■コリアン・マイノリティ研究会 第114回 月例研究会
「加害の歴史を教えることをめぐって―学校現場で起きたできごとと今を考える!―」
橋本ともさん(「ざざまる会」・元教師)
2011年の秋、ある中学校で例年どおり取り組まれた「平和人権学習」の一環「戦争の歴史」に対して、地域から「強制連行について教えている」とクレームが入り、その後、大きな問題にされました。管理職と教育委員会が、クレームを鵜呑みにして受け入れたことが、現場を不安と混乱に陥らせ、“自分たちがなにか、間違ったことをしたか”のような状況を生み出しました。
これに対して、「なにが問題だったか」「”強制連行“はなかったことなのか? 教えてはいけないことなのか?」と、近辺の教職員・市民が集まり、始めた「ざざまる会」で話し合い、学習を続けました。外村大(2012)『朝鮮人強制連行』(岩波新書)・山田昭次・古庄正・樋口雄一(2005)『朝鮮人戦時労働動員』(岩波書店)などを読み、「強制労働・連行に関する学者や市民運動家の学習会」にも参加し、研究者に相談もしました。1年もかかってしまいましたが、この3月にやっと私たちのリーフレット『「強制連行」の教材問題について意見をのべます!』(8頁)を作成することができました。
リーフレットの前半は「学習指導要領や教科書に記載がないと言えるか? 仮にないとしても、それを教えることは間違いなのか? 教員が教育活動を行う自由と権利とは?」、後半を「強制連行は、なかったのか?」として、少しでもわかりやすくと「一問一答形式」にしました。 ※ご希望の方にpdfでお送りします。ご連絡ください。
ここで論拠とした「現在の教科書記述内容」や「教科書の近隣諸国条項」自体をないものにしようと、現在の政権は攻撃をかけており、一層困難な状況が進んでいますが、現状の取り組みの参考になれば――という思いで作りました。
この出来事の概要とリーフレットを説明し、「いま加害の歴史を学校で教えること」について「強制連行に関するこれまでの研究と論議」について共に考えていきたいと思います。
日 時:2013年5月30日(木)19:00〜21:00
場 所:「・オリーブガーデン・」(大阪市東淀川区菅原5-3-10)06-6328-5969
交 通:阪急京都線「淡路駅」東出口下車(地下鉄堺筋線乗り入れ)
東へ徒歩5分。カエルの看板が目印です。
*地図検索
http://www.mapion.co.jp/m/34.73629721_135.52297499_10/
参加費:500円/高校生以下無料 (どなたでもご参加いただけます)
★準備の都合がありますので、必ずご予約ください。masipon@nifty.com
★終了後、懇親会(2000円・学生1000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
http://white.ap.teacup.com/korminor/
陰陽連絡線セッパラム文庫内 090-9882-1663 masipon@nifty.com

0