■コリアン・マイノリティ研究会 第115回月例研究会
メイン報告『人民ハングル教本』について(이진규《인민한글교본》에 대하여)
報告者:韓南洙(ハン・ナムス)さん(ハングル学会日本・関西支会常任顧問)
要旨:在日朝鮮人の言語生活は、1世の場合、主に朝鮮語であるが、民族教育を受けていない2世になると、聞いてわかるけれど話せない、という場合が多い。
在日朝鮮人は1945年8月15日、日本の植民地支配から解放されると、帰国する者も、日本に残る者も、植民地時代に奪われた朝鮮語を取り戻そうと識字運動を積極的に展開し、国語講習所や学校を創り、朝鮮の言葉と文字を教え、学んだ。
そうした中で出版された、李珍珪(イ・ヂンギュ)著『人民ハングル教本』は「初等国語教科書」ではなく、成人向けに作られた「ハングル教本」である。1950年3月、中央出版社から謄写版で出版された。50年3月と言うと、「朝鮮戦争が始まる直前」に出版されたことになる。報告では出版に至る時代背景と内容について述べる。
ちなみに、報告日の2013年6月26日は朝鮮戦争が始まってからちょうど63年と1日となる。
小報告『李珍珪(イ・ヂンギュ)を取り巻く朝鮮語 1940年代の在日朝鮮人と朝鮮語』(리진규를 둘러싼 조선어 -1940년대의 재일조선인과 조선어)
報告者:宋実成(ソン・シルソン)さん(大阪経済法科大学アジア研究所 客員研究員)
要 旨:「人民ハングル読本」の著者、李珍珪(イ・ヂンギュ)はソウル近郊の京畿道出身である。1940年代、彼の周囲の在日朝鮮人はどのような朝鮮語を話していたのか。在日朝鮮人の社会的背景、在日本朝鮮人連盟(朝連)の文書、慶尚道や済州道の方言を参考に「人民ハングル教本」当時の在日朝鮮人の朝鮮語使用について考察する。
日 時:2013年6月26日(水)19:00〜21:00
場 所:「・オリーブガーデン・」(大阪市東淀川区菅原5-3-10)
06-6328-5969
交 通:阪急京都線「淡路駅」東出口下車(地下鉄堺筋線乗り入れ)
東へ徒歩5分。カエルの看板が目印です
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http://www.mapion.co.jp/m/34.73629721_135.52297499_10/
参加費:500円/高校生以下無料 (どなたでもご参加いただけます)
★準備の都合がありますので、@研究会、A懇親会、必ずご予約ください
★終了後、懇親会(2000円・学生1000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
http://white.ap.teacup.com/korminor/
大阪市東淀川区菅原5‐3‐4 陰陽連絡線セッパラム文庫内
090-9882-1663 masipon@nifty.com

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