2013/10/4
「007 スカイフォール」 映画

ようやく見ました!巷の評判は上々で気になる作品でした。
よくできています。ツボの抑え方もいい。皮肉の効いた台詞が楽しいし、スタイリッシュな格闘シーンは楽しめるし。けっこう現代は007が生きづらい時代なのも前作同様というかそれ以上、MI6不要論まで議会に掛けられる。
で、そのなかでMが混迷した現代こそ必要であると説くなかで議会内での銃撃戦。いわば英国の中心でテロに会うのです。MI6の本部もその前に爆破されるし、テロが当たり前の世界でいかに007が戦うか。これは面白いと思いました。
今回の悪役も素晴しい。けど、収拾の仕方が好みが分かれそう。
私は、後半のスコットランド(スカイフォール)のシーンは、風景といい、人間関係のねちっこさといい、「007映画」に見えなかった。まあ、ダニエル・クレイグになってからのMとのセンシティブな関係を清算し、あらたな「007」になるには必要な通過儀礼だったのかもしれませんが。
期待が大きすぎましたが、よく考えられている007映画としては評価します。
☆☆☆★★(☆=20点、★=5点)
今回のボンドガールは確かにジュディ・デンチだったんですね。

2013/10/2
「かぞくのくに」 映画

この映画は、やはり劇場で見るべき映画でした。レンタルで自宅で見るには、画面以外に見える自分の日常が邪魔をしてしまって映画にのめり込めない自分がいました。
☆☆☆★★★+★/2。
後半に行くにつれ、じわじわと胸に迫るものがありました。ラストも切ない。
安藤サクラは去年これで女優賞を総なめにしたようですが(それには文句はありません)、私は宮崎美子が良かったです。敵のように憎いだろう北の担当者(「息もできない」のヤン・イクチュン)にスーツやお土産を用意する気持ちが切なかったですね。
演技過多になりがちな題材ですが、落ち着いた描写でよかったです。それがじわじわと切なさがこみ上げてくるのです。奇跡は起こらないのです。これが現実ですね。現実の切なさです。
やはり劇場で見るべき映画でした。
