■日 時:11月17日(土)14:00(開場)〜18:00
■会 場:陰★陽☆連絡線セッパラム文庫〔フリースペース〕
築60年以上の平屋の民家です(無料宿泊可)。
■交通 :阪急京都線「淡路駅」下車、東へ徒歩5分(大阪市東淀川区菅原5−3−4)
06−6328−1073 / 090−9882−1663
■資料代:一般500円/学生・院生200円/高校生以下無料(どなたでも参加できます)
【報告1】「アイヌ女性・部落女性・在日朝鮮人女性によるアンケート調査を終えて」
梁愛舜〔ヤンエスン〕さん(アジア女性実態調査プロジェクト代表)
アプロ女性実態調査プロジェクトは、2004年7月から2005年5月にかけて近畿圏に居住する在日朝鮮人女性の実態調査を実施した。この調査は、アイヌ女性、部落女性、在日朝鮮人女性それぞれが「自分たちがかかえる課題の解決につながる調査」を自分たち自身の手で実施するため、IMADR−JC(反差別国際運動日本委員会)と歩調を合わせて取り組んだものである。また、在日朝鮮人女性である私たち自身が、なによりも自分たちのことをよく知っておきたい、女性たちの声を集約して社会に反映していきたいという願いがあった。
在日朝鮮人女性はホスト社会と自集団内部の二重・三重の抑圧を受けてきた。しかし、これまで集団内部の女性抑圧の問題が表面に浮上することはなかった。ホスト社会に対しては、女性の問題よりも集団全体の権利擁護が最優先課題であったし、集団内部においては「個人的な問題」「夫婦間の問題」として扱われていた。ときとして女性たちの声は「味方の足を引っ張る」ことであり、「内部の恥」を曝すことであると封印されてきた。
私たちが自分たちの声を集約し課題を明らかにすることは、自らの解放のためであることはもちろんのこと、私たちが体験した差別と抑圧を、再び新しい世代に体験させてはならないと考えるからだ。実態調査に協力した818人の女性たちの姿とさまざまな声を紹介したい。
【報告2】「京野菜と朝鮮人労働者―京都市上賀茂地区を事例に―」
高野昭雄さん(京都女子中学校・高等学校教諭)
上賀茂神社で有名な京都市北郊の上賀茂地区は、
戦前期、京都市有数の朝鮮人集住地となっていた。戦前期上賀茂地区では、産業の中心がすぐき菜栽培を中心とする農業であったが、すぐき菜栽培には非常に多くの人糞肥料が必要であった。この人糞肥料を運んだのが、朝鮮人労働者であった。京都市では急激な人口増加に伴い、屎尿処理問題が深刻となっており、日稼的に屎尿汲取を行う朝鮮人労働者が増加していた。彼らは上賀茂にも集住し、家族での定住をすすめていた。そのリーダーは学区会議員選挙にも当選していた。
また上賀茂地区は、賀茂川が山間部から平野部に出てくる場所に位置し、砂利の堆積層が厚く、土砂採取業の適地となっていた。屎尿汲取業と砂利採取業の両方が行われていた上賀茂は、朝鮮人集住地となっていたのである。
本発表では、聞き取りで得た知見もまじえて、すぐき菜栽培を中心に、当時の朝鮮人労働者の置かれた状況を報告できればと考えている。
【終了後、懇親会:参加費1000円程度・学割あり・持込み・差し入れ大歓迎】
●コリアン・マイノリティ研究会●
http://white.ap.teacup.com/korminor/ 06-6328-1073 masipon@nifty.com
■第54回例会■12月15日(土) 14:00〜18:00
【報告1】「車椅子使用者とのコミュニケーションについて(仮題)」
テーヤ オストハイダ(Teja OSTHEIDER)さん(近畿大学語学教育部講師)
【報告2】「韓国における「在外同胞法」について」
金友子さん(立命館大学国際言語文化研究所客員研究員・近畿大学・立命館大学非常勤講師)
★終了後、望年会を開催します。

0