コリアン・マイノリティ研究会第55回例会
第299回在日朝鮮人運動史研究会関西部会
コリアン・マイノリティ研究会+在日朝鮮人運動史研究会関西部会
合同企画フィールドワーク「伊丹空港建設と中村地区−移転問題を通して−」
■日 時:2008年1月13日(日) 14:00〜17:00(雨天決行)
■集 合:@13:30までに阪急伊丹駅
A13:30までにJR伊丹駅
B14:00までに「伊丹市営桑津住宅集会所」
上記@ABのうちの都合の良い方にお集まり下さい。
■会 場:「伊丹市営桑津住宅」(中村地区団地)集会所
*次のサイトで地図を検索することができます
http://www.mapfan.com/
*駐車場もありますので自動車での来場も可能ですが、申し込み時にその旨を必ずお伝え下さい。
★阪急伊丹駅・JR伊丹駅下車、東に、徒歩約1km。
猪名川「桑津橋」を渡り、堤防の歩道を北に歩けばすぐに5階建ての団地があります。集会所はその北側です。
■参加費(資料代込み):一般1000円/学生・院生500円/高校生以下無料
★どなたでも参加できますが、フィールドワーク・交流会とも事前予約が必要です。
【お 話】 丹山判同(たんやまはんどう)さん(中村地区自治会会長)
【案 内】 朱 宗 燮(チュヂョンソプ)さん(中村地区自治会副会長)
【概 要】
伊丹市「中村地区」は大阪国際空港の滑走路西側と猪名川にはさまれた約3.4ha(甲子園より少し小さい)で、ほとんどが国土交通省の所管する空港・河川用地の国有地。現在、95世帯202人が暮らす。住民の約80%が在日朝鮮人である。
阪神国際飛行場建設工事(1935−37) に約700人の朝鮮人労働者らが定住し
たのが始まり。拡張工事(1940−44)に伴い、国家総動員法による強制動員が行われ、慶尚南道出身者を中心とした約1000 人の朝鮮人労働者が2棟の大きな飯場を建てて過酷な労働に従事した。飯場は解放後も労働に従事した朝鮮人が居住したが1957年に焼失した。1970年の大阪万国博覧会(エキスポ’70)のために大阪国際空港は滑走路を1本追加したが、見切り発車的に整備され、「中村地区」は滑走路に食い込むように残った。歴史的経緯や人道上の配慮から上水道・電気・電話の供給が認められたが、国は不法占拠とみなし、航空機騒音の防音工事も対象外となっていた。
住民は騒音や雨水の浸水に悩み、自治会(移転対策委員会)は環境改善を求めてきた
。2001年に国と自治会は集団移転に合意し、翌年9月に国土交通省・兵庫県・独立
行政法人空港周辺整備機構・伊丹市による中村地区整備協議会が発足し、自治会は交渉を続けた。地区に隣接した南側に住宅・事業所用地が確保され、2007年2月に完成した第1期市営桑津住宅に50世帯が入居した。残る45世帯は2008年1月に完成する第2期市営桑津住宅に入居、移転が完了すると、「中村地区」は消える。
今回の合同企画では自治会のお二人から6年間の交渉過程についてお話をうかがう。 現地を見学する最後の機会となる。
参考記事
連載「同じ空の下 伊丹・中村地区は今」『神戸新聞』
http://www.kobe-np.jp/chiiki/rensai/0202hansin/index.html
★終了後、韓国朝鮮料理「テジ」(伊丹市桑津1−1−17)にて交流会を開催します。自動車を運転される方の飲酒はご遠慮下さい。【要予約】
■主 催:コリアン・マイノリティ研究会+在日朝鮮人運動史研究会関西部会
■お申し込み・お問い合わせ(担当:藤井まで)
電 話:090−9882−1663 あるいは 06−6328−1073
メール:masipon@nifty.com

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