2012/2/14

「英国王のスピーチ」&「オーケストラ!」  映画

 アカデミー賞の季節になりました。今年の作品賞はどれに決まるか楽しみですね。

 昨年の作品賞だった「英国王のスピーチ」ともう一本映画「オーケストラ!」の二本見ました。

 「英国王のスピーチ」
 ☆☆☆.5。

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 芸達者揃いで、結構楽しいし、演出も端正。アカデミー賞作品、監督賞も頷けます。が、なんか抜きんでたものがない。あえて言えば、コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュの関係がけっこうスリリングというか、面白い。ジェフリー・ラッシュは、まったくの権威のない言語聴覚士で、売れない役者で、それを調べた大司教がいぶかる。それにめげず、ジェフリー・ラッシュが自らを訴える。それをコリン・ファースが受け入れる。この辺が人間っぽくてよかった。それとラストのスピーチが見所。

 作り込みは素晴しいけれど、ドスンと心に響くものが弱かった気がしました。


 それにひきかえ、映画の出来としては決して良くはないけれど、映画的な面白さがあって感動してしまうのが「オーケストラ!」。一昨年公開のフランス映画。原題は「Le Concert」。

 ブレジネフ時代にボリショイオーケストラの指揮者を解任され(西側よりだということで)、いまではボリショイ劇場の清掃人として働いている主人公が、たまたまフランスからの公演依頼を盗み見して、ボリショイ楽団になりすまして30年ぶりにオーケストラを集めてフランス公演をしてしまう、という話なのですが、かなり無理があるのですが、映像や台詞の力で見せてしまう。台詞がまさに芸術家ならでは、と思える名言が数多く出てくるのです。演奏もリアルで素晴しい。

 ラストの演奏は編集のうまさもあって臨場感があり素晴しいのです。それに映画的なマジックを挿入して、素直に感動してしまう。キーになるバイオリニストがメラニー・ロラン。やたら美しい。

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 久々に映画のマジックに翻弄された作品でした。☆☆☆☆。

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