんだと思いました。三角、四角関係で、男女のちょっとやばい話にもなりそうなのに、なんか軽快で、ちょっと楽しい。トリフォー映画風のみょ〜に冷静なナレーションが入ってきて、トリフォーばりに濃厚な血の出るような重たい男女関係が綴られると思いきや、なかなか軽いのです。

 出て来る登場人物も、以前同様のウデイ・アレン映画でよく扱われる芸術家関係で、芸術家に憧れながらなかなかなれない芸術家志望の女の子(スカーレット・ヨハンソン)とか、もう生まれたときから才能のある女性(ペネロ・ペクルス)とか、その逆の堅物の旦那とか、30年前と変わらないウデイアレンの登場人物ばかりだな、と思いました。

 これでアカデミー助演女優賞を取ったペネロペ・クルスですが、確かになかなかの存在感。私が一番感心したのは、そのキレかた。スカーレット・ヨハンソンが、画家(「ノーカントリー」の恐い殺人者を演じたハビエル・バルデムが、色気たっぷりの色男を演じています)とペネロペと三人で暮らしているのですが、その関係を解消すると言い出したときのペネロペのキレかたが恐い。
 このキレかたは、必見です。

 まあよく出来た恋愛喜劇でしたが、本人(ウデイ・アレン)が出ていなくて自虐的でないせいか、昔の作品(「アニーホール」、「マンハッタン」)のようなロマンチズムを感じる作品ではなくなっている気がしました。ちょっと残念。☆☆☆。


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