2015/9/25

「天空の蜂」  映画

 堤幸彦は、やっぱりうまい監督だと改めて感心する。重厚さはないけれど。

 想像してたよりウエットな、感情的な映画でビックリ。まあ東野圭吾だからいろいろと入り組んだ人間関係なんだろうなと思っていたが。
 このウエット感と、話の作りで、40年前の傑作映画「新幹線大爆破」を思い出した。

 ただそのウエット感にやられた。後半涙が止まらない。子供を使っちゃあ「おとうさん」は泣いてしまいます。

 話は、結局、沈黙の大衆について矛先を向ける。自らは何も語らないが、簡単に個人を血祭りにあげる無自覚な大衆。そして、この映画のことでマスコミが書いている昨今のような原発の危険の告発とはちょっとちがうと思った。どちらかというと、原発の堅牢さを認めつつ、テロに対しては穴だらけの構造、警備に警告をしている。

 あとは、堤幸彦らしい配役が、けっこうつぼにはまって面白かった。仲間由紀江がなかなかいい。切なさがいい色を添えた。変な刑事も「トリック」にあった気がするが、それもけっこうハマっている。あと佐藤二朗もいい。それに江口洋介の妻役。なんかリアル。ただラストの気持ちが変わってからを考えるともう少し見た目のいい人にしたほうがとは思う。
 もっくんも、なぞの人物でなかなかよかった。結局彼が主役だった。で、泣かせる。ちょうど「容疑者X〜」の堤真一みたいに。

 綾野剛は「カーネーション」以後では一番よかったかな。彼の役は、生年月日が私と二日違い。年が一緒でした。

 CGはよく頑張っているけれどハリウッドほどにはいかない、お金のかけ方が違うんだろうね、残念ながら。

 ☆☆☆★★★。


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2015/9/24

「テロ、ライブ」   映画

 韓国の一昨年の映画。WOWOWで鑑賞。

 これが面白い。あまり予算をかけていなくて、話で勝負する。

 花形キャスターが、スキャンダルかなんかで降格させられてラジオパーソナリティーになっている。番組中にテロ犯から電話が・・、最初は取り合わないのが、本当に爆破が起きる。で、犯人との独占インタビューで、自らを売り、花形キャスターに返り咲くことを画策するが・・・。

 というストーリーで、ほとんどスタジオでのシーンで話が進む。

 内容は、韓国の暗部をあぶり出すもの。格差社会、賄賂天国、大統領の無策など。まるでセオル号の話を暗喩したと思える設定もあるのですが、その一年前の作品でした。韓国は病んでいるのです、それを彼らもわかっている。

 ちょっと日本から見ると話の展開のためかなりバイアスがかかっているようにも見えるけど、実際もこんなものかも、とも思える(一連の大統領が変わると前の大統領を告発するのを考えると)。

 そのうえ、上質なサスペンスものとなっている。

 面白い。韓国映画は侮れない!!
 
 ☆☆☆☆★。


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