コリアン・マイノリティ研究会第86回月例研究会
日 時:11月25日(木)19:00〜21:00(日時にご注意!)
会 場:「・オリーブガーデン・」(06-6328-5969)
陰陽連絡線セッパラム文庫前
参加費:500円 / 高校生以下無料(どなたでもご参加いただけます)
*参加ご希望の方は、資料準備の都合上、研究会事務局までお申込を!
交 通:阪急京都線「淡路駅」東出口下車、東へ徒歩5分
所在地:大阪市東淀川区菅原5−3−10(カエルの看板が目印です)
*地図検索
http://www.mapion.co.jp/m/34.73629721_135.52297499_10/
報 告:「文化人類学的視点から見る「在日コリア系の起業家と経済活動」」
Ethnographic Inquiry to Zainichi Korean Ethno-entrepreneurialism
サラ・カシャニ(Sarah Kashani)さん(ハーバード大学大学院博士課程)
発表要旨
ビジネス情報誌『フォーブス』日本版が毎年発表する「日本の億万長者番付」における数名の在日コリア系の起業家のランク入りは注目に値する。先進国の中で起業率が低いことで知られる日本社会において、在日コリア系の起業率の高さをどう理解すべきであろうか。
本研究で注目するのは、在日の経済的な主体関与(エージェンシー)に基く問題である。在日コリアンの起業家精神と経済活動(Zainichi Korean ethno-entrepreneurialism)の文化資本(cultural resources)は歴史的、政治的、経済的、社会的要因によって形成され
て、その文化資本を持った人々が経済的エージェントになっていくという観点から始まる。
本研究では、そのような文化資本に着目し、かれら(1割が女性)の経済活動と在日コリアンである主体性との間にどのような関連性が存在するかを考察したい。在日コリアンの経済問題を個別のものとして捉えるのではなく、国籍や教育問題、所属組織などとの関係も視野に入れたい。民族や家族、ジェンダーによって形成される意識や感情がかれらの起業家としての活性化につながり、一定の行動様式を形成していることが起業の規模にこだわらず共通していることがわかる。
大阪と京都を中心に実施した質的調査で、文献調査、メディア資料、企業の沿革やプロフィールの分析を通じて資料の収集、加えて、聞き取り調査と参与観察を主にフィールドワークを実施している。特に30代から40代の3世の起業家や商工人を中心に聞き取りを行い、1世・2世を対象とした先行研究の結果と比較分析を行う。2010年1月に本研究の調査を開始し、本報告は日本語でおこない、調査の中間報告となる。
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
サイト:
http://white.ap.teacup.com/korminor/
大阪市東淀川区菅原5‐3‐4 陰陽連絡線セッパラム文庫内
お問合せ 090-9882-1663 あるいは masipon@nifty.com

2