2014/11/15

「裏切りのサーカス」  映画

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 「誰よりも狙われた男 」が面白かったので、同じ原作者(ジョン・ル・カレ)で、WOWOWで以前録っていたのを思い出し、探して鑑賞。
 これは、面白い。

 なかなか話が入り組んでいて、なおかつ回想と現実が区別がつかなかったりと、ビデオだったんで巻き戻したりして理解できましたが、劇場だと、最低2度は見ないとわからないかもですね。そんなに難しい話ではないのですが、複雑なのですね、スパイものは。

 007のMI6(イギリスの諜報部)の話で、冷戦のまっさかりの70年代前半の話。

 結局、引退に追いやられていたゲイリーオールドマン(主役)が、復帰するまでの話というべきか。

 多分、MI6の全盛期と思われる時代のパーティのシーンがうまく使われていて、この映画に深みを与えていて、このあたりがうまいですね〜。なんともいろいろな味わいを話が進むにつれ味わわせてくれる。

 ゲイリーオールドマンが、抑えた演技で、なんともスパイの黄昏を表現していていい味です。怪演ばかりがいい演技ではないのです。

 リアル007の実態を堪能しました。

 ちなみにゲイリー・オールドマンが使う銃は、映画「007」と同じワルサーPPK。MI6御用達の銃なんですかね?それとも007に敬意を表してかな?

 ☆☆☆☆(☆5個で満点)
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2014/11/15

「美女と野獣」  映画

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 先週の日曜日、にいがたのイオンシネマで鑑賞。

 けっこう面白い。よくできています。
 監督が「大魔神」のオマージュだとかなんとか言っているというのを目にして見る気になったのですが、確かに「大魔神」です。そこがまたよくできている。

 王子が野獣になった経緯(ディズニーとは違う)が丁寧に描かれていて、なるほどと思いました。なんか王子がかわいそうになる話。王子が悪いのでなく・・・(内容は伏せます)なんですが。

(ここからネタバレ。これから見る人は読まないこと)
 で、この話全体が、母親が子供たちに聞かせるという形式になっていて、母親が主人公のベルで、旦那が王子だったんですが、そのまま本当の話として観客は受け取るのもひとつですが、私はまったくの母親(主人公)の創作だったとも思えました(あくまでもこの映画のなかでですが)。

 するとこの話は、性的に欲求不満の妻の気持ちが表れているのでは?とか旦那は優しくて「いい人」なんだけど、なんかもの足りなさを感じている表れでは?とか思えてしまいます。
 そう感じるとあの王子の呪いも先妻の気ままさが招いたものだし、王子は被害者だし。

 そう思うと女性優位な映画だったんだと改めて感じたりと。良からぬことを考えてしまいました。

 ディズニーほどの感動はないけど、ほのぼのとした味わいで、まるで「大魔神」のような特撮ものとしても面白く、よくできたCGを堪能できました。主人公の二人もほどほどによかったですし。
 ☆☆☆★(☆5個で満点 ★は☆の半分)
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2014/11/10

「誰よりも狙われた男」   映画

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 2014年2月に急逝した名優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作。ホフマン演じるのは、ドイツのハンブルクの諜報機関でテロ対策チームを率いるリーダー役。イスラム過激派として国際指名手配されている青年に目をつける。彼をわざと泳がせることで、テロへの資金援助に関わる大物を狙うのだが。ドイツ警察やCIAも動き出し、結末は……。

 面白い!。☆☆☆☆。(☆5個で満点)

 フィリップ・シーモア・ホフマンがあのダブついた体型で、ヘビースモーカーで、酒ばかり飲んで、どう見ても格好悪いのですが、この映画のなかの彼はものスゴくカッコいい!誤解をおそれずに言うなら、役者として一番あぶらの乗った状態で逝ってしまい役者としては最高だったのでは?忘れられない役者になりました。

 スパイ映画でありながら、誰も死なない、誰も拳銃を撃たない、派手なアクションシーンは皆無。でもこの緊張感、その上とても暴力的なものを感じさせます。

 カタルシスがない映画で、見終わったあとに徒労感が残るのです。それが現在のテロとの戦いの現実なのですね。
 ラストシーン、ホフマンが車を降りる。カメラはフィックスで降りたあとの座席を数秒映って、そのあとクレジットタイトルが出てきますが、あのなんとも落ち着かない間がいいです。
 「カタルシスのなさ」までもカッコイイ。

 プロの仕事ぶりというところでは、映画「マイアミバイス」を思い出しました。チームがまるで家族のよう。ホフマンの右腕(?)の女性(ニーナ・ホス)がいい味出している。恋人でもなく、友人でもなく、同僚または部下なんだけど、もう長年連れ添った妻のような、で、妻ほど面倒くさくなく、気持ちをわかってくれる。そんなことが仕草で感じる。

 CIAの女性(ロビン・ライトがクール!)もすごい。アメリカのいやらしさがよく出ている。目的は「世界平和」。そこには一点の曇りもなく言い切る厚かましさ。その言葉をホフマンがクライマックスで使う。皮肉まじりに(このへんも面白い)。

 弁護士の女性(「ミッドナイト・イン・パリ」に出ていたレイチェル・マクアダムス)は、まあ〜普通なんだけど、なかなか色っぽい。人権派の素人さんという感じがよく出ている。で、ホフマン側に取り込まれる。ラストのあの騒ぎ方が見事でした。止める男性に引っ張られて、もう服から胸がはだけるのでは?と思うぐらいの勢いで。あのシーンが彼女の名シーンだと思います。

 というわけで、出てくる女優陣も素晴らしい。

 と、好きなことを書きましたが、なかなかカッコイイ映画でした。

 ただ一点、気になったのは、ドイツのエージェントは、英語を日常で話すんかい??
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